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サプリメントについて知っておくべき5つのこと
5 Tips: What Consumers Need To Know About Dietary Supplements

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

多くの人が健康を維持するためにサプリメントを利用しています。薬草療法や植物薬は、「天然物」とも呼ばれ、サプリメントの一種です。サプリメントは錠剤、粉末や液状などで幅広く利用されています。サプリメントは栄養不足の予防や治療に役立つことが数多く証明されていますが、病気の予防や治療に有効であるという報告はそれほど多くありません。そのため、まだ私たちが知らないことがたくさんあります。

サプリメントを試してみようと考えている場合に、知っておくべき5つのことを以下に紹介します。

  1. 情報に通じた消費者になることで自身の健康を守ってください。サプリメントを市販する基準は、薬剤のそれとはかなり異なります。例えば、サプリメントのマーケティング担当者は、商品が食料雑貨店の棚に並ぶ前にその安全性や有効性を食品医薬品局(Food and Drug Administration、FDA)[米国]に証明する必要はありません。サプリメントの安全性について、またその有効性について科学的にどう証明されているのか調べてみて下さい。以下の情報源が役に立ちます。
  2. 「天然」であることが必ずしも「安全」を意味しているわけではありません。 例えば、薬草のヒレハリソウやカバは肝臓に重大な害をおよぼす場合があります。またボトルに「規格品」(または「証明済み」、「認定済み」)と表記されていても、それが必ずしも製品の品質や一貫性を保証しているわけではありません。
  3. 相互作用を生じる可能性があります。 一部のサプリメントは、薬(処方薬または市販薬)や他のサプリメントと相互作用する場合もあります。またサプリメント自身が副作用を起こすこともあります。セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、抗うつ薬、経口避妊薬、HIV感染症の治療に使用する抗レトロウィルス薬などの多くの薬剤と相互作用し、その意図する効果を阻害することが研究によって示されています。
  4. 有害物質の混入があるかもしれないので気をつけてください。 サプリメントの中には、表示されていない処方薬やその他の化合物を含むものがあります。特に減量や勃起不全などの性の健康のため、さらに運動能力や筋肉増強用を目的に市販されているサプリメントに注意して下さい。
  5. かかりつけの医療スタッフに話して下さい。 サプリメントを含め、どんな補完療法であっても利用している場合は、かかりつけの医療スタッフに伝えてください。これは、医療スタッフが、健康管理のためにあなたがどのようなことを行っているのかの全体像を把握し 連携のとれた安全な治療が受けられることに役立ちます。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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