コミュニケーション
加齢に伴う一般的な症状・疾患に対する心身療法について知っておくべき4つのこと
4 Tips: Mind and Body Practices for Common Aging-Related Conditions
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。
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英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日
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多くの高齢者は、健康的な生活を促進するために、補完・統合医療に目を向けている。ヨガ、太極拳、気功などのリラクゼーション法や瞑想的なエクササイズを含む心身療法は、良好な健康状態とリラクゼーションのために、また健康上の有益性(ベネフィット)として認識されているために、高齢のアメリカ人に利用されています。一部の科学文献レビューでは、症状管理、特に痛みに対する心身療法の有益性(ベネフィット)が指摘されています。以下の4つの一般的な加齢に伴う症状・疾患に対する心身療法について、科学的に知っておくべきことを確認してください。
- 変形性関節症。伝統的な中国式のエクササイズである太極拳を実践することは、膝の変形性関節症の管理に有用である可能性があります。米国リウマチ学会により刊行されたガイドラインでは、変形性関節症に対して、他の非薬物療法とともに太極拳が条件付きで推奨されています。
- 更年期障害の症状。総じて、ヨガ、太極拳および瞑想のような一部の心身療法が、一般的な更年期障害の症状をある程度軽減する可能性があることを示唆する科学的根拠(エビデンス)が存在します。
- 睡眠障害。就寝前にリラクゼーション法、[例えばプログレッシブリラクゼーション(漸進的弛緩法)、誘導イメージ法、バイオフィードバック(行動療法)、自己催眠および深呼吸運動]を行うことは、良質な睡眠のために有用である可能性があります。
- 帯状疱疹。太極拳は、高齢者において、水痘帯状疱疹ウイルスに対する免疫を向上させ、水痘ワクチンに対する免疫反応を高めることによって、高齢者が帯状疱疹を発症するのを避けるために有用である可能性があります。水痘への免疫に対する太極拳の効果に関する研究は少数しかありませんが、現段階では結果は有望です。
これらの心身療法は、健康な人々については、適切に実践される場合には一般的に安全であると考えられています。もし、あなたが健康上の問題を抱えている場合は、心身療法の開始前に医療スタッフおよび補完療法の施術者・指導者の両方に相談しましょう。一般的な加齢に伴う症状・疾患に対する天然物に関する情報については、これらのヒントを確認してください。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日
ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください
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