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海外の情報

フェヌグリーク(コロハ)
Fenugreek

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2020年8月
一般名(英名):
fenugreek
学術名:
Trigonella foenum-graecum

背景

  • フェヌグリーク(コロハ)はクローバーに似た薬草で、地中海地域、南ヨーロッパおよび西アジアが原産です。フェヌグリークの種子は香りや味がメープルシロップに似ており、料理や薬に使用されてきました。フェヌグリークはブレンドされた香辛料の原料として用いられるほか、食物、飲料およびタバコの香料としても使用されます。抽出物(エキス)は石鹸や化粧品にも用いられます。
  • 北アフリカ、アジアおよび南ヨーロッパでは、フェヌグリークは伝統的に糖尿病の治療や母乳育児中の女性の泌乳量を増やすために使用されていました。
  • 現在では、フェヌグリークはサプリメントとして糖尿病や月経痛に対して、また、母乳育児中の泌乳刺激として良いとされています。

これまでに解明されていること

  • 健康上の問題に対するフェヌグリークの効果を裏付ける質の高い科学的証拠(エビデンス)はほとんどありませんが、潜在的かつ有害な影響に関する情報は多く得られています。

研究で明らかになったこと

  • フェヌグリークが糖尿病患者や糖尿病予備軍の人の血糖値を下げるのに役立つ可能性があることがわずかな研究で示唆されていますが、ほとんどは質の高い研究ではありません。
  • フェヌグリークが母乳育児中の女性の泌乳量を増加させるかどうかは不明です。研究結果は一致していません。
  • そのほかの健康上の問題に対するフェヌグリークの効果を裏付けるエビデンスは限定的であるため、どのような結論も導くことができません。
  • 米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)が一部を助成する研究では、マウスを用いて、脂肪組織の機能および腸内細菌叢(腸管内に生息する微生物)の構成に対するフェヌグリークの影響を調べています。

安全性について

  • フェヌグリークは、一般的に食物に含まれる量を摂取する場合には安全と考えられます。大量に摂取した場合の安全性は明らかにされていません。フェヌグリークは、サプリメントとして小児が使用すべきではありません。フェヌグリークの潜在的な副作用としては、下痢、悪心およびそのほかの消化器系症状があり、まれにめまいや頭痛もみられます。大量摂取により血糖値が異常に低下する可能性があります。フェヌグリークは、一部の人でアレルギー反応を引き起こす可能性があります。フェヌグリークを単独、またはほかのハーブとの組み合わせで摂取した人で、肝毒性が報告されています。
  • 妊娠中にフェヌグリークを食物含まれる量よりも大量に摂取することは安全ではありません。動物と人の両方で、先天異常のリスク上昇との関連性がみとめられています。授乳中にフェヌグリークを食物に含まれる量よりも大量に摂取した場合の安全性については、ほとんどわかっていません。

注意事項

  • 自分の健康に責任を持ちましょう。利用している補完療法のすべてをかかりつけの医療スタッフに伝えてください。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。

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参考文献

詳細情報

■ NCCIH 情報センター

NCCIH情報センターは、NCCIHに関する情報、および科学論文・医学論文の連邦データベースの公開や検索などの補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは医学的なアドバイス、治療の推奨や施術者の紹介は行いません。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
tty (聴覚障害者や難聴者向け):
1-866-464-3615
Website:https://nccih.nih.gov/(英語サイト)
Email:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。NCCIHによるPubMed使用のガイダンスは、「How To Find Information About Complementary Health Approaches on PubMed」(英語サイト)をご覧ください。

ウェブサイト:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/(英語サイト)

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)、NIH(米国国立衛生研究所)

ダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements :ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、および啓蒙活動を通して、国民のサプリメントに関する知識や理解が深まるよう努めています。この情報は(「知っておきたいこと:サプリメント」など)、さまざまなサプリメント製品や具体的な成分(ビタミンDやマルチビタミン/ミネラルサプリメントなど)に関するファクトシート、PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedでダイエタリーサプリメントに関する論文を自動検索する機能)(英語サイト)などを提供しています。

ウェブサイト:https://ods.od.nih.gov/(英語サイト)
Email:ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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