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ニンニク
Garlic

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英語版改訂年月(翻訳時):2016年9月
一般名(英名):
garlic
学術名:
Allium sativum

背景

  • ニンニクはユリ科の植物で、球根を食用としています。ニンニクは歴史的に、エジプト人、ギリシア人、ローマ人、中国人、日本人、アメリカ先住民など世界各地の人々に、健康上の目的で使用されてきました。
  • 現在では、ニンニクは高コレステロール血症、高血圧、風邪、さらには、がんやそのほかの症状・疾患の予防など、さまざまな用途にサプリメントとして使用されています。
  • 生のニンニク、ニンニク粉末およびニンニクオイルは食物の香味付けに使用されます。ニンニクのサプリメントは錠剤やカプセルが販売されています。ニンニクオイルは局所使用(皮膚に塗布)することもできます。

これまでに解明されていること

  • ニンニクに関する研究が多くおこなわれてきましたが、そのほとんどが小規模研究、予備的研究または質の低い研究です。

研究で明らかになったこと

  • ニンニクが血中コレステロール値を下げるかどうかに関する研究結果は一致していません。もしニンニクがコレステロール値を下げるとしても、その効果は小さく、低比重リポ蛋白コレステロール(low-density lipoprotein :LDL)(いわゆる「悪玉」コレステロールで、心疾患リスク(危険)を上昇させる)に関してはまったく低下しない可能性があります。
  • ニンニクは高血圧に有用である可能性はありますが、その科学的根拠(エビデンス)」は弱いです。
  • 一部の研究では、ニンニクの摂取量が多い特定の集団は胃がんや結腸がんなど特定のがんに罹患する確率が低いことが示されています。しかし、ニンニクのサプリメントが、これらのがんのリスク低下に役立つというエビデンスはありません。米国国立がん研究所(National Cancer Institute:NCI)は、ニンニクを、抗がん作用を有する可能性がある野菜の一つであると考えていますが、がん予防のためにニンニクサプリメントを摂取することは推奨していません。
  • ニンニクが風邪に効くかどうかを示す十分なエビデンスは得られていません。

安全性について

  • ニンニクは、食物で通常食べられる量を摂取しても、ほとんどの人にとっておそらく安全であると考えられます。
  • 副作用には、体臭や口臭、胸焼け、胃のむかつきなどがあります。特に生のニンニクを摂取した場合は、これらの副作用が出やすくなります。ニンニクにアレルギーをおこす人もいます。
  • ニンニクを摂取すると出血しやすくなる可能性があります。ワルファリン(クマディン)などの抗凝固薬(血液をさらさらにする薬)を服用している人やこれから手術を予定している人は、ニンニクサプリメントを摂取している、または摂取しようとしている場合、そのことをかかりつけの医療スタッフに伝えてください。
  • ニンニクは、HIV感染症の治療薬であるサキナビルなどの薬剤の効果を阻害することが知られています。

注意事項

  • あなたが行っている補完・統合医療をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。

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参考文献

詳細情報

■ NCCIH 情報センター

NCCIH情報センターは、NCCIHに関する情報、および科学論文・医学論文の連邦データベースの公開や検索などの補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは医学的なアドバイス、治療の推奨や施術者の紹介は行いません。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
tty (聴覚障害者や難聴者向け):
1-866-464-3615
Website:https://nccih.nih.gov/(英語サイト)
Email:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。NCCIHによるPubMed使用のガイダンスは、「How To Find Information About Complementary Health Approaches on PubMed」(英語サイト)をご覧ください。

ウェブサイト: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/(英語サイト)

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)、NIH(米国国立衛生研究所)

ダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements :ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、および啓蒙活動を通して、国民のサプリメントに関する知識や理解が深まるよう努めています。この情報は(「知っておきたいこと:サプリメント」など)、さまざまなサプリメント製品や具体的な成分(ビタミンDやマルチビタミン/ミネラルサプリメントなど)に関するファクトシート、PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedでダイエタリーサプリメントに関する論文を自動検索する機能)(英語サイト)などを提供しています。

ウェブサイト:https://ods.od.nih.gov/(英語サイト)
Email:ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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