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喘息と補完療法について知っておくべき4つのこと
4 Tips: Asthma and Complementary Health Practices

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英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

喘息はあらゆる年代の人がかかる慢性の肺疾患です。喘鳴や咳、息切れ、胸部の締めつけ感を引き起こします。根治療法はありませんが、ほとんどの場合、通常の治療法や、喘息発作を引き起こす物質を避けることによって、喘息を抑えることができます。にもかかわらず、喘息の諸症状を緩和しようとして、鍼治療、呼吸法、ハーブ製品などの補完療法に頼る人がいます。

もしあなたが喘息に対する補完療法を検討しているならば、これを知っておいて下さい。

  1. 現時点で、鍼治療が喘息の有効な治療法であるという証拠はほぼありません。薬剤の使用がいくぶん少なくてすむとか、症状や生活の質が多少改善することを示した研究が少数ありますが、大多数の研究によれば、喘息症状に対する本物の鍼治療と見せかけ(偽)の鍼治療には違いが見られませんでした。
  2. 特定の呼吸技法、すなわちPapworth法とButeyko法の研究のレビューによれば、喘息症状に改善傾向がみられたものの、信頼できる結論を導く十分な証拠とはなりませんでした。過換気などの症状を和らげ、呼吸を調整するためのある種の呼吸訓練に対する患者の関心が高まっていますが、これらの訓練を使うべきだと裏づける確たる根拠はありません。
  3. 喘息に対してハーブ製品やサプリメントの使用を支持する根拠は無きに等しいのが現状です。喘息に対する通常治療のなかには、生薬製剤に端を発するものもあります。たとえば、テオフィリンという気管支拡張剤成分は茶葉の中にあり、エフェドリン(これも気管支拡張剤)は伝統的漢方薬の麻黄(マオウ(Ephedra)*)に含まれる化合物です。
  4. ボスウェリア、オオカモメヅル属のtylophora indica、マグネシウムのサプリメント、オメガ3脂肪酸甘草(カンゾウ)ビタミンCバターバー(セイヨウフキ)などその他のサプリメントを調べたところ、喘息症状の緩和に有用であると研究者が判断する根拠はほとんど皆無でした。

*2004年、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)はアメリカ国内において、エフェドラを含むサプリメントの販売を禁じました。エフェドラ含有サプリメントは健康被害と病気(とくに心血管合併症)のリスクが大きすぎ、死亡リスクもあるとFDAは判断しました。

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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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