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腰痛に対する脊椎マニピュレーションについて知っておくべき4つのこと
4 Things To Know About Spinal Manipulation for Low-Back Pain

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

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英語版最終アクセス確認日:2022年11月21日

腰痛は、約8割の人が一生のうちに一度は悩まされるといわれる、最も一般的な健康上の悩みの一つです。脊椎マニピュレーションは、治療に用いることができるいくつかの非薬物療法の一つです。ここでは、腰痛に対する脊椎マニピュレーションについて知っておくべき4つのことを紹介しています。

  1. 脊椎マニピュレーションとは、施術者が手や器具を使って脊椎の関節に一定の力を加える手技です。脊椎マニピュレーションを行うのは、ほとんどがカイロプラクターですが、オステオパシー医や理学療法士を含む他の免許を持った専門家もこの技術を使うことが可能です。
  2. 脊椎マニピュレーションは、急性(短期)または慢性(長期)の腰痛を持つ人々の痛みと機能の両方にわずかな改善をもたらす可能性があります。機能とは、腰痛が、歩く・立つ・寝・家事をするなど、人々の生活のさまざまなシーンにどのように影響するかを意味します。
  3. 2017年版診療ガイドライン(英語サイト)において、米国内科医師会(American College of Physicians)は、脊椎マニピュレーションは急性または慢性の腰痛を有する人々に役立つ可能性のあるいくつかの治療オプションのうちの1つであると述べています。しかし、脊椎マニピュレーションを支持するエビデンス(科学的根拠)の強さは低いです。
  4. 脊椎マニピュレーションには、痛みや不快感の増加、こわばり、頭痛など、一過性で軽度から中等度の副作用があることが多いようです。これらの副作用は通常24時間以内に治まります。重篤な副作用は非常にまれです。既往症がある場合は、脊椎マニピュレーションに伴うリスク(危険)が高まる可能性があるため、治療を始める前に施術者と健康状態について情報を共有することが重要です。
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更新日:2023年2月7日

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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