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睡眠障害に対する心身療法について知っておくべき6つのこと
6 Things To Know About Mind and Body Practices for Sleep Disorders

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終アクセス確認日:2023年11月20日

寝つきが悪い、眠りが浅いと感じていますか?多くの人がそう感じています。推定5000万から7000万人のアメリカ人が何らかの睡眠障害を抱えています。幸いなことに、心理療法や行動療法(心身療法)など、役に立つ治療法があります。

ここでは、睡眠問題の心身療法について知っておくべき6つのことを紹介しています。

  1. 専門家は、慢性的な不眠症状のある成人に対して、さまざまな要素の「不眠症に対する認知行動療法(cognitive behavioral therapy for insomnia:CBT-I)」を強く推奨しています。米国睡眠医学会(睡眠医学の専門家による専門組織)と米国内科学会(内科を専門とする医師の専門組織)はともに、CBT-Iを強く推奨しています。
  2. リラクゼーション法が不眠に役立つかもしれないとするエビデンス(科学的根拠)はありますが、CBT-Iを支持するほど強力なものではありません。誘導イメージ療法や漸進的筋弛緩法などのリラクゼーション法は安全で簡単に実践できます。
  3. ヨガが睡眠に役立つ可能性があることを示唆する研究もあります。がん患者、睡眠に問題のある女性、高齢者を対象とした研究では、ヨガが睡眠に有益な効果があることが示されました。また、米国国民健康調査では、ヨガを実践している成人の半数以上が、睡眠が改善したと報告しています。
  4. 太極拳は睡眠に問題のある人に役立つかもしれません。太極拳の実践が睡眠の質を改善するかもしれないことが、複数の国で実施された研究で示されています。
  5. マインドフルネス瞑想が不眠の軽減や睡眠の質の向上に役立つかもしれないとするエビデンスは限られています。マインドフルネスの実践は、睡眠問題に対する教育ベースの治療法より良いかもしれませんが、認知行動療法や運動よりは有用ではないようです。
  6. 睡眠に問題があるかもしれないと感じた場合は、今かかっている医療機関※に相談しましょう。米国国立心肺血液研究所(National Heart, Lung, and Blood Institute)には、診察の準備に役立つ情報(英語サイト)があります。

(※補足:原文では、healthcare provider。米国では主に医療サービス等のヘルスケアを提供している病院/医師を指す。また、健康保険会社や医療プログラムを提供する施設等も含む。)

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更新日:2023年12月26日

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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