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物質使用障害に対する心身療法について知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About Mind and Body Approaches for Substance Use Disorders

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

マインドフルネスに基づいた介入などの心身療法は、物質乱用や依存症の治療と一緒に実施する場合、ある程度の成果がみられます。マインドフルネスに基づいた介入は、一部分において、物質使用のきっかけになると考えられている抑うつ気分の影響を減らすようにします。心身療法は、行動変容を含む包括的な依存症治療計画の一部となることがあり、渇望(非常に強い欲求)を減らすための薬物治療、グループ療法、またはカウンセリングが含まれることがあります。

物質乱用障害または依存症を改善するために心身療法を検討している場合、知っておくべき5つのことがあります。

  1. マインドフルネスに基づいた治療。 研究により、マインドフルネスに基づいた治療が、物質使用障害患者の健康に関連した生活の質を改善するのに有用である可能性があり、渇望を減らすのにも有用である可能性があることが示唆されています。禁煙したいと考える人に対して、従来の医療と一緒にマインドフルネスの訓練を行うことは、禁煙を維持するために有用であることが示されています。
  2. 鍼治療鍼治療は、従来の医療と一緒に行うと、物質使用障害と依存症を患う人々の禁断症状や渇望および不安症状に対して良好な効果を有する可能性があることを示唆する研究結果がいくつかあります。
  3. 催眠療法一部の研究結果により、催眠療法が禁煙する人の助けとなる可能性があることが示唆されていますが、催眠療法がカウンセリング治療と同程度に有用であるかどうかを示す根拠は十分ではありません。
  4. ヨガ禁煙する人に対して、ヨガが有用であるかどうかについては、少数の研究しか行われていません。予備的な結果は良好なものでしたが、ヨガが有効な治療であるかどうかを判定するためには、より大規模で質の高い試験が必要です。
  5. 自分の健康に責任を持ちましょう。あなたが行っている補完療法についてかかりつけの医療スタッフに相談しましょう。一緒に、情報を共有し、十分な情報に基づいた意思決定を行うことができます。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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