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瞑想とマインドフルネスについて知っておくべき8つのこと
8 Things to Know About Meditation and Mindfulness

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

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英語版最終アクセス確認日:2022年11月21日

瞑想は数千年の歴史があり、多くの瞑想法は東洋の伝統・因習から始まっています。瞑想の中には、特定の感覚や繰り返される言葉やフレーズに精神を集中させ続けるものがあります。また、判断することなく、今この瞬間に注意や意識を向け続けるマインドフルネスの実践技法も含まれます。

ここでは、健康のために行う瞑想およびマインドフルネスについて科学が示す、知っておくべき8つのことを紹介しています。

  1. マインドフルネスに基づく実践技法は、不安抑うつに有用である可能性があります。全く治療をしないよりはましであり、認知行動療法などの確立されたエビデンス(科学的根拠)に基づく治療と同程度に役立つ可能性があります。
  2. 瞑想やマインドフルネスが痛みに与える効果を検証した研究では、さまざまな結果が得られています。慢性疼痛に対する有益な効果に関するエビデンスは、急性疼痛に対する効果に関するエビデンスよりも優れています。
  3. マインドフルネス瞑想の実践技法は、不眠を減らし睡眠の質の向上に有用である可能性があります。その効果は、認知行動療法や運動療法と同等であるとされています。
  4. 瞑想やマインドフルネスが心的外傷後ストレス障害(post-traumatic stress disorder:PTSD)の症状を軽減する可能性があります。退役軍人を対象としたある研究では、瞑想は、PTSDの治療法として広く受け入れられている長期暴露療法と同等に有用であったとしています。
  5. マインドフルネスに基づく実践技法は、物質使用障害からの回復に役立つ可能性があります。これらの実践技法は、欲求の引き金となる思考や感情への気づきを高め、その欲求に対する自動的な反応を減らす方法を学ぶのを助けるために使用されています。
  6. マインドフルネスに基づくアプローチは、がん患者のメンタルヘルスを改善する可能性があります。研究対象者の多くは乳がんの女性であり、他のグループでは効果が異なる可能性があります。
  7. 瞑想やマインドフルネスプログラムは、体重減少や食行動の管理に有用である可能性が研究により示唆されています。特に、フォーマルな瞑想(集中して行う瞑想)やマインドフルネスの実践技法と、インフォーマルなマインドフルネス・エクササイズ(何かをしながら行う瞑想:生活瞑想)を組み合わせたプログラムが有望と思われます。
  8. 瞑想やマインドフルネスの実践技法は、通常、リスクが少ないと考えられていますが、中にはこれらの実践技法でネガティブな経験をする人もいます。6,000例以上を対象とした研究の解析では、参加者の約8%がネガティブな経験(最も多いのは不安や抑うつ)を報告しており、これは心理療法で報告されている割合とほぼ同じです。
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更新日:2023年2月7日

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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