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健康のために行う瞑想について知っておくべき8つのこと
8 Things to Know About Meditation for Health

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英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

瞑想とは、歴史のある心身療法で、平穏感や身体のリラックス感を高め、心身のバランスをよくするため病気にうまく対処するため、また全体的な健康やウェルビーイング(well-being)の増進のために利用されてきました。高血圧、特定の精神的疾患、疼痛などのさまざまな症状に対する瞑想の有効性を調べるために、多くの研究が行われています。また、数々の研究により、瞑想がどう作用するか、また脳にどう影響を及ぼすかを研究者らが学ぶために役立っています。

ここでは、健康のために行う瞑想について科学が示す8つのことを紹介しています。

  1. 瞑想などの心身療法は、がんの諸症状や治療の副作用に苦しむ人々の不安感、ストレス、疲労、一般的な気分障害や睡眠障害を和らげることで、生活の質を向上させることが示されています。統合腫瘍学会(Society for Integrative Oncology)のエビデンスに基づく診療ガイドラインは、不安、気分障害、慢性疼痛の軽減、生活の質の向上における集学的治療アプローチの一環として、瞑想やその他の心身療法を推奨しています。
  2. 瞑想が血圧を下げる可能性を示すいくつかのエビデンスがあります。米国心臓協会(American Heart Association)の文献レビューおよび科学的声明は、血圧を下げるために標準治療と併用し、補助療法または補完療法として超越瞑想を行うことを支持するエビデンスを示唆しています。
  3. ますます多くのエビデンスにより、瞑想ベースのプログラムが一般的な更年期の諸症状を軽減するのに有効である可能性が示唆されています。2010年の科学文献レビューは、ヨガ太極拳、瞑想ベースのプログラムが、ホットフラッシュの頻度や程度、睡眠障害や気分障害、ストレス、筋肉痛や関節痛などの、一般的な更年期の諸症状を軽減するのに有効である可能性を示しました。
  4. 瞑想が不安感の症状を改善する中等度のエビデンスがあります。2014年の文献レビューは、マインドフルネス瞑想プログラムが、不安感、うつ、疼痛を改善する中等度のエビデンス、またストレス/苦痛、メンタルヘルスに関連する生活の質を改善する低いエビデンスを示しました。
  5. マインドフルネス瞑想が、過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome :IBS)の患者に対する有効性を示唆する研究もありますが、確固たる結論を導く十分なエビデンスはありません。2013年の文献レビューは、マインドフルネス瞑想トレーニングがIBS患者の抑うつや不安感は改善しなかったものの、疼痛や生活の質を改善したと結論付けました。 しかし、改善の程度は低いものでした。
  6. 全体的にみると、心身療法が他の治療法と同様に、禁煙に対して有効かどうかを知るに足るエビデンスはありません。今日までに、禁煙支援におけるマインドフルネスに基づく治療法に関する研究はわずかしかありません。
  7. 注意欠陥多動性障害(attention deficit hyperactivity disorder :ADHD)に対し瞑想を用いることを支持するに足るエビデンスはありません。2010年の文献レビューによると、ADHDに対する瞑想に関して行われた研究は少ないため、ADHDに対する有効性について結論を導くことはできませんでした。
  8. 瞑想は一般的に、健康的な人には安全であるとされています。しかし、身体的制約のある人は、動きを伴う特定の瞑想に参加できない可能性があります。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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