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海外の情報

カモミール
Chamomile

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2020年5月
一般名(英名):
chamomile, German chamomile
学術名:
Matricaria recutita, Chamomilla recutita

背景

  • 主に2種類のカモミールがあります:ジャーマン・カモミールとローマン・カモミールです。このファクトシートではジャーマン・カモミールを中心に取り上げます。
  • カモミールは古代医学書にもその記述があり、古代エジプト、古代ギリシアおよび古代ローマで重要な薬草とされていました。
  • 現在では、カモミールは不眠や不安、また、胃のむかつき、ガス、下痢などの胃腸障害に良いとされています。また皮膚症状やがん治療に起因する口内炎に局所的に使われることもあります。

これまでに解明されていること

  • 人を対象とした個々の症状・疾患に関する研究が少ないため、健康に対するカモミールの効果はあまりわかっていません。また、一部の研究ではカモミールと他の薬草を配合した製品を使用しているため、これらの研究をもとにカモミールの役割を明らかにするのは困難です。

研究で明らかになったこと

  • 予備的研究では、カモミールの経口(口から)摂取が全般性不安障害に有用かもしれないことが示唆されています。
  • 一部の研究では、カモミールを含むハーブの特定の組み合わせ製品が、胃のむかつきや子供の下痢、幼児の疝痛にある程度効くかもしれないことがわかっています。しかし、カモミール単独でこれらの症状に効くかどうかは、明らかにされていません。
  • 不眠症に対するカモミールの効果に関する情報はほとんどありません。2019年に発表されたレビューでは、6件の小規模試験を対象としていましたが、不眠症に関する試験は1件だけでした。この1件の試験では、カモミールは不眠症に対する効果がないという結果が得られました。この2019年のレビューでは、不眠症ではない人々を対象にカモミールの効果を調べた5件の試験を評価しました。このレビューでは、カモミールは不眠症ではない人において睡眠の質に関する個々の評価項目を4週間にわたり改善する可能性があると結論づけています。

安全性について

  • カモミールは、お茶として使用する一般的な量であれば、安全性は高いと考えられます。医療目的で短期間経口摂取する場合、おそらく安全であると考えられます。医療目的で皮膚に長期間使用する場合の安全性は不明です。
  • 副作用はまれで、悪心、めまい、アレルギー反応などがみられます。カモミール製品を摂取した、または触った人に、まれにアナフィラキシー(生命にかかわるアレルギー反応)が起こることがあります。
  • ブタクサ、キク、マリーゴールドやヒナギク等のキク科の近縁植物にアレルギー反応を起こす人は、カモミールにもアレルギー反応を起こしやすいようです。
  • カモミールは、シクロスポリン(臓器移植の拒絶反応を予防するための薬)やワルファリン(血液をさらさらにする薬)と相互作用を有することが報告されています。また、カモミールは、理論上、他の薬剤とも相互作用を有するのではないかと考えられています。服用している薬がある場合は、カモミールを摂取する前にかかりつけの医療スタッフに相談しましょう。
  • 妊娠中、あるいは授乳中のカモミール摂取の安全性についてはほとんどわかっていません。

注意事項

  • 自分の健康に責任を持ちましょう。利用している補完療法のすべてをかかりつけの医療スタッフに伝えてください。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。

さらなる情報

関連トピック

消費者向け情報

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参考文献

詳細情報

■ NCCIH 情報センター

NCCIH情報センターは、NCCIHに関する情報、および科学論文・医学論文の連邦データベースの公開や検索などの補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは医学的なアドバイス、治療の推奨や施術者の紹介は行いません。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
tty (聴覚障害者や難聴者向け):
1-866-464-3615
Website:https://nccih.nih.gov/(英語サイト)
Email:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。NCCIHによるPubMed使用のガイダンスは、「How To Find Information About Complementary Health Approaches on PubMed」(英語サイト)をご覧ください。

ウェブサイト:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/(英語サイト)

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)、NIH(米国国立衛生研究所)

ダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements :ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、および啓蒙活動を通して、国民のサプリメントに関する知識や理解が深まるよう努めています。この情報は(「知っておきたいこと:サプリメント」など)、さまざまなサプリメント製品や具体的な成分(ビタミンDやマルチビタミン/ミネラルサプリメントなど)に関するファクトシート、PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedでダイエタリーサプリメントに関する論文を自動検索する機能)(英語サイト)などを提供しています。

ウェブサイト:https://ods.od.nih.gov/(英語サイト)
Email:ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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