コミュニケーション
うつ病と補完療法について知っておくべき8つのこと
8 Things To Know About Depression and Complementary Health Approaches
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。
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英語版最終アクセス確認日:2022年11月21日
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うつ病患者の多くは、通常医療に対する追加あるいは代わりとして補完療法も検討します。研究により一部のアプローチは、うつ病の症状を軽減するのに、いくらか有用であることが示唆されています。それ以外のアプローチでは、効果が不確実であったり、安全性に懸念があったりします。
ここでは、うつ病に対する補完療法について知っておくべき8つのことを紹介しています。
- うつ病は深刻な病気になる可能性があります。うつ病の症状に関して、補完療法の利用を通常医療の代わりにしたり、医療機関の受診を後回しにしたりする理由として用いてはいけません。
- 鍼治療が、うつ病の症状をいくらか軽減することを示唆するエビデンス(科学的根拠)があります。
- 音楽療法は、うつ病患者に短期的な利益をもたらす可能性があります。
- 成人、青年、小児を対象とした研究では、ヨガがうつ病の症状の軽減に有用である可能性が示唆されています。
- オメガ3脂肪酸のサプリメントがうつ病の症状に有用であるかは不明です。
- セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ、Hypericum perforatum) に関する一部の研究では、うつ病の症状にこのハーブが有用である可能性が示唆されていますが、すべての研究が一致しているわけではありません。セントジョーンズワートの安全性については、さまざまな薬と危険な、時には生命を脅かすような相互作用を起こす可能性があるという重要な懸念事項があります。
- 現時点のエビデンスでは、うつ病に対してS-アデノシルメチオニン(S‐adenosylmethionine、SAM-e)やイノシトールなどを含むそのほかのダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)(eJIM内:一般向け・医療関係者向け)の使用を支持していません。
- 自分の健康を守るために、自分が行っている補完療法について今かかっている医療機関※に相談しましょう。そうすることで、十分な情報を得た上で意思決定をすることができます。
(※補足:原文では、healthcare provider。米国では主に医療サービス等のヘルスケアを提供している病院/医師を指す。また、健康保険会社や医療プログラムを提供する施設等も含む。)
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更新日:2023年2月7日
監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日
ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください
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