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がんに対する補完療法について知っておくべき6つのこと
6 Things You Need To Know About Cancer and Complementary Health Approaches
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。
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英語版最終アクセス確認日:2022年11月21日
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補完療法は、がん治療において役割を果たすかもしれませんが、不適切な使い方をすると有害になる可能性があります。ここでは、がんに対する補完療法について知っておくべき6つのことを紹介しています。
- がんを患っている方は、補完療法を利用する前に、今かかっている医療機関※に相談してください。一部の製品や療法は、従来のがん治療に相互作用を示したり、その他のリスクを有したりする可能性があります。例えば、一部のハーブ系サプリメントの中には、がん治療に用いられる薬剤と有害な相互作用を起こすものがあります。
- これまでに、どの補完療法も、がんが治癒したり、寛解状態になったりしたことは証明されていません。がんに対する医学的治療の代わりとして、もしくは治療を遅らせるために、効果の証明されていない製品や療法を使用すべきではありません。治療が遅れると、寛解や治癒の可能性が低くなります。
- 一部の心理的または身体的な補完康法(心身療法とも呼ばれる)は、吐き気、痛み、疲労、抑うつなど、がんの諸症状や治療による副作用の管理に役立つ可能性があります。有望とされる補完療法には、鍼治療、催眠療法、マインドフルネスに基づく介入、太極拳・気功、ヨガなどがあります。
- 生姜を含むダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)(eJIM内:一般向け・医療関係者向け)が、がんの化学療法に伴う吐き気に有用であるかは明らかにされていません。研究結果はまちまちです。
- 皮膚がんの自己治療のために「Black salves(民間療法のハーブ軟膏)」を使用することは、良くない考えです。これらの製品では、がん全体を取り除くことができないため、がんが広がって深刻な状態になる可能性があります。また、瘢痕や組織損傷を引き起こすこともあり、時に重度で醜い状態になることもあります。
- がんを予防することが証明されたダイエタリーサプリメントはありません。しかし、がんのリスクを減らす方法は他にいくつかあります。例えば、タバコを避ける、健康的な体重を維持する、B型肝炎やヒトパピローマウィルス(human papillomavirus:HPV)に対する推奨ワクチンを接種する、適切ながん検診を受診するなど健康的な選択をすることが挙げられます。
(※補足:原文では、healthcare provider。米国では主に医療サービス等のヘルスケアを提供している病院/医師を指す。また、健康保険会社や医療プログラムを提供する施設等も含む。)
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更新日:2023年3月7日
監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日
ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください
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