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眼の症状・疾患に対するダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)について知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About Dietary Supplements for Eye Conditions

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

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英語版最終アクセス確認日:2022年11月21日

加齢黄斑変性症(age-related macular degeneration:AMD)、緑内障、白内障などの目の症状・疾患の予防や進行を遅らせるために、多くの人がダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)(eJIM内:一般向け医療関係者向け)を利用しています。ここでは、眼の症状・疾患のためにダイエタリーサプリメントを摂取することを検討している場合、知っておくべき5つのことを紹介しています。

  1. 加齢性眼疾患試験(Age-Related Eye Disease Studies :AREDSおよびAREDS2)の結果により、抗酸化ビタミン類および亜鉛(eJIM内:一般向け医療関係者向け)を含むダイエタリーサプリメントの摂取は、中等度のAMDを有する人と、片方の眼に後期AMDを有する人の加齢黄斑変性の進行を遅らせる可能性があることが示唆されています。AREDS2の10年間の追跡調査データでは、カロテノイド類であるルテインおよびゼアキサンチンを含むダイエタリーサプリメントは、ベータカロテンを含むダイエタリーサプリメントよりも有用で安全であることが示されています。イチョウ葉およびオメガ3脂肪酸の研究では、これらのダイエタリーサプリメントがAMDに有益であることは示されていません。
  2. 現時点の研究では、 緑内障に対する ビタミンA、C、Eの摂取や、この疾患の治療に対するカンナビノイド(大麻[マリファナ]の植物からの物質)の使用は支持されていません。緑内障は、早期発見と従来の治療法が重要です。

    ビタミンA(eJIM内:一般向け医療関係者向け)、ビタミンC(eJIM内:一般向け医療関係者向け)、ビタミンE(eJIM内:一般向け医療関係者向け
  3. 白内障の治療に推奨されているダイエタリーサプリメントありません。しかし、リボフラビンおよびビタミンB12(eJIM内:一般向け医療関係者向け)の摂取量の多さと、2種類の白内障の発症率の低くさが関連しているとの予備的なデータもあります。また、カロテノイド類のルテインおよびゼアキサンチンを摂取することで、食品からルテインとゼアキサンチンをあまり摂取しない人でも、白内障手術への進行を抑える可能性があるというエビデンス(科学的根拠)もあります。
  4. 包括的な散瞳検査を受けることで、目の健康を守りましょう。このような眼科検査は、多くの眼の症状・疾患を治療しやすい時期である早期に確認することができます。目の健康維持のための眼科検診やその他の対策について、詳しくはNational Eye (国立眼科研究所)[英語サイト]をご覧ください。
  5. 眼の症状・疾患の治療については、眼科医の指示に従ってください。証明されていないアプローチを、従来の医療に置き換えて使用しないでください。
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更新日:2023年2月7日

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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