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海外の情報

セレニウム
Selenium

写真に掲載している食材の成分表一覧
位置 食品 100gあたりの
含有量(mg)
A 穀類・こむぎ・マカロニ・スパゲティ・乾 63
B 肉類・ぶた・スモークレバー 81
C 調味料及び香辛料類・からし・練りマスタード 70
D 魚介類・まぐろ類・なみまぐろ・赤身・生(きはだまぐろ・生) 73(74)
E 魚介類・あんこう・きも・生 200
F だし類・顆粒和風だし 74
G きのこ類・まつたけ・生 82
H 魚介類・たら類・すけとうだら・たらこ・生 130
I 魚介類・かれい類・まがれい・生 110
J 魚介類・かつお類・かつお・秋獲れ・生 100

[補足]
本文中の必要摂取量、推奨摂取量、上限値・下限値等はアメリカ人を対象としたデータです。日本人に関するデータについては「日本人の食事摂取基準(厚生労働省)」などをご覧ください。
日本人の食事摂取基準(厚生労働省)

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2020年3月11日

このファクトシートは医療関係者向けです。平易なセレニウムの概要については、「一般向け:セレニウム」をご覧ください。

はじめに

セレニウムは多くの食物中に天然に含まれる微量元素であり、他の食物に添加、あるいはサプリメントとして販売されている。人の必須栄養素であるセレニウムは、約25個のセレノプロテインがあり、生殖、甲状腺ホルモン代謝、DNA合成、酸化的傷害や感染の予防に重要な役割を果たしている [1]。

セレニウムには無機(セレニウム酸塩、亜セレニウム酸)と有機(セレノメチオニン、セレノシステイン)の2種類があり[2]、どちらもセレニウムのよい摂取源となる[3]。土壌には無機セレニウム化合物である亜セレニウム酸とセレニウム酸塩が含まれ、それらを植物が蓄積し大部分を有機セレニウム化合物であるセレノシステイン、セレノメチオニンやメチル誘導体に変換する。

セレニウムの多くは動物や人の組織でセレノメチオニンとして存在する。セレノメチオニンはセレニウムがメチオニンに非特異的に組み込まれたもので体内のタンパク質に存在する。セレニウムは主に骨格筋に貯蔵されており、全セレニウム量の約28%~46%を占める[3]。セレノシステインと亜セレニウム酸は還元され、セレニウム化水素を生成し、セレノリン酸に変換されてセレノプロテインに生合成される[4]。

セレニウムの測定には血漿や血清中のセレニウム濃度が一般的に用いられる[1]。血液や尿中の濃度は最近のセレニウムの摂取量を反映する。髪や爪のセレニウム含有量を分析により、数カ月から数年にわたる長期間の摂取量を測定することができる。また、複数のセレノプロテイン(グルタチオンペルオキシダーゼ、セレノプロテインPなど)を定量化することで、セレニウムの機能的測定が行われる[3]。セレノプロテイン合成には、健康な人で一般的に8µg/dLまたはそれ以上の血漿・血清セレニウム濃度が必要である[5]。

推奨摂取量

米国科学アカデミー医学研究所の食品栄養委員会(Food and Nutrition Board:FNB)が設定した食事摂取基準(Dietary Reference IntakesDRIs)には、亜鉛や他の栄養素の推奨摂取量が提示されている[6]。DRIは、健常人の栄養摂取の計画と評価に関する一連の基準値に対する総称である。これらの基準値は年齢や性別毎に異なり、次のような項目がある。

  • 推奨栄養所要量(Recommended Dietary Allowance:RDA):ほとんどすべての(97~98%)健常人が栄養所要量を満たすのに十分な平均1日摂取量。
  • 適正摂取量(Adequate Intake:AI):RDAを設定するためのエビデンスが不十分である場合に示され、十分な栄養が確保できると推定される値に設定されている。
  • 推定平均必要量(Estimated Average Requirement:EAR):健常者の50%において所要量を満たすと推定される平均1日摂取量。通常、母集団の栄養摂取量の妥当性を評価し、栄養学的に適切な食事を計画するために使用される。また、個人の栄養摂取量の評価にも利用できる。
  • 許容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level:UL):健康上の有害作用を引き起µgこすとは考えにくい最大1日摂取量。

表1に、最新のセレニウムのRDAをµgで示す [1]。食品栄養委員会(FNB)は、健康な母乳栄養児の平均セレニウム摂取量を、生後0〜12カ月齢の乳児におけるセレニウムのAIに設定している。

表1:セレニウムの推奨栄養所要量(RDA)[6]

表1:セレニウムの推奨栄養所要量(RDA)
年齢 男性 女性 妊婦 授乳婦
生後0〜6カ月 15 µg 15 µg
生後7~12カ月 20 µg 20 µg
1~3歳 20 µg 20 µg
4~8歳 30 µg 30 µg
9~13歳 40 µg 40 µg
14~18歳 55 µg 55 µg 60 µg 70 µg
19~50歳 55 µg 55 µg 60 µg 70 µg
51歳以上 55 µg 55 µg

*適正摂取量(AI)

セレニウムの摂取源

食物

ブラジルナッツ、魚介類や内臓肉はセレニウムの最も豊富な供給源である[1]。筋肉の多い部位や、シリアルなどの穀物、乳製品などにも含まれる。飲料水に含まれるセレニウムの量は、多くの地域で栄養的に十分ではない[2,6]。アメリカ人の食事で主なセレニウムの供給源は、パン、穀物、肉、鶏肉、魚、卵である[7]。

植物性食物のセレニウム量は、土壌中のセレニウム量やその他の要因(土壌のpH値や有機物含有量など)で異なる。また、セレニウムが、植物が吸収しやすい形態であるかによっても変わる[2,6,8,9]。このため、植物性食物のセレニウム量は、地域によって大幅に変化する[1,2]。例えば、米国農務省食物成分データベースによると、ブラジルナッツのセレニウム含有量は1オンス当たり544 µgであるが、分析によって数値が大きく異なる[10-12]。

土壌のセレニウム含有量は植物のセレニウム量に影響し、その植物を動物が食べるため、動物性食物のセレニウム量も異なる[2,5]。しかし、土壌のセレニウム濃度が動物性食物のセレニウム量に及ぼす影響は、植物性食物に及ぼす影響より小さい。これは、動物が恒常性維持機構によって組織中のセレニウム濃度を維持するため、セレニウム濃度の予測が可能となるからである。また、調整された家畜飼料は一般的に同程度のセレニウムを含んでいる。

セレニウムの供給源となる食物を表2に記載している。

表2:セレニウム源となる食物群[10]
表2:セレニウムの供給源となる食物群
食物 1食あたりのマイクログラム(µg) %DV*
ブラジルナッツ、1オンス(30g、6~8個) 544 989
ツナ(マグロ)、キハダマグロ、加熱調理、3オンス(90 g) 92 167
カレイ、加熱調理、3オンス(90 g) 47 85
イワシ、油漬け缶詰、骨付き水なしソリッド缶詰、3オンス(90 g) 45 82
ローストハム、3オンス(90 g) 42 76
エビ、缶詰、3オンス(90 g) 40 73
マカロニ、栄養強化、茹で、1カップ(240ml) 37 67
ビーフステーキ、あぶり焼き、外もも、3オンス(90 g) 33 60
七面鳥、あぶり焼き、骨なし、3オンス(90 g) 31 56
牛レバー、焼いたもの、3オンス(90 g) 28 51
鶏の白身肉、あぶり焼き、3オンス(90 g) 22 40
カッテージチーズ、乳脂肪1%、1カップ(240ml) 20 36
玄米、長粒米、炊いたもの、1カップ(240ml) 19 35
牛挽肉、脂肪分25%、焼いたもの、3オンス(90 g) 18 33
卵、固ゆで、Lサイズ1個 15 27
全粒粉パン1枚 13 24
ベイクドビーンズ(インゲン豆を甘辛いソースで調理した料理)、プレーンまたはベジタリアン、缶詰、1カップ(240ml) 13 24
オートミール、通常またはインスタント、非栄養強化、水で加熱調理、1カップ(240ml) 13 24
牛乳、乳脂肪1%、1カップ(240ml) 8 15
ヨーグルト、プレーン、低脂肪、1カップ(240ml) 8 15
レンズ豆、茹で、1カップ(240ml) 6 11
精白パン1枚 6 11
ホウレンソウ、冷凍、茹で、1/2カップ(120ml) 5 9
スパゲッティソース、マリナラソース、1カップ(240ml) 4 7
カシューナッツ、ドライロースト、1オンス(30 g) 3 5
コーンフレーク、1カップ(240ml) 2 4
グリーンピース、冷凍、茹で、1/2カップ(120ml) 1 2
バナナ、スライス、1/2カップ(120ml) 1 2
ベイクドポテト、加熱調理、皮付き、1個 1 2
黄桃、生、中1個 0 0
ニンジン、生、1/2カップ(120ml) 0 0
アイスバーグレタス、生、1カップ(240ml) 0 0

*DV = 1日摂取量。FDAは、消費者が食事全体における食物およびサプリメントの栄養素含有量を比較するのに役立つようDVを設定した。最新の栄養成分表示および表2に記載のセレニウムに対するDVは成人および4歳以上の小児で55µgである[14].FDAは、製造業者に2020年1月より最新の栄養成分表示 を使用するよう義務付けているが、年間売上1千万ドル以下の業者に関しては、2021年1月まではセレニウムDV70µgの古い表示の継続使用を許可している。[13,15].FDAは、セレニウムが食物に追加されていない限り、セレニウム含有量を食品ラベルに表記することを要求していない。DVが20%以上となる食物は高栄養源と考えられるが、DVのパーセンテージが低い食物でも健康的な食事をとることができる。

米国農務省(The U.S. Department of Agriculture:USDA)のFoodData Central(英語サイト)では、多くの食物の栄養素含有量をリストアップし、栄養素含有量別(英語サイト)および食物(英語サイト)別に整理された、セレニウムを含む食物の総合リストを提供している。

サプリメント

セレニウムは単独のサプリメントやマルチビタミン・ミネラルのサプリメントに含まれており、その形態は、セレノメチオニン、セレニウム酵母(高濃度のセレニウムを含む培地で自生)、亜セレニウム酸ナトリウム、セレニウム酸ナトリウムなどである[2,5,6]。人体でのセレノメチオニンの吸収率は90%以上であるが、亜セレニウム酸は約50%である[6]。

さまざまな形態のセレニウムについて、相対吸収率とバイオアベイラビリティ(生物学的利用能)を比較した研究はごくわずかである。ある研究では、十分なセレニウムを有する参加者を無作為に10グループに分け、セレノメチオニン、亜セレニウム酸ナトリウム、セレニウム酵母(約75%のセレニウムをセレノメチオニンとして含む)をプラセボ、セレニウム200 µg/日または600 µg/日を16週間投与した[16]。尿中排泄をもとにセレニウムのバイオアベイラビリティを測定したところ、セレノメチオニンが最も高く、また最も低いのは亜セレニウム酸であった。しかし、これらの形態のサプリメントが影響を与えたのは血漿中のセレニウム濃度だけであり、グルタチオンペルオキシダーゼ活性やセレノプロテインP濃度には影響しないため、参加者はセレニウムサプリメントを摂取し始める前に十分なセレニウムを有していたことが確認されている。

セレニウムの摂取状況

ほとんどのアメリカ人は十分な量のセレニウムを摂取している。2009~2010年の米国国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey:NHANES)によると、2歳以上のアメリカ人では、食事によるセレニウムの平均摂取量は108.5 µg/日、食事とサプリメントの両方では120.8 µg/日となっている[17]。成人男性の摂取量(食事のみ:134 µg/日、食事とサプリメント:151 µg/日)は成人女性(食事のみ:93 µg/日、食事とサプリメント:108 µg/日)よりも多くなっている。アメリカでは、18%~19%の成人と小児がセレニウムを含有するサプリメントを利用している[18]。

2003~2004年のNHANESによると、40歳以上のアメリカの成人の血清セレニウム濃度の平均値は13.67 µg/dL である[19]。男性は女性より血清セレニウム濃度が高く、また、白人はアフリカ系アメリカ人よりも高くなっている[19-21]。

アメリカとカナダにおけるセレニウム摂取量と血清セレニウム濃度は地域によって多少変化する。土壌や地元産の食材に含有されるセレニウム量が異なるからである[6,22]。例えば、アメリカ中西部・西部在住者では、南部・北東部在住者よりセレニウム濃度が高い[21,22]。食物輸送網の拡大により、セレニウムの少ない地域に住む人々が十分な量のセレニウムを摂取することができる[6]。

セレニウム欠乏症

セレニウムの欠乏は生化学的変化をもたらし、ある種の病気を発症するようなストレスを受けやすくなるおそれがある[6]。例えば、セレニウム欠乏症に二次的ストレス(おそらくウィルス感染)を伴うと、ケシャン病(克山病)を引き起こす。ケシャン病は1970年代に中国の一部の地域で発生した心筋症の一種で、中国政府がセレニウム補充政策を実施する前に起こった[2,5,8,23]。補充政策実施前は、ケシャン病発症地域の成人におけるセレニウムの平均摂取量は11 µg/日にすぎなかった。最低20 µg/日の摂取量で成人のケシャン病を予防できる[6]。

セレニウム欠乏症は男性不妊とも関連があり、また、カシン・ベック病の一因である可能性もある。カシン・ベック病は中国、チベット、シベリアなど低セレニウム地域で発症する変形性関節症の一種である[1,2,5,6,8,24]。セレニウム欠乏症はヨード欠乏症を悪化させ、乳幼児のクレチン病リスクを高める可能性があると考えられる[2,5]。

セレニウム欠乏のリスク群

セレニウム欠乏症はアメリカとカナダでは非常にまれで、隔離された地域でのみ、極めてまれに明らかな症状が現れる[6]。セレニウム摂取量が不足する可能性が高いのは下記のグループである。

セレニウム欠乏地域に住む人々

低セレニウム地域である北アメリカでもセレニウムの摂取量はRDAをはるかに超えている[21,22]。しかし、低セレニウムの一部地域で自生した野菜を中心とした食事をとる国の人々は、セレニウム欠乏症のリスクがある[6]。セレニウム摂取量が世界で最も少ないのは中国の一部の地域で、土壌中のセレニウム含有量が非常に低く、菜食を中心とする人々が大部分を占めている[5]。また、ヨーロッパでも、特にビーガンの平均セレニウム摂取量が低い国々がある[5,9,25]。ニュージーランドでもかつてはセレニウム摂取量が低かったが、国が高セレニウム小麦の輸入量を増やして以降セレニウム摂取量が増加した[9]。

腎臓透析を受けている人

血液透析を長期間行っている患者のセレニウム濃度は、健常者と比較して非常に低い。血液透析は血中から一部のセレニウムを除去する[26]。さらに、透析患者は尿毒症による食欲不振や食事制限のため、食事からのセレニウム摂取量が低下するおそれがある。セレニウムの補充は透析患者の血中セレニウム濃度を上昇させるが、透析患者でサプリメントが臨床的に有効であるかを判断するには、さらなるデータが必要である。

HIV感染者

HIV感染者ではセレニウム濃度の低下がよく見られる。おそらく、セレニウム摂取量の不足(特に発展途上国)、下痢による過度の喪失、吸収不良によるものであると考えられる[2,27]。観察研究では、HIV感染者におけるセレニウム濃度の低下と、心筋症、死亡、妊婦から胎児へのHIVの垂直感染、子供の早期死亡などのリスク増加との間で、関連が見られた[28-32]。成人HIV感染者にセレニウムサプリメントを投与した一部の無作為化臨床試験では、セレニウムを補充することで入院のリスクを減少させ、HIV-1ウィルス量が増加するのを防ぎ、その結果、感染と戦う白血球の1種であるCD4細胞の数を増やすことがわかった[33,34]。しかし、ある臨床試験では、妊婦のセレニウムサプリメントの摂取は、乳幼児の早期死亡を防ぐが母体のウィルス量やCD4細胞数には影響しない可能性が示された[35,36]。

セレニウムと健康

本節では、セレニウムが関与すると考えられるがん、心血管疾患、認知低下、甲状腺疾患について説明する。

がん

セレニウムは、DNA修復、アポトーシス、内分泌系、免疫系やその他のメカニズム(抗酸化作用など)に影響するため、がんの予防に役立つ可能性がある[2,9,37,38]。

疫学研究では、セレニウム量の状態と、大腸がん、前立腺がん、肺がん、膀胱がん、皮膚がん、食道がん、胃がんのリスクとの間で、逆相関が示唆されている[39]。セレニウムとがん予防に関する研究のコクランレビューによると、セレニウム摂取量の最も低いグループと比較して、セレニウム摂取量の最も高いグループでは、がんリスクが31%低下し、がんによる死亡リスクも45%低下しており、また、膀胱がんリスクは33%低下し、男性の前立腺がんリスクは22%低下していた[39]。レビューによるとセレニウム摂取量と乳がんリスクとの関連は見られなかった。20の疫学的研究を用いたメタアナリシスでは、足の爪、血清、血漿中のセレニウム濃度と、前立腺がんリスクとの間で、逆相関する可能性が示された[40]。

セレニウムのサプリメントを用いたがん予防に関する複数の無作為化対照試験では、相反する結果が出ている。コクランレビューでは、9つの無作為化臨床試験をもとに、セレニウムは消化管がんの予防には有用である可能性があると結論づけているが、より適切にデザインされた複数のランダム化臨床試験による検証を要するとしている[41]。皮膚の基底細胞がんまたは扁平上皮がんの既往歴を有するアメリカの成人1,312例を対象とした、栄養とがん予防に関する二重盲検ランダム化対照試験の二次分析では、セレニウムパン酵母で200 µg/日のセレニウムを6年間摂取すると、前立腺がんリスクが52~65%低下することがわかった[42]。この効果が最も高く現れたのは、ベースラインの前立腺特異抗原(prostate-specific antigen:PSA)値が4 ng/mL以下でセレニウム濃度が最低三分位の男性群であった。セレニウムとビタミンEのがん予防臨床試験(Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial:SELECT)は、アメリカ・カナダ・プエルトリコの50歳以上の男性35,533例を対象とした無作為化対照試験で、セレニウム200 µg/日単独またはビタミンE 400 国際単位(Interanational Units: IU)/日との併用では、5.5年間摂取した時点で、前立腺がんリスクとの関連性は見られないことが示され中止となった。[43]。参加者がサプリメントの摂取を中止後1.5年間追跡調査したところ、セレニウムサプリメントと前立腺がんリスクとの有意な関連性は見られないことが確認された[44]。

2003年にFDAは、セレニウムを含む食物やサプリメントに対し、次のような条件付き健康表示(ヘルスクレイム)を認めた。「一部の科学的根拠には、セレニウムを摂取することで一部のがんのリスクを低下させる可能性を示すものがある。しかし、FDAはこのエビデンスが限定的なものであり確定的ではないと判断している」。 [45]。セレニウム濃度とがんリスクの関連を確認し、セレニウムサプリメントががんの予防に有用であるかを判断するためには、さらなる研究が必要である。

心血管系疾患

セレノプロテインは脂質の酸化修飾を防ぐのに役立ち、炎症を低下させ、血小板が凝集するのを防ぐ[9]。そのため研究者らは、セレニウムの補充が心血管疾患リスクや心血管疾患による死亡リスクを低下させる可能性を示唆している。

心血管疾患におけるセレニウムの役割に関する疫学的データでは、相反する結論が出ている。一部の観察研究では、血清セレニウム濃度と、高血圧リスクや冠動脈疾患リスクが逆相関することがわかった。25の観察研究を用いたメタアナリシスでは、セレニウム濃度が低い人は冠動脈疾患のリスクが高いことがわかった [46]。しかし、セレニウム濃度と心疾患のリスクや心臓死のリスクとの間に、統計的に有意な関連が見られなかった研究や、セレニウム高値が心血管系疾患のリスクの増加と関連するとの結果となった研究もある[47-49]。

セレニウムの補充が心血管系疾患のリスクを低下させるかについて調べた複数の臨床試験がある。60~74歳の健常成人474例を対象としたランダム化プラセボ対照研究では、ベースライン時の血漿セレニウム濃度の平均値は9.12 µg/dLで、プラセボまたはセレニウムを100、200、300 µg/日で6カ月間投与した[50]。プラセボ群と比較して、セレニウムの補充により総血漿コレステロール値、非高密度リポタンパク質(high-density-lipoprotein:HDL)血漿コレステロール値(総コレステロール値からHDL値を引いた値)が低下したが、300 µg/日投与群ではHDL値が有意に増加した。また、その他の臨床試験では、セレニウム200 µg/日単独またはセレニウム100 µg/日を含有するマルチビタミン・ミネラル錠の投与は、心血管系疾患のリスクや心臓死のリスクを低下させないとしている[51-53]。セレニウム単独補充と心血管系疾患の一次予防に関する臨床試験の総説では、セレニウムが致死的・非致死的心血管系イベントに対して、統計的に有意な影響を与えないとされている [54]。これらの臨床試験では、ほぼすべての対象者が栄養状態の良好なアメリカの成人男性である。

これまでの限定的な臨床試験のデータは、特に食事から十分なセレニウムをすでに摂取している健康な人が、心疾患の予防のためにセレニウムサプリメントを用いることがよしとするものではない。心血管系の健康状態に対する、食事やサプリメントに含まれるセレニウムの有用性をより理解するためには、さらなる臨床試験が必要である。

認知機能低下

血清セレニウム濃度は加齢に伴って低下する。セレニウム濃度が必要最低限まで低下あるいは不足することは、加齢に伴う脳機能の低下に関連する可能性があり、おそらく、セレニウムによる抗酸化活性が低下するためだと考えられている[55,56]。

複数の観察研究の結果は混在している[57]。2つの大規模研究では、ベースラインの血漿セレニウム値が低い参加者は、時間とともに認知機能が低下しやすい傾向にあったが、これらの参加者でセレニウムが不足していたかどうかについては不明である[55,58,59]。アメリカ高齢者4,809例に関するNHANESのデータを解析したところ、血清セレニウム値(11.3 µg/dL未満から13.5 µg/dL以上)と記憶力テストのスコアに関連は見られなかった[60]。

研究者らは、セレニウムを含有する抗酸化サプリメントの摂取が高齢者の認知機能障害リスクを低下させる可能性を評価した。フランスの臨床研究(Supplémentation en Vitamines et Minéraux Antioxydants (SU.VI.MAX))(45〜60歳の参加者4,447例)を対象としたデータを解析したところ、アスコルビン酸120 mg/日、ビタミンE 30 mg/日、βカロテン6 mg/日、セレニウム100 µg/日、亜鉛20 mg/日を8年間摂取すると、プラセボと比較して、研究終了6年後のエピソード記憶テストと語義能力テストのスコアが高くなっていた[61]。しかし、本研究で見られた効果に対するセレニウム単独での影響は認められなかった。9つのプラセボ対照研究に関する総説では、セレニウムの補充がアルツハイマー病を予防する可能性について判断するには、これまでの臨床データでは不十分であると結論づけている[57]。

セレニウムの補充が高齢者の認知低下の予防や治療に役立つ可能性を判断するには、さらなるデータが必要である。

甲状腺疾患

甲状腺では体内の他の臓器よりもセレニウム濃度が高く、また、ヨウ素と同様に、セレニウムも甲状腺ホルモンの合成や代謝に重要な働きをしている。

セレニウム値と甲状腺機能の関係を裏付ける疫学的データとしては、1,900例のデータを解析したSU.VI.MAX研究などがあり、この研究では血清セレニウム濃度と、甲状腺の体積、甲状腺腫リスク、軽度のヨウ素欠乏症患者における甲状腺組織の損傷リスクとの間で、逆相関が示されている[62]。しかし、これらの結果は女性でのみ統計的に有意であった。軽度のヨウ素欠乏症の成人参加者805例を対象としたデンマークの横断的研究でも、女性では血清セレニウム濃度と甲状腺体積との逆相関が見られた. [63]。

甲状腺疾患患者へのセレニウム補充に関する無作為化対照試験では、さまざまな結果が出ている。あるランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、60~74歳の健常成人368例にセレニウム100、200、300 µg/日を6カ月間投与したところ、血漿セレニウム濃度が有意に増加したにもかかわらず、甲状腺機能に影響は見られなかった[64]。別の無作為化二重盲検プラセボ対照試験では、セレニウム(亜セレニウム酸ナトリウム)200 µg/日、ペントキシフィリン(抗炎症薬)1,200 mg/日、またはプラセボを、軽度のグレーブス病眼症患者159人に6カ月間投与して影響を比較した[65]。プラセボ群と比較して、セレニウム群ではQOL(生活の質)の向上が見られたが、ペントキシフィリン群では見られなかったと報告されている。さらに、眼科系転帰の改善が認められた対象者は、セレニウム群で61%であったが、プラセボ群では36%であった。また、軽度の疾患進行(悪化)が認められたのはセレニウム群で7%のみであったが、プラセボ群では26%であった。

甲状腺ペルオキシダーゼ抗体を持つ女性は、妊娠中に血中サイロキシン濃度が低下しやすく、また、出産後は甲状腺機能障害や甲状腺機能低下症を起こしやすい傾向がある[9]。妊娠中の甲状腺機能低下症の治療介入に関するコクランレビューでは、甲状腺ペルオキシダーゼ抗体を持つ妊婦151人にセレニウム(セレノメチオニン)200 µg/日を投与した臨床試験[66]に基づいて、同抗体を持つ妊婦におけるセレノメチオニンの補充は、特に産後甲状腺炎の低下に有望な治療法であると結論づけている[67]。しかし、レビューでは、大規模無作為化臨床試験を実施し、有効性に関する質の高いデータを収集する必要があるとしている。

セレニウムの補充が甲状腺疾患の予防や治療に役立つかを判断するには、さらなる研究が必要である。

セレニウム過剰摂取による健康上のリスク

有機・無機セレニウムを慢性的に大量摂取した場合は類似した影響が見られる[6]。過剰摂取の早期的な指標となるのは、呼気のニンニク臭や口中の金属味である。慢性的なセレニウムの大量摂取やセレニウム中毒で最もよく見られる臨床徴候としては、髪や爪が喪失したりもろくなったりする。その他に、皮膚や神経系の病変、嘔気、下痢、皮膚発疹、斑状歯、疲労、過敏症、神経系異常などの症状が見られる。

すでに述べたように、ブラジルナッツは非常に大量のセレニウムを含有する(68~91 µg/個)ため、定期的な摂取はセレニウム毒性を引き起こす可能性がある。急性セレニウム毒性は、誤った調剤のために極めて大量のセレニウムを含有した市販薬の服用によって起こる[2,5]。 2008年には、ラベルに記載された量の200倍のセレニウムを含む液体サプリメントを摂取した201例で、重篤な副作用が報告された例がある[68]。急性セレニウム毒性は、重度の胃腸症状や神経症状、急性呼吸窮迫症候群、心筋梗塞、脱毛、筋肉圧痛、ふるえ、立ちくらみ、顔面紅潮、腎不全、心不全を引き起こし、まれに死亡することもある[2,6]。

FNBは、髪や爪の脆弱性や喪失が認められるセレニウム量をもとに、食事やサプリメントから摂取するセレニウムの耐容上限量(UL)を定めている(表3参照)[6]。

表3:セレニウムの許容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level:UL)[6]*

表3:セレニウムの耐容上限量(UL)
年齢 男性 女性 妊婦 授乳婦
生後0〜6カ月 45 µ g 45 µg 
生後7~12カ月 60 µg 60 µg
1~3歳 90 µg 90 µg
4~8歳 150 µg 150 µg
9~13歳 280 µg 280 µg
14~18歳 400 µg 400 µg 400 µg 400 µg
19歳以上 400 µg 400 µg 400 µg 400 µg

*乳幼児のセレニウム供給源は母乳、粉ミルク、食事のみとしている。

医薬品との相互作用

セレニウムは一部の医薬品と相互作用する。一部の医薬品にはセレニウム濃度に悪影響を及ぼすものもあるので、以下に例を記載する。定期的にこれらの医薬品を服用している人は、セレニウム摂取について医療スタッフと話し合う必要がある。

シスプラチン

シスプラチンは化学療法に用いるプラチナ製剤で、卵巣がん、膀胱がん、肺がんなどの治療に用いられている。シスプラチンは髪や血清中のセレニウム濃度を低下させることがあるが、それが臨床的に有意な影響を及ぼすかについては不明である[69,70].一部の小規模研究では、セレニウムの補充がシスプラチン毒性を低下させる可能性があるとしているが[71] 、コクランレビューでは、セレニウムの補充が化学療法の副作用を緩和するというエビデンスは不十分であると結論づけている[72]。

セレニウムと健康的な食事

米連邦政府が公表する「アメリカ人のための食生活の指針2015-2020」では、「栄養は主として食事から摂取すべきである。栄養分を豊富に含む食物(多くは未加工品)には、サプリメントに含まれることの多い必須ビタミンやミネラルだけでなく、食物繊維や体によい天然成分も含有している。場合によっては、強化食物やサプリメントは、補充しなければ推奨量を下回る可能性のある1つ以上の栄養素の摂取に有用と考えられる」と指摘している。

健康的な食事に関する詳細はDietary Guidelines for Americans(アメリカ人のための食生活指針)(英語サイト)と米国農務省の食事の指針システム、MyPlate(私の食事)(英語サイト)を確認すること。

「アメリカ人のための食生活指針」では健康的な食事を次のように述べている。

  • さまざまな種類の野菜、果物、全粒穀物、無脂肪もしくは低脂肪牛乳と乳製品、油を重視している。
  • 多くの全粒穀物および牛乳やヨーグルトなどの乳製品は優れたセレニウム源である。一部のインスタント朝食シリアルにはセレニウムが強化されたものがあり、一部の果物や野菜にもセレニウムを含むものがある。
  • 魚介類、赤身の肉、鶏肉、卵、マメ科植物(インゲン豆、エンドウ豆)、ナッツ類、種子、大豆食物などのタンパク質食物に含む。
  • 豚肉、牛肉、七面鳥肉、鶏肉、魚類、甲殻類および卵はセレニウムが豊富である。一部の豆類やナッツ類、特にブラジルナッツはセレニウムを含有している。
  • 飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、添加糖質、塩分および(ナトリウム)を少なくする。
  • 1日に必要なカロリー摂取量を超えない。
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

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