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ジメチル・スルホキシド(DMSO)とメチルスルフォニルメタン(MSM)
Dimethyl Sulfoxide (DMSO) and Methylsulfonylmethane MSMS) for Osteoarthritis
[補足]
本文中の必要摂取量、推奨摂取量、上限値・下限値等は米国人を対象としたデータです。日本人に関するデータについては「日本人の食事摂取基準(厚生労働省)」などをご参照ください。
日本人の食事摂取基準(厚生労働省)
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。
英語版改訂年月(翻訳時):2017年9月
このページの内容:
ジメチル・スルホキシド(Dimethyl sulfoxide:DMSO)およびメチルスルフォニルメタン(methylsulfonylmethane:MSM)は化学的に類縁の2種類の物質で、変形性関節症に対して研究されています。DMSOは局所に使用します(皮膚に塗布)。MSMはサプリメントとして、単独またはグルコサミンなどの他の成分と組み合わせて販売されています。
要点は?
変形性関節症に対するDMSOおよびMSMの研究は少数しか実施されていません。これらの物質のどちらかが有用かどうか、結論は出ていません。
安全性
- DMSOおよびMSMの安全性については、研究がほとんど実施されていないため不明です。DMSOの副作用は胃腸障害、皮膚刺激性、ニンニク様の味覚、口臭および体臭です。MSMの副作用はアレルギー反応、胃腸障害および発疹です。
- 変形性関節症にDMSOまたはMSMを使用しているまたは使用を検討している場合は、かかりつけの医療スタッフに相談してください。
変形性関節症についてのさらなる情報は、国立関節炎、骨格筋、皮膚疾患研究所(NIAMS; National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases)のウェブサイト(英語サイト)をご覧ください。
医療関係者向け情報
- Dimethyl Sulfoxide (DMSO) and Methylsulfonylmethane (MSM) for Osteoarthritis - Systematic Reviews/Reviews/Meta-analyses (変形性関節症に対するジメチル・スルホキシド(DMSO)とメチルスルフォニルメタン(MSM) - システマティックレビュー/レビュー/メタアナリシス)(英語サイト)(PubMed®)
- 慢性疼痛に対する補完療法
- Dimethyl Sulfoxide (DMSO) and Methylsulfonylmethane (MSM) for Osteoarthritis - Randomized Controlled Trials (変形性関節症に対するジメチル・スルホキシド(DMSO)とメチルスルフォニルメタン(MSM) - ランダム化比較試験)(英語サイト)(PubMed®)
関連するファクトシート
【免責事項】
ダイエタリーサプリメント室が作成したこのファクトシートは、情報を提供するものであり、医師のアドバイスの代わりになるものではありません。サプリメントに関する興味・関心、疑問、利用法、何があなたの健康全般のために最善かについて尋ねたい場合は、医療スタッフ(医師、管理栄養士、薬剤師など)に相談することをお勧めします。この文書内で言及している個別の商品名は、その製品を推奨しているものではありません。
監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日
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