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小児および10代の若者に向けた心身療法の安全性について知っておくべき7つのこと
7 Things to Know About Mind and Body Practices for Children and Teens

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

2012年の国民健康調査によると、アメリカの章におよび10代の若者の約12%(9人中1人)が、カイロプラクティック療法脊椎マニピュレーションヨガマインドフルネスマッサージ療法などの補完療法を利用しています。心身療法とは、健康や幸福感の改善を目的として、熟練した施術者や講師が行う身体的手法です。リラクゼーション法や深呼吸などの心身療法は年齢の大きい小児や若者であれば自分で(または親や介護者の手助けのもとで)行うこともできます。通常、ほとんどの心身療法は適切に行えば安全とみられていますが、小児に対する心身療法の安全性についての調査は限られています。

ここでは、小児および10代の若者対する心身療法について知っておくべき7つのことを紹介しています。

  1. バイオフィードバック(行動療法)や誘導イメージ法、マインドフルネス、ヨガは、心身療法の一部であり、小児に有効で低リスクであることを示す最良のエビデンスがあります。
  2. 鍼治療は、 熟練の施術者が適切に行えば、ほとんどの小児にとって安全と思われますが、技術不足の施術者が鍼治療を行った場合に好ましくない副作用が起こる場合があります。
  3. マッサージ療法は、熟練の施術者が行う場合、ほとんどリスクがないようです。しかし、マッサージ療法士は、出血性疾患など特定の健康状態がある人に対して特別な予防対策をとる必要があります。
  4. リラクゼーション法は、小児を含む健康な人にとって通常、安全と考えられています。 しかし、てんかんや特定の精神疾患、または虐待や心的外傷の既往歴がある場合、リラクゼーション法の中にはなんらかの症状を引き起こしたり悪化させたりしたケースもまれに報告されています。
  5. 脊椎マニピュレーションは健康な人にとって通常安全と考えられていますが、まれに重篤な合併症が起こる場合もあります。
  6. ワクチンで予防可能な疾患から小児を守るために、米国疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)のワクチン接種の勧告(英語サイト)に従ってください。小児にワクチンを接種することは、地域社会と小児の健康を守るのに役立ちます。
  7. 小児のかかりつけの医療スタッフに、使用を検討している、またはすでに使用している補完療法について伝えることは重要です。また、10代のお子さんにも、かかりつけの医療スタッフに相談するよう促しましょう。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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