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うつ病に対するセントジョーンズワートについて知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About St. John’s Wort and Depression

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

野生で育つ植物であるセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、何世紀にもわたってメンタルヘルスに使用されており、ヨーロッパではうつ病に広く処方されています。しかし、うつ病に対するセントジョーンズワートの使用に関する現時点でのエビデンスは確固たるものではなく、ハーブには重篤な副作用がある可能性があります。また、アメリカでは、うつ病の治療に対するセントジョーンズワートについて一般の関心があるかもしれませんが、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)は、うつ病に対する市販薬または処方薬としての使用を承認していないことにも注意しなければなりません。

  1. セントジョーンズワートは、うつ病に対しその効果が証明された療法ではありません。うつ病に対するセントジョーンズワートの有効性を報告する研究は確固たるものがありません。うつ病の治療に対するセントジョーンズワートについて一般の関心があるかもしれませんが、米国食品医薬品局は、うつ病に対する市販薬または処方薬としての使用を承認していません。
  2. セントジョーンズワートは、多くの薬物の代謝に影響を与えることが知られており、重篤な副作用を引き起こす可能性があります。セントジョーンズワートとある種の抗うつ薬を併用すると、抗うつ薬が標的としている脳の化学物質であるセロトニンの値が生命を脅かすほど上昇してしまう可能性があります。セントジョーンズワートは、経口避妊薬、ジゴキシン、一部のHIV薬や抗がん剤、その他多くの処方薬の有効性を制限する可能性もあります。
  3. 通常の医療による治療に代えて、または、受診を先送りにするためにセントジョーンズワートを利用しないでください。うつ病の治療が適切でない場合、うつ病が重症化する可能性があり、場合によっては自殺につながることがあります。あなたや知り合いの方に抑うつ症状があれば、医療スタッフに相談しましょう。
  4. 多くのサプリメントは、妊婦、授乳中の母親、あるいは小児での試験が行われていません。妊娠中の女性や小児に対するセントジョーンズワートの安全性に関する情報は少ないため、妊娠中または授乳中、あるいは小児にサプリメントを与えることを検討している場合は、医療専門家に相談することが特に重要です。
  5. あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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