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旅行先での補完療法について知っておくべき6つのこと
6 Things To Know About Travel-Related Ailments and Complementary Health Approaches

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英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

国際旅行を計画している人々は、しばしば旅行に関連する病気や症状に対する補完療法・統合医療に興味をもちます。旅行に関連する健康問題に対するこれらのアプローチのなかには、広告で広く宣伝されていたり、インターネット上で販売されていたりするものもあります。しかし、この情報のうち研究に基づく科学的根拠(エビデンス)により支持されているものはほとんどなく、その一部は誤解を招くものや、誤りであるものも存在します。旅行に関連する病気や危険に対して薬草療法、サプリメントまたは他の補完療法を行うことを検討している場合に知っておくべき6つのことを紹介しています。

  1. マラリア。ウェブサイトや報道記事のなかには、ハーブであるヨモギを単独で使用することでマラリアを予防することができると謳っているものもありますが、研究ではそうではないことが示されています。世界保健機関(World Health Organization:WHO)は、マラリアを治療または予防するためにヨモギ植物を(お茶を含む)いかなるかたちでも使用しないことを推奨しています。さらに、旅行者は、マラリアに対する自己治療や予防のために(キナノキから得られる)キニーネを使用しようと試みるべきではありません。
  2. ジカウイルス。いかなるハーブや活性炭または珪藻土のような製品などが、ジカウイルスからの感染を防いだり治療したりするというエビデンスは存在しません。
  3. プロバイオティクス急性の感染性下痢の治療に対するプロバイオティクスの使用に関する研究は、概して肯定的です。旅行者の下痢の予防に関する研究の結果は、一貫性はありませんが有望です。米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration:FDA)は、プロバイオティクスについていかなる健康強調表示も承認していません。
  4. 時差症候群(時差ぼけ)。メラトニンサプリメントは、時差症候群(時差ぼけ)により生じる睡眠障害に有用である可能性があります。プログレッシブリラクゼーション(漸進的弛緩法)やマインドフルネス・ストレス軽減法のようなリラクゼーション法は、不眠症に有用である可能性がありますが、これらのリラクゼーション法が時差症候群に有効であるかどうかは証明されていません。
  5. 防虫。基礎研究により、シトロネラ製品などの植物は、DEET(虫よけ剤として用いられる化合物)を含む製品よりも短期間で効果があることがわかりました。植物を使用することを好む人々に対して、米国疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)は、「Repel」や「Off! Botanicals」のような、レモンユーカリ油(oil of lemon eucalyptus:OLE)を含む環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)に登録された製品を推奨しています。
  6. 自分の健康に責任を持ちましょう。あなたが行っている補完療法についてかかりつけの医療スタッフに相談しましょう。一緒に、情報を共有し、十分な情報に基づいた意思決定を行うことができます。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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