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海外の情報

ゴールデンシール
Goldenseal

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2020年7月
一般名(英名):
goldenseal, yellow root
学術名:
Hydrastis canadensis

背景

  • ゴールデンシールは北アメリカ原産の植物です。過剰な採取や自生地の減少によって、野生のゴールデンシールの入手量は減少しましたが、現在ではアメリカ、特にブルーリッジ山脈で商業的に栽培されています。
  • 歴史的に、アメリカ先住民はゴールデンシールを皮膚病、潰瘍、発熱などさまざまな症状・疾患に使用していました。ヨーロッパからアメリカへの入植者は、それを薬草としてさまざまな症状・疾患に使用するため取り入れました。
  • 現在では、ゴールデンシールは風邪やそのほかの気道感染、アレルギー性鼻炎(花粉症)、潰瘍、また、下痢や便秘などの消化器系の不調に対するサプリメントとして使用されています。このほか、歯茎の痛みにはマウスウォッシュ(洗口液)として、眼の炎症には洗眼薬として、発疹などの皮膚病には塗り薬として使用されています。

これまでに解明されていること

  • 健康に対するゴールデンシールの効果を調べた研究は、ほとんどありません。

研究で明らかになったこと

  • どのような健康上の目的であっても、ゴールデンシールの使用を支持する科学的根拠(エビデンス)はありません。
  • ゴールデンシールに含まれるベルベリンという物質は、心不全、下痢、感染症などさまざまな健康上の問題に対して研究されてきました。しかし、ゴールデンシールを経口(口から)摂取しても、体に吸収されて血液中に移行するベルベリンの量はごくわずかであるため、ベルベリンに関する研究結果をゴールデンシールに当てはまらない可能性があります。
  • 国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)は、人においてゴールデンシールと薬剤がどのように相互作用する可能性があるかを研究するための資金を提供しています。

安全性について

  • ゴールデンシールを単独で摂取した場合の安全性に関する情報はほとんどありません。ほとんどの成人では、ゴールデンシールを短期間経口(口から)摂取しても安全かもしれません。しかし、ゴールデンシールを長期間使用した場合の安全性については、信頼性の高い情報が不十分です。
  • 妊娠中および授乳中の女性はゴールデンシールを使用すべきではありません。また、乳幼児に与えてはいけません。ベルベリンは新生児黄疸を悪化させ、核黄疸と呼ばれる命にかかわる病気をおこす可能性があります。
  • NCCIHが助成した研究によって、市販されている一部のゴールデンシールサプリメントはゴールデンシールの含有量が少なく、代わりに製品ラベルに表示されていない成分が含まれていることが明らかになりました。
  • ゴールデンシールには、体がさまざまな薬剤を代謝する仕組みを変化させる可能性があります。薬を服用している人は、ゴールデンシールを使用する前に、かかりつけの医療スタッフに相談しましょう。

注意事項

  • 自分の健康に責任を持ちましょう。利用している補完療法のすべてをかかりつけの医療スタッフに伝えてください。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。

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参考文献

詳細情報

■ NCCIH 情報センター

NCCIH情報センターは、NCCIHに関する情報、および科学論文・医学論文の連邦データベースの公開や検索などの補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは医学的なアドバイス、治療の推奨や施術者の紹介は行いません。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
tty (聴覚障害者や難聴者向け):
1-866-464-3615
Website:https://nccih.nih.gov/(英語サイト)
Email:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。NCCIHによるPubMed使用のガイダンスは、「How To Find Information About Complementary Health Approaches on PubMed」(英語サイト)をご覧ください。

ウェブサイト: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/(英語サイト)

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)、NIH(米国国立衛生研究所)

ダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements :ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、および啓蒙活動を通して、国民のサプリメントに関する知識や理解が深まるよう努めています。この情報は(「知っておきたいこと:サプリメント」など)、さまざまなサプリメント製品や具体的な成分(ビタミンDやマルチビタミン/ミネラルサプリメントなど)に関するファクトシート、PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedでダイエタリーサプリメントに関する論文を自動検索する機能)(英語サイト)などを提供しています。

ウェブサイト: https://ods.od.nih.gov/(英語サイト)
Email: ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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