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多発性硬化症に対する補完療法について知っておくべき7つのこと
7 Tips:What You Should Know About Complementary Health Approaches for Multiple Sclerosis

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英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

多発性硬化症(Multiple sclerosis:MS)は、中枢神経系の疾患です。MSでは、免疫系が神経細胞を覆うミエリンを攻撃します。MSの症状には、筋力の低下(手と足に多い)、うずきや焼けつくような感覚(灼熱感)、しびれ、慢性疼痛、協調運動やバランスの問題、倦怠感、視覚障害、膀胱をコントロールしにくくなることが挙げられます。MSの詳細については、米国国立神経疾患・脳卒中研究所 (NINDS; National Institute of Neurological Disorders and Stroke)のウェブサイト(英語サイト)をご覧ください。

MSを治癒する方法はありませんが、いくつかの従来の治療により、症状を改善し、再発の回数や重症度を減らし、疾患の進行を遅くすることができます。多くのMS患者は、なんらかの補完療法、多くの場合には特別な食事やサプリメントを試しています。ここでは、MSに対する補完療法について、知っておくべき7つのことを紹介しています。

  1. ヨガを行うことは倦怠感と気分を改善する可能性がありますが、ヨガが可動性や思考の能力を改善できるという科学的根拠(エビデンス)はありません。
  2. リフレクソロジー(足の裏を押すこと)は、MSに伴うことのある灼熱感やうずく感覚を軽減する可能性がありますが、信頼できる結論を出すためには、より大規模な研究が必要です。
  3. 磁場をつくるために電流を使用する機器を用いる磁気療法についての研究では、MSに伴う倦怠感に対する結果に一貫性がありません。
  4. THC/カンナビノイドとして知られるマリファナに存在する化学物質は、MS患者の痙縮および/または疼痛を緩和する可能性があります。アメリカでは、MSの治療について米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration:FDA)により承認されているマリファナ由来の医薬品はありませんが、カナダと一部ヨーロッパの国々では、MSに伴う筋肉のコントロールに対して、THC/カンナビノイドを含む口中スプレーであるサティベックス(Sativex®)が承認されています。
  5. 魚油およびイチョウ葉などのサプリメントは、MSに有用であるとは示されていません。
  6. 5年間にわたる大規模研究では、ビタミンDの血中濃度が低いと、長期にわたる疾患の活動性と進行のリスク因子となる可能性があることが示唆されています。しかし、ビタミンDサプリメントが有益かどうか判定するためには、さらに研究を行う必要があります。
  7. 自分の健康に責任を持ちましょう。あなたが行っている補完療法についてかかりつけの医療スタッフに相談しましょう。そうすることで、一緒に、十分な情報を得た上で、共有された意思決定を行なうことができます。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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