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睡眠障害と補完療法について知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About Sleep Disorders and Complementary Health Approaches

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英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

慢性的、長期的な睡眠障害は、毎年何百万人ものアメリカ人に影響を与えています。このような障害やこれらが引き起こす睡眠不足は、仕事、運転、社会活動および生活全般の質に支障をきたし、深刻な健康被害を及ぼす可能性があります。睡眠障害は、毎年推定 160 億ドルの医療費に加え、欠勤、生産性の低下などによる間接的なコスト負担の原因になっています。

睡眠障害を抱える人は、より早く眠り、より長く眠り、全体的な睡眠の質を改善するために、さまざまなサプリメントリラクゼーション法、またはそのほかの補完療法を試すことがよくあります。ここでは、睡眠障害に対する補完療法について科学が示す5つのことを紹介しています。

  1. リラクゼーション法は不眠症に有用な可能性があります。就寝前に行うリラクゼーション法は、睡眠習慣を改善するために有効な方法の構成要素になる可能性があることを、科学的根拠(エビデンス)は示しています。その他の構成要素には、一貫した睡眠スケジュールを維持すること、カフェイン、アルコール、胃にもたれる食事および就寝前の激しい運動を避けること、そして静かで涼しく暗い部屋で眠ることがあります。
  2. メラトニンのサプリメントは、交代制の仕事や時差ぼけによって引き起こされる不眠症や睡眠障害を抱える人の一部に有用な可能性があります。小児に対するメラトニンの使用に関する研究はかなり限られています。利用可能な研究では、小児においてある程度効果があることが示唆されていますが、それらの研究は小規模で、メラトニンの短期的な使用についてのみ検討されていました。メラトニンの長期的な安全性については調査されていません。
  3. その他、マインドフルネス・ストレス軽減法(瞑想の一種)ヨガマッサージ療法および鍼治療などの心身療法に関する現時点でのエビデンスは、予備的すぎるか一貫性がなさすぎるかのいずれかで、それらの療法が睡眠障害に有用かどうかについて結論を出すことができていません。このような心身療法は、健康な人に対して経験豊富な施術者が行う場合は、一般に安全と考えられています。
  4. バレリアン(セイヨウカノコソウ)カバカモミール、L-トリプトファン、5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)など、睡眠補助剤として使われる場合があるさまざまなハーブやサプリメントは、不眠症に効果があることが示されておらず、安全性に対する重大な懸念が指摘されています。例えば、 L- トリプトファンのサプリメントの使用は、重度の筋肉痛などの複数の症状を伴う複合的で致命的な可能性のある疾患の好酸球増多筋痛症候群(eosinophilia-myalgia syndrome:EMS)に関連しています。カバのサプリメントは、重度の肝障害のリスクに関連しています。
  5. 睡眠の問題に対して補完療法の利用を考えている場合、かかりつけの医療スタッフに相談しましょう。睡眠障害は、より重篤な疾患の徴候を示している可能性があり、さらに処方薬や市販薬の中には、睡眠障害の一因となり得るものもあります。そのため、補完療法および関連製品を試す前に、睡眠に関連した症状についてかかりつけの医療スタッフに相談することが重要です。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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