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C型肝炎のためのサプリメントについて知っておくべき5つのこと
5 Things You Should Know About Dietary Supplements for Hepatitis C
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。
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英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日
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C型肝炎はウイルスによって引き起こされる肝疾患です。通常、慢性疾患(長期間持続する)ですが、多くの人はウイルスが10年以上の潜伏期間を経て肝障害を引き起こすまで何の症状も呈しません。治療をしないと、慢性C型肝炎は最終的に肝がんや肝不全を引き起こす可能性があります。慢性C型肝炎は従来の治療法を用いて治療できますが、C型肝炎患者の中には補完的な治療法としてサプリメントを用いる患者もいます。
- サプリメントでC型肝炎やその合併症に効果があるという研究結果が示されたものはありません。
- 米国国立衛生研究所が支持する研究結果によれば、肝疾患を有する人々に最も多く利用されている健康食品でオオアザミの活性抽出物であるシリマリンは、C型肝炎患者にはプラセボ以上の効果はないとされています。
- その他のC型肝炎に対するサプリメント、たとえば、亜鉛、甘草(または甘草からの抽出成分グリチルリジン)、S-アデノシルメチオニン(SAMe)、ラクトフェリンに関する研究はまだ初期段階であり、これらのサプリメントが有効であるという可能性を確固として結論づける段階には至っていません。
- コロイド銀はC型肝炎治療に使われることもありますが、安全ではありません。コロイド銀は、皮膚が永続的に青みを帯びて変色するという不可逆的副作用を引き起こす可能性があります。
- サプリメントを使用する前にかかりつけの医療スタッフに、安全かどうか、また現在受けているC型肝炎治療やその他の治療と併用できるかどうかを確認しましょう。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日
ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください
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