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更年期障害と補完療法について知っておくべき4つのこと
4 Things To Know About Menopausal Symptoms and Complementary Health Practices

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

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英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

閉経とは、女性の月経周期が永続的に止まった状態です。 閉経は加齢により自然に起きますが、手術や化学療法、放射線照射によって起きることもあります。閉経前後の数年間、顔面紅潮(ホットフラッシュ)や寝汗、睡眠困難などの煩わしい症状が現れることがあります。時には、天然物をとることや心身療法を行うことにより、顔面紅潮(ホットフラッシュ)や寝汗のような更年期障害の症状を緩和する試みも行われています。ここでは、閉経期症状の補完療法を考えるにあたり知っておくべき4つのことを紹介しています。

  1. 心身療法、たとえば、催眠術療法マインドフルネス瞑想太極拳は、閉経期症状を緩和するのに役立つ可能性があります。 研究者は更年期障害のための心身療法に注目し、太極拳、瞑想に基づくプログラムが一般的な更年期障害、たとえば、顔面紅潮(ホットフラッシュ)、睡眠障害や気分障害、ストレス、筋肉痛や関節痛の発現頻度や強さを緩和する可能性があるという結果を得ました。催眠療法が、女性が顔面紅潮(ホットフラッシュ)を対処するのに役立つかもしれないというエビデンスもあります。
  2. ブラックコホシュや大豆イソフラボン含有サプリメント、DHEAなど多くの天然由来製品の更年期障害に対する効果について研究が進められていますが、その有効性を示す根拠はほとんどありません。 アカツメクサ、キャバ、ドンクアイ(当帰)のような薬草が顔面紅潮(ホットフラッシュ)を緩和させるという確定的な報告もありません。
  3. 更年期障害に対して使われる天然物は副作用が起こる可能性があり、別の植物薬やサプリメント、または医薬品と相互作用を引き起こす可能性もあります。 例えば、市販のブラックコホシュ製品を摂取している人では、まれに肝障害が報告されていますが、その一部は非常に重篤です。また、DHEAも体内でホルモンに変換され、リスクをもたらす可能性があり、その安全性に疑問が投げかけられています。
  4. あなたが行っている補完療法についてかかりつけの医療スタッフに相談しましょう。 健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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