文字サイズ変更
  • 標準
  • 特大
医療関係者の方へ ホーム  >  海外の情報  >  エキナセア

海外の情報

エキナセア
Echinacea

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2020年5月
一般名(英名):
echinacea, purple coneflower, coneflower, American coneflower
学術名:
Echinacea purpurea, Echinacea angustifolia, Echinacea pallida

背景

  • エキナセアには9種類の種が知られていますが、いずれもアメリカが原産です。エキナセアは、グレートプレーンズに居住するアメリカ先住民によって伝統医学で利用されていました。
  • エキナセアは、より効果的に感染症と戦うために免疫システムを賦活化するかもしれないと考えられているため、サプリメントとして風邪やさまざまな感染症に良いとされています。エキナセア製剤は、創傷や皮膚問題に対して、皮膚への局所塗布が良いとされています。
  • エキナセアを含むサプリメントには複数の品種が使われている場合がありますが、一般的なのはEchinacea purpureaまたはEchinacea angustifoliaです。

これまでに解明されていること

  • 風邪およびほかの上気道感染症に対するエキナセアの研究が多くおこなわれてきました。これ以外の健康目的でエキナセアを使用した研究は、非常に少ないです。

研究で明らかになったこと

  • エキナセアを摂取することにより、風邪をひく確率がわずかに低くなるかもしれません。エキナセアによって風邪が早く治るということは示されていません。
  • エキナセアがさまざまな健康上の問題に対して有用であることを示す科学的証拠(エビデンス)は、十分ではありません。
  • 米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)の助成によって最近実施された研究では、免疫細胞に対するエキナセアの効果は、エキナセアの植物内に存在する細菌の量や種類によって異なる可能性があり、エキナセアが自生する土壌の組成がこの細菌叢に影響する可能性が示唆されています。しかし、これらの知見は、人を対象とした研究ではなく、分離細胞株を用いた実験室実験から得られたものです。

安全性について

  • ほとんどの成人にとって、エキナセアを短期間経口(口から)摂取しても安全だと考えられますが、長期間摂取した場合の安全性は不明です。
  • 妊娠中のエキナセアの使用に関する予備試験が一部実施されてはいますが、妊娠中または授乳中のエキナセアの摂取が安全かどうかは、現時点でもはっきりしていません。
  • エキナセアで最も多くみられる副作用は、悪心や腹痛などの消化器症状です。
  • エキナセアにアレルギー反応を示す人がおり、重症例もみられます。エキナセアの臨床試験に参加した一部の小児では、アレルギー反応が原因と思われる発疹がみとめられました。
  • 現時点でのエビデンスによると、ほとんどの薬剤に対して、エキナセアサプリメントが相互作用を有するリスク(危険)は低いと考えられます。

注意事項

  • 自分の健康に責任を持ちましょう。利用している補完療法のすべてをかかりつけの医療スタッフに伝えてください。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。

さらなる情報

関連トピック

消費者向け情報

医療関係者向け情報

関連するファクトシート

このページの情報は役に立ちましたか?

参考文献

詳細情報

■ NCCIH 情報センター

NCCIH情報センターは、NCCIHに関する情報、および科学論文・医学論文の連邦データベースの公開や検索などの補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは医学的なアドバイス、治療の推奨や施術者の紹介は行いません。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
tty (聴覚障害者や難聴者向け):
1-866-464-3615
Website:https://nccih.nih.gov/(英語サイト)
Email:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。NCCIHによるPubMed使用のガイダンスは、「How To Find Information About Complementary Health Approaches on PubMed」(英語サイト)をご覧ください。

ウェブサイト:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/(英語サイト)

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)、NIH(米国国立衛生研究所)

ダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements :ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、および啓蒙活動を通して、国民のサプリメントに関する知識や理解が深まるよう努めています。この情報は(「知っておきたいこと:サプリメント」など)、さまざまなサプリメント製品や具体的な成分(ビタミンDやマルチビタミン/ミネラルサプリメントなど)に関するファクトシート、PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedでダイエタリーサプリメントに関する論文を自動検索する機能)(英語サイト)などを提供しています。

ウェブサイト:https://ods.od.nih.gov/(英語サイト)
Email:ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

「統合医療」情報発信サイト
医療関係者の方へ 関連コンテンツ

ページトップ
ページトップ