文字サイズ変更
  • 標準
  • 特大
医療関係者の方へ ホーム  >  コミュニケーション  >  小児および10代の若者のサプリメント利用について知っておくべき10のこと

コミュニケーション

小児および10代の若者のサプリメント利用について知っておくべき10のこと
10 Things To Know About Dietary Supplements for Children and Teens

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

2012年に行われた国民健康調査では、アメリカの小児のほぼ12%(9人中1人)がサプリメントおよびハーブなどの補完療法を利用していました。減量や筋力強化(ボディビル)を宣伝文句としたサプリメントは10代の若者で人気があります。サプリメントとして販売される製品、特に減量や筋力強化(ボディビル)の製品には、処方薬の成分や規制物質など、有害となる可能性のある成分が含まれることが多くなっています。加えて、多くのサプリメントは小児を対象に試験されていません。小児の身体はまだ成熟過程にあるため、副作用は成人で起こるものとは異なる可能性があります。さらなる情報は、国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)のファクトシート「Using Dietary Supplements Wisely(サプリメントを上手に使う)」(英語サイト)をご覧ください。[eJIMサイト内日本語訳]

ここでは、小児および10代の若者に対するサプリメントについて知っておくべき10のことを紹介しています。

  1. 多くのサプリメントは天然物由来のものが多いですが、「天然」とは必ずしも「安全」を意味するのではありません。
  2. 処方薬や市販薬に比べ、サプリメントに対する政府の規制は緩やかです。
  3. サプリメントの中には品質が悪く、薬物、化学物質、金属といった不純物が含まれているものもあります。サプリメントの研究により、一部のサプリメントにおいてラベルに記載されている内容とボトルに含まれている成分とに大きな違いが見つかっています。
  4. サプリメントは、ほかのサプリメント製品や医薬品と相互作用を起こす場合やそれ自体が好ましくない副作用を起こす場合があります。
  5. サプリメントが原因で毎年約4,600人の小児が救急治療室に運ばれています。ほとんどは、保護者が監視していないときにビタミンやミネラル製品を摂取していました。小児用の安全包装は、サプリメントに必要とされていません。
  6. ある種のホメオパシー製品(「同毒薬」もしくは「ホメオパシーワクチン」と呼ばれている)は、従来の予防接種の代用品として一部から推進されてきましたが、小児を病気から守るとは明らかになっていません。ワクチンで予防可能な病気から小児を守るために、米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)のワクチン接種の勧告(英語サイト)に従ってください。小児にワクチンを接種することは、地域社会と小児の健康を守るのに役立ちます。
  7. ここでは、小児に与えることの多いサプリメントについて、その他の安全性の懸念を紹介しています。
    • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、多くの薬剤医薬品と相互作用を起こすことが明らかになっており、例えば、抗うつ薬、経口避妊薬、てんかん発作やがんの治療薬などがあります。
    • 睡眠補助薬として用いられるホルモンの一つであるメラトニンは、短期的には安全と思われますが、長期的な影響についてはわかっていません。
    • 小児にプロバイオティクスを投与することは危険ではないように思われるかもしれませんが、決定的なエビデンス、特に長期投与に関する証拠はありません。重篤な患者はプロバイオティクスを使用すべきではありません。
    • オメガ3サプリメントは、げっぷ、消化障害、下痢などの軽い胃の問題を引き起こすことがあります。
    • 米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)は、さまざまな食物を食べている健康な小児や10代の若者には、マルチビタミン剤を推奨していません。ビタミンは食事から摂るのが一番です。
  8. 筋力強化(ボディビル)を宣伝文句とした製品では、ラベルに表示されていない含有成分がますます問題になっています。サプリメントとして市販されている筋肉増強剤の一部には、ステロイドやステロイド様物質が含まれていることがわかっています。これらの製品は、重篤な肝障害、脳卒中、腎不全やその他の重篤な症状を引き起こす場合があります。
  9. アサイーやフーディアなど、急激な減量を目的に市販されているサプリメントは、長期間の体重減少維持には効かず、副作用を起こすこともあります。サプリメントの中には、多量のカフェインが含まれていたり、ガラナなどのハーブにカフェインが含まれていたりするものがありますが、これらのサプリメントは、生命を脅かすような心拍の変化を引き起こす可能性があります。また、FDAは減量用製品に危険性のある処方薬が混入していることも発見しています。
  10. お子さんの健康管理のために、使用を検討している、またはすでに使用している補完療法があれば、その有効性と可能性のあるリスクについてかかりつけの医療スタッフに伝えましょう。また、10代のお子さんにも、かかりつけの医療スタッフに相談するよう促しましょう。
このページの情報は役に立ちましたか?

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

「統合医療」情報発信サイト
医療関係者の方へ 関連コンテンツ

統合医療とは?
情報の見極め方クイズ
eJIM利用マニュアル
ここくら【こころとくらし】
ページトップ
ページトップ