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変形性関節症に対する補完療法について知っておくべき7つのこと
7 Things To Know About Complementary Health Approaches for Osteoarthritis
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。
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英語版最終アクセス確認日:2023年11月20日
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変形性関節症は最も一般的なタイプの関節炎で、米国の成人3250万人以上が罹患しています。高齢になるにつれてよく見られるようになり、特に50歳を過ぎると男性よりも女性に多く発症します。最もよく罹患する関節は、手、膝、臀部、首、腰などです。症状としては、痛み、関節のこわばり、動きを制限する関節の変形などがあります。
変形性関節症の症状に対しては、心理・身体的アプローチ(心身療法)やダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)(eJIM内:一般向け・医療関係者向け)など、さまざまな補完療法が研究されています。ここでは、変形性関節症に対する補完療法について知っておくべき7つのことを紹介しています。
- 太極拳は、変形性膝関節症や股関節症の症状にも有用である可能性があります。太極拳を実践することで、痛み、こわばり、身体機能の改善につながることが研究によって示されています。
- ヨガは、太極拳と似ており、同様に有用であるかもしれません。しかし、太極拳に比べると、ヨガに関する研究はかなり少ないです。
- マッサージ療法に関するエビデンス(科学的根拠)は限られています。いくつかの研究では有用であるかもしれないことが示唆されていますが、それらの研究はごく少数の人を対象としたものです。
- 鍼治療は、有用であるかもしれません。研究結果によると、鍼治療は単なるプラセボではないことが示されているが、その効果は比較的控えめで、短時間しか持続しないかもしれません。
- グルコサミンおよびコンドロイチンの変形性膝関節症に対する研究では相反する結果が出ています。これらのダイエタリーサプリメントに対して幅広い研究が行われていますが、変形性関節症の症状に意味のある影響を与えるかどうかは明らかにされていません。
- ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide:DMSO)、メチルスルホニルメタン(methylsulfonylmethane:MSM)、S-アデノシル-L-メチオニン(S-adenosyl-L-methionine:SAMe)の有用性については、結論は出ていません。DMSOおよびMSMについては、研究がほとんど行われていません。SAMeについては、研究結果に一貫性がありません。
- あなたが使用している、または使用を検討している補完療法について、今かかっている医療機関※に相談しましょう。
(※補足:原文では、healthcare provider。米国では主に医療サービス等のヘルスケアを提供している病院/医師を指す。また、健康保険会社や医療プログラムを提供する施設等も含む。)そうすることで、十分な情報を得た上で意思決定をすることができます。
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更新日:2023年12月26日
監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日
ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください
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