コミュニケーション
2型糖尿病とダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)について知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About Type 2 Diabetes and Dietary Supplements
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。
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英語版最終アクセス確認日:2023年11月20日
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米国では約11%の人が糖尿病です。そのほとんどが2型糖尿病であり、インスリンの作用不足により、血糖値を正常値に保てません。研究者らは、さまざまなダイエタリーサプリメント(eJIM内:一般向け・医療関係者向け)が2型糖尿病やその合併症に有用であるかどうかを研究してきました。
ここでは、2型糖尿病に対するダイエタリーサプリメントについて知っておくべき5つのことを紹介しています。
- 糖尿病の人は、ダイエタリーサプリメントを使用する前に今かかっている医療機関※に相談しましょう。サプリメントの中には、薬との相互作用があるものもあり、腎疾患との関連が指摘されているものもあります。糖尿病は腎疾患の主な原因となるため、糖尿病の人は特に注意が必要です。今かかっている医療機関では、あなたが摂取したいサプリメントがあなたにとって安全かどうかを調べる手助けをしてくれます。
(※補足:原文では、healthcare provider。米国では主に医療サービス等のヘルスケアを提供している病院/医師を指す。また、健康保険会社や医療プログラムを提供する施設等も含む。) - 糖尿病治療薬の代わりにダイエタリーサプリメントを摂取しないでください。適切な糖尿病治療を受けずにいると、深刻な糖尿病合併症を発症するリスク(危険)が高まります。
- クロミウム(クロム)、シナモン、ベルベリンなどのダイエタリーサプリメントは、血糖コントロールの改善に役立つかもしれません。しかし、その有用性について明確な結論を出せるほどの強固なエビデンス(科学的根拠)はありません。
- α-リポ酸は、糖尿病性ニューロパシー(神経障害)に伴う痛みを軽減するのに役立つかもしれません。糖尿病患者の血糖値コントロール、糖尿病黄斑浮腫(視力低下を引き起こす目の疾患)の予防、糖尿病性ネフロパシー[腎症](腎疾患)患者における腎機能の改善に有用であることは示されていません。
- あまりに良さそうに聞こえる糖尿病用製品は、詐欺かもしれません。米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration:FDA)は、糖尿病を予防、治療、治癒すると偽って販売されている違法製品について消費者に警告しています。このような製品の宣伝文句には、「自然な糖尿病治療」や「糖尿病薬の代わり」といったことが書かれていることがあります。これらの製品の中には製品自体が有害なものもあり、効果的な糖尿病治療の代わりに使用した場合は全て有害です。
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更新日:2023年12月26日
監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日
ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください
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