コミュニケーション
喘息と補完療法について知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About Asthma and Complementary Health Approaches
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。
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英語版最終アクセス確認日:2022年11月21日
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喘息はあらゆる年代の人がかかる可能性のある慢性の呼吸器疾患です。症状としては、喘鳴、咳、胸の圧迫感などがあります。喘息を効果的に管理するには、今かかっている医療機関※で定期的に喘息の検査を受けること、喘息薬を適切に使用すること、喘息の誘因を避けること、健康的な生活習慣を維持することなどが挙げられます。
ここでは、喘息に対する補完療法を検討している場合に知っておくべき5つのことを紹介しています。
- 喘息に罹患している場合は、今かかっている医療機関の推奨する管理方法に従いましょう。今かかっている医療機関が推奨または処方した治療法を、他のアプローチで代用しないでください。
- 喘息管理プログラムに補完療法を加えることを考えている場合は、今かかっている医療機関に相談してください。喘息の薬を服用している人は、ダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)(eJIM内:一般向け・医療関係者向け)の摂取を始める前に、今かかっている医療機関に相談することが特に重要です。一部のサプリメントと医薬品の中には、有害な相互作用を引き起こすものがあります。
- ストレス、不安、またはうつ状態の管理に役立つ補完療法は、喘息を有する人の気分を良くし、喘息のコントロールを改善するのに役立つ可能性があります。例えば、成人の喘息患者を対象とした研究では、ヨガの実践はおそらく生活の質と喘息の症状のわずかな改善につながることが示されています。
- ダイエタリーサプリメントが喘息に有益であるという決定的なエビデンス(科学的根拠)はありません。ハーブ、オメガ3脂肪酸、プロバイオティクス、セレニウム(セレン)、大豆イソフラボン、ビタミンC・Dなどのサプリメントが調査されていますが、いずれもはっきりとした有益性は示されていません。
セレニウム(セレン)(eJIM内:一般向け・医療関係者向け)、ビタミンC(eJIM内:一般向け・医療関係者向け)、ビタミンD(eJIM内:一般向け・医療関係者向け) - ホメオパシーと表示された市販の喘息薬に頼らないでください。米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration:FDA)は、これらの製品の安全性や有効性について評価していません。
(※補足:原文では、healthcare provider。米国では主に医療サービス等のヘルスケアを提供している病院/医師を指す。また、健康保険会社や医療プログラムを提供する施設等も含む。)
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更新日:2023年2月7日
監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日
ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください
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