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自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder:ASD)のための補完療法について知っておくべき7つのこと
7 Things To Know About Complementary Health Approaches for Autism Spectrum Disorder

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英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

最新の米国政府の推計によれば、68人に1 人が自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder:ASD)です。ASDは、一般的に生涯にわたるさまざまな発達障害のことを指し、通常は幼少時に診断されます。ASDの特徴には、コミュニケーション上の問題、人や物、出来事とのかかわりにおける困難、反復性の動きや行動、見知らぬ環境や習慣への適応困難などが含まれることがあります。ASDを治癒させる方法は見つかっていませんが、行動管理療法、理学療法を含むさまざまな療法が、ASDに伴う症状への対処に役立つことがあります。

多くの親たちが、ASDを持つ子供の症状管理のため、通常の医療ケアに加えて補完療法を試しています。 ここでは、ASDを持つ子供に対する補完療法について知っておくべき7つのことを紹介しています。

  1. ASDに対する補完療法について、質の高い研究はほとんどありません。
  2. セクレチン(消化管ホルモン)、高圧酸素、キレート療法、または抗真菌薬がASDを持つ人に役立つという科学的根拠(エビデンス)はなく、危険をもたらす可能性もあります。
  3. メラトニンは、ASDを持つ子供の睡眠障害に役立つ可能性があります。2011年の科学的文献のレビューで、メラトニンにより睡眠時間合計が平均で73分間増え、睡眠潜時(入眠するまでにかかる時間)は平均で66分減少したことがわかりました。メラトニンとプラセボの比較でも、同じようなメラトニンの利益が観察されました。
  4. ASDを持つ子供のいくつかの社会的および行動スキルの向上に、音楽療法が役立つ可能性があるというエビデンスもいくつかあります。科学的な研究について2014年に行ったレビューでは、音楽療法はASDを持つ子供の社会的交流やコミュニケーションといった領域でのスキルを改善し、社会適応スキルを向上させる上でも役に立つ可能性があると結論づけました。
  5. オメガ3系脂肪酸鍼治療マインドフルネスをもとに改良した療法、気功マッサージを含むマッサージ療法、ホルモン物質のオキシトシンについての研究もいくつかあります。これらがASD症状を改善するかどうかは明確でなく、通常医療の代替として使うべきではありません。
  6. 特別な食事がASDを持つ人に役立つ可能性がありますが、そうした食事療法を行う前、行っている間は、栄養的な健康を十分に管理する必要があります。非常に限られた研究で、高脂肪、超低炭水化物の「ケトン食」療法が、自閉症に関連する痙攣に役立つ可能性が非常に限られたエビデンスとして示されています。ASDを持つ人が特別の食事療法をしている時は、有害な副作用を避けるために、管理する必要があります。
  7. 子供は介入策に対して異なる反応を示すので、補完療法でお子さんに役立つものがあるかどうか検討する際には、お子さんのかかりつけの医療スタッフに相談しましょう。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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