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海外の情報

亜鉛
Zinc

写真に掲載している食材の成分表一覧
位置 食品 100gあたりの
含有量(mg)
A 肉類・うし・ビーフジャーキー 8.8
B 肉類・うし・輸入牛肉・肩ロース・赤肉・生 6.4
C 魚介類・ほたてがい・貝柱・煮干し 6.1
D 嗜好飲料・緑茶類・抹茶 6.3
E 嗜好飲料・ココア・ピュアココア 7
F 魚介類・かに類・たらばがに・水煮缶詰 6.3
G 肉類・ぶた・肝臓・生 6.9
H チーズ類・パルメザン 7.3
I 肉類・ぶた・スモークレバー 8.7
J 魚介類・かき・燻製油缶詰 25.4

[補足]
本文中の必要摂取量、推奨摂取量、上限値・下限値等は米国人を対象としたデータです。日本人に関するデータについては「日本人の食事摂取基準(厚生労働省)」などをご参照ください。
日本人の食事摂取基準(厚生労働省)

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2020年7月15日

このファクトシートは医療関係者向けです。平易な亜鉛の概要については、「一般向け:亜鉛」をご覧ください。

はじめに

亜鉛は、一部の食物に天然に含まれる必須ミネラルであり、食物によっては添加され、またサプリメントとしても販売されている。亜鉛は、風邪薬として販売されている多くの風邪用トローチや一部の市販薬にも含まれている。

亜鉛は、細胞代謝のさまざまな面で関与している。亜鉛は、約100種類の酵素の触媒活性に必要で [1,2]、免疫機能 [3,4]、蛋白合成 [4]、創傷治癒 [5]、DNA合成 [2,4]、細胞分裂 [4] に重要な役割を果たす。また、妊娠中、小児期、思春期の正常な成長と発達も支え [6-8]、適切な味覚や嗅覚に必要である [9]。体には特別な亜鉛の貯蔵システムがないので、亜鉛を毎日摂取することは定常状態を維持するために必要である [10]。

推奨摂取量

米国科学アカデミー医学研究所の食品栄養委員会(Food and Nutrition Board:FNB)が設定した食事摂取基準(Dietary Reference Intakes:DRI)には、亜鉛や他の栄養素の推奨摂取量が提示されている[2]。DRIは、健常人の栄養摂取の計画と評価に関する一連の基準値に対する総称である。この値は、年齢、性別 [2]、下記条件により異なる:

  • 推奨栄養所要量(Recommended Dietary Allowance:RDA)ほとんどすべての(97~98%)健常人が栄養所要量を満たすのに十分な平均1日摂取量。
  • 適正摂取量(Adequate Intake:AI)RDAを設定するためのエビデンスが不十分である場合に示され、十分な栄養が確保できると推定される値に設定されている。
  • 推定平均必要量(Estimated Average Requirement:EAR):健常者の50%において所要量を満たすと推定される平均1日摂取量。通常、母集団の栄養摂取量の妥当性を評価し、栄養学的に適切な食事を計画するために使用される。また、個人の栄養摂取量の評価にも利用できる。
  • 許容上限摂取量(Upper Intake Level:UL):健康上の有害作用を引き起こすとは考えにくい最大1日摂取量。
亜鉛の現在のRDA値を表1に示している [2]。0~6カ月の乳幼児については、健康な母乳栄養児における平均摂取量に相当する亜鉛のAI値をFNBが定めている。。
表1:亜鉛の推奨栄養所要量(RDA)[2]
表1:亜鉛の推奨栄養所要量(RDA)
年齢 男性 女性 妊婦 授乳婦
生後0~6(カ月) 2 mg* 2 mg*
7~12(カ月) 3 mg 3 mg
1~3(歳) 3 mg 3 mg
4~8(歳) 5 mg 5 mg
9~13(歳) 8 mg 8 mg
14~18(歳) 11 mg 9 mg 12 mg 13 mg
19(歳)以上 11 mg 8 mg 11 mg 12 mg

*適正摂取量(AI)

亜鉛の摂取源

食物(1オンスは約28g、1カップは240ml)

さまざまな種類の食物が亜鉛を含んでいる(表2) [2]。牡蠣は、その他の食物と比べて1食当たりに含まれる亜鉛の量が多いが、アメリカ人の食事に含まれる大半の亜鉛を提供しているのは、赤身の肉や鶏肉である。その他の良好な供給源として、豆類、ナッツ類、一部の魚介類(カニやロブスターなど)、全粒穀類、栄養強化朝食用シリアル類、乳製品などが挙げられる[2,11]。

フィチン酸塩:全粒粉のパン、シリアル類、マメ製品、およびその他の食物に含まれており、亜鉛と結合して亜鉛吸収を阻害する[2,12,13]。したがって、穀物や植物性食物からの亜鉛のバイオアベイラビリティ(生物学的利用能)は、動物性食物と比べて低くなるが、多くの穀物や植物を中心とした食事は、依然として亜鉛の良好な供給源である[2]。

表2:亜鉛源の食物群 [11]
食物(1オンスは約28g、1カップは240ml) 1回当たりの
摂取量(mg)
%DV*
牡蠣、加熱調理、フライ、3オンス(84g) 74.0 673
牛肩肉、ロースト、蒸し煮、3オンス(84g) 7.0 64
カニ、アラスカキングクラブ、かね、3オンス(84g) 6.5 59
牛肉パティ、焼き、3オンス(84g) 5.3 48
ロブスター、加熱調理、3オンス(84g) 3.4 31
豚切り身、ロース、加熱調理、3オンス(84g) 2.9 26
ベイクドビーンズ(インゲン豆を甘辛いソースで調理した料理)、
プレーンまたはベジタリアン用缶詰、1/2カップ
2.9 26
朝食用シリアル類、亜鉛の1日摂取量25%添加、1食分 2.8 25
鶏肉、もも肉、加熱調理、3オンス(84g) 2.4 22
かぼちゃの種、乾燥、1オンス(28g) 2.2 20
ヨーグルト、フルーツ、低脂肪、8オンス(約227g) 1.7 15
カシューナッツ、ドライロースト、1オンス(28g) 1.6 15
ヒヨコ豆、加熱調理、1/2カップ(120ml) 1.3 12
チーズ、スイス産、1オンス(28g) 1.2 11
水で調理したインスタントのオートミール、プレーン、1袋 1.1 10
低脂肪または無脂肪ミルク、1カップ(240ml) 1.0 9
ローストドライアーモンド、1オンス(約28g) 0.9 8
インゲン豆、加熱調理、1/2カップ(120ml) 0.9 8
鶏の胸肉、ロースト、皮なし、1/2個 0.9 8
チーズ、チェダーまたはモツァレラ、1オンス(28g) 0.9 8
グリーンピース、冷凍、茹で、1/2カップ(120ml) 0.5 5
ヒラメまたはシタガレイ、加熱調理、3オンス(84g) 0.3 3

*DV = 1日摂取量。FDAは、消費者が食事全体における食物およびサプリメントの栄養素含有量を比較するのに役立つようDVを設定した。最新の栄養成分表示および表2に記載の亜鉛に対するDVは成人および4歳以上の小児で420mgである[15]。FDAは、製造業者に2020年1月より最新の栄養成分表示 を使用するよう義務付けているが、年間売上1千万ドル以下の業者に関しては、2021年1月までは亜鉛DV15mgの古い表示の継続使用を許可している。[14,16].FDAは、亜鉛を食品に添加しない限り、亜鉛の表示を義務付けていない。DVが20%以上となる食物は高栄養源と考えられるが、DVのパーセンテージが低い食物でも健康的な食事をとることができる。

米国農務省(The U.S. Department of Agriculture:USDA)のFoodData Central (英語サイト)では、多くの食物の栄養素含有量をリストアップし、栄養素含有量別および食物別に整理された、亜鉛を含む食物の総合リストを提供している。

サプリメント

サプリメントには、グルコン酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛など、数種類の形の亜鉛が含まれている。亜鉛元素の比率は、種類によって異なる。たとえば、硫酸亜鉛では、約23%が亜鉛元素で構成されている。したがって、220 mgの硫酸亜鉛には50 mgの亜鉛元素が含まれる。亜鉛元素の含有量は、サプリメント容器のSupplements Factsパネルに表示されている。吸収性、バイオアベイラビリティー(生物学的利用能)、忍容性の点で亜鉛の形によって相違が生じるかどうかは、研究では明らかになっていない。

標準的な錠剤やカプセルとともに亜鉛含有のトローチ(のど飴)もサプリメントとして表示されている。

その他の供給源

亜鉛は、さまざまな製品に含まれている。その中には、ホメオパシー薬としてラベル表示され、風邪の治療・予防目的で市販されている製品もある。亜鉛を長期または永続的に使用している症例の中で、多くの無嗅覚(嗅覚の消失)の症例報告が、亜鉛を含む鼻腔用ジェルまたはスプレー式点鼻薬の使用に関係するものであると報告されている [17,18]。2009年6月に、FDAは、無嗅覚を引き起こす可能性があるとして、3種類の亜鉛含有鼻腔内投与製品の使用を停止するよう、消費者に勧告した。[19]。製造業者は、市場からこれらの製品を回収した。これまでのところ、これらの安全性に関する問題が、亜鉛を含む風邪用トローチに関係しているとは考えられていない。

亜鉛は、17~34 mg/gの比率で一部の義歯接着クリームにも含まれている [20]。これらの製品を指示通り(0.5~1.5 g/日)に使用する場合には問題ないが、慢性的に過度に使用すると亜鉛毒性を引き起こし、銅欠乏症や神経疾患に至る恐れがある。この毒性は、1週間に標準的な2.4オンス(約100 g)の義歯安定剤を2本以上使用した人から報告されている [20,21]。現在では、多くの義歯クリームは、亜鉛が除去されるよう改良されている。

亜鉛の摂取状況

2つの全国調査、すなわち1988~1991年の米国国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey:NHANES III)[22]と1994年の個人別食物摂取継続調査(Continuing Survey of Food Intakes of Individuals:CSFII)[23]によると、アメリカの大多数の乳幼児(特に調整乳保育児)、小児、成人は、推奨量の亜鉛を摂取している。

しかし、一部のエビデンスでは、高齢者の亜鉛摂取量は最低限度である可能性が示唆されている。NHANES IIIデータを分析した結果、60歳以上の成人の35~45%で、亜鉛摂取量が高齢女性の推定平均所要量6.8 mg/日、高齢男性の推定平均所要量9.4 mg/日を下回っていることが判明した。食物およびサプリメントの両方からの摂取を考慮すると、高齢者の20~25%で亜鉛摂取量が依然として不十分であることが判明した[24]。

十分な食事をしていない(時に、またはしばしば十分な食物が摂取されていない)アメリカの家庭の2~4%の高齢成人でも、亜鉛の摂取量が不足しているかもしれない 。[25]。NHANES IIIデータから、食料が不足している家庭の60歳以上の成人では、食料が十分にある家庭と比較して、亜鉛やその他の複数の栄養素の摂取量が少なく、1日における亜鉛摂取量がRDAの50%を下回る傾向の強いことが示されている [26]。

亜鉛欠乏症

亜鉛欠乏症の特徴は、発育遅延、食欲不振、免疫機能障害である。重症の場合、亜鉛欠乏症は、脱毛、下痢、性的成熟の遅延、インポテンス、男性の性腺機能低下、目と皮膚の病変を引き起こす [2,8,27,28]。体重減少、創傷治癒遅延、味覚障害、精神的無気力も起こる場合もある[5,8,29-33]。これらの症状の多くは非特異的なものであり、多くの場合、その他の健康状態に関係している。したがって、亜鉛欠乏症かどうかを確認するには、医学的な診察・検査が必要である

亜鉛は、さまざまなタンパク質や核酸[2,34,35] の構成要素として体全体に分布するため、臨床検査 [36]で適切に亜鉛の栄養状態を測るのは困難である。血漿中または血清中亜鉛濃度は、亜鉛欠乏症の評価に最も一般的に使用される指標である。ただし、これらの値は、厳しいホメオスタシス制御メカニズムのため、必ずしも細胞中の亜鉛の状態を反映しているわけではない [8]。亜鉛欠乏症の臨床的影響は、臨床検査値に異常がなくても存在しえる。 [8]。臨床医は、亜鉛補充の必要性を判断する際に、リスク要因(不適切なカロリー摂取、アルコール依存症、消化器疾患など)および亜鉛欠乏症の症状(乳幼児・乳児の成長障害など)を考慮する。[2]。

亜鉛欠乏のリスク群

北アメリカでは、顕性の亜鉛欠乏症はまれである [2]。亜鉛欠乏症が発生した場合、亜鉛摂取または吸収が不十分、体内からの亜鉛損失が増加、または亜鉛必要量が増加[29,30,37]したりすることが一般的に原因となる。亜鉛欠乏症または亜鉛不足のリスクのある人は、毎日の食事に良好な亜鉛源が含まれている必要がある。亜鉛のサプリメントの補充も、状況によっては適切な場合もある。

消化器疾患などがある人

消化器手術や消化器疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、短腸症候群など)は、亜鉛の吸収を低下させ、またおもに消化管から一部腎臓からの内因性亜鉛の喪失を増加させる可能性がある。 [2,31,38,39]亜鉛欠乏症と関係するその他疾患には、吸収不良症候群、慢性肝疾患、慢性腎疾患、鎌状赤血球症、糖尿病、悪性腫瘍などの慢性疾患がある [40]。慢性下痢も、亜鉛の過剰な喪失を引き起こす [27]。

ベジタリアン

ベジタリアンが食事から摂取する亜鉛のバイオアベイラビリティーは、非ベジタリアンと比較して低い。これは、バイオアベイラビリティーな亜鉛を多く含み、亜鉛吸収を高める可能性のある肉を、ベジタリアンが食べないからである。さらに、ベジタリアンは、一般的に、亜鉛を結合してその吸収を阻害するフィチン酸塩を含むマメ製品や全粒穀類を多く摂取している[34,41]。

ベジタリアンは、非ベジタリアンよりも、RDA値より50%程度多くの亜鉛を必要とする場合がある[2]。また、ベジタリアンは、フィチン酸塩と亜鉛の結合を抑制し、亜鉛のバイオアベイラビリティーを高める食物調理法を用いると有益性(ベネフィット)があると思われる。亜鉛のバイオアベイラビリティーを高める方法には、豆類、穀類、および種子類を数時間水に浸してから調理する、芽が出るまで浸漬しておくなどがある [41]。ベジタリアンは、無発酵の製品(クラッカーなど)よりも発酵させた穀物製品(パンなど)を摂取することによって、亜鉛摂取量を増やすこともできる。発酵させると、フィチン酸塩が一部分解されるからである。体内には、無発酵の穀物より発酵させた穀物から多くの亜鉛が吸収される。

妊婦と授乳婦

妊婦、特に最低限の亜鉛状態で妊娠が開始した場合、胎児の亜鉛必要量が多いことからも、亜鉛不足になるリスクが高くなる[42]。授乳も、母体の亜鉛貯蔵を枯渇させる可能性がある[43]。これらの理由により、妊婦や授乳婦では亜鉛のRDA値がその他の女性よりも高くなる(表1を参照)[2]。

母乳だけで保育されている月齢の高い乳児

母乳には、生後4~6カ月の乳児には十分な亜鉛(2 mg/日) が含まれているが、1日に3 mgを必要とする7~12カ月の乳児に対する推奨量の亜鉛は供給されない[2,36]。7~12カ月の乳児は、母乳に加え、亜鉛を含む年齢相応の食物や調製乳を摂取するべきである[2]。亜鉛の補充は、軽度から中等度の発育不全を示す小児や亜鉛欠乏症の小児の成長率を改善している [27,44]。

鎌状赤血球症患者

大規模な横断的調査の結果から、鎌状赤血球症小児患者の44%は、おそらく栄養所要量の増加および/または低栄養状態が原因で[45]、血漿中亜鉛濃度が低いことが示唆されている[46]。鎌状赤血球症患者成人の約60~70%にも亜鉛欠乏症がみられる[47]。亜鉛補充は、鎌状赤血球症小児患者の成長を改善させることが示されている[46]。

アルコール依存症患者

アルコール依存症患者の約30~50%が低亜鉛状態である。これは、エタノール摂取によって亜鉛の腸内吸収が減少し、尿中への亜鉛排泄が増加するからである [47]。らに、多くのアルコール依存症患者が摂取する食物の種類と量は限られているので、亜鉛摂取量が不十分となる[2,44,45]。

亜鉛と健康

免疫機能

重度の亜鉛欠乏症は、免疫機能を抑制し[51]、軽度から中程度の亜鉛欠乏症でも、マクロファージ・好中球の機能、ナチュラルキラー活性、補体活性を低下させる可能性がある[52]。生体ではTリンパ球が誘導され、活性化するために亜鉛を必要とする[2,53]。亜鉛が少ないと、マイトジェン(分裂促進因子)に対するリンパ球増殖反応が低下したり、亜鉛補充によって補正可能な免疫の有害な変化を示したりする[52,54]。これら免疫機能の変化は、低亜鉛状態が発展途上国の小児および高齢者における肺炎やその他感染症に対する感染しやすさの増加と関連している理由を説明できる可能性がある[55-58]。

創傷治癒

亜鉛は、皮膚や粘膜の状態を良好に保つのに役立つ[52]。慢性下腿潰瘍の患者では、亜鉛代謝が異常で、血清中亜鉛濃度が低く[59]、臨床医は、皮膚潰瘍をしばしば亜鉛のサプリメントで治療する[60]。システマティックレビューの著者らは、血清亜鉛濃度が低い患者の下腿潰瘍の治療に硫酸亜鉛が有効であると結論づけた[61,62]。ただし、慢性下腿潰瘍や動脈性または静脈性潰瘍の患者に、硫酸亜鉛を一般的に使用することが有効であるとは研究で示されていない[61,62]。

下痢

急性下痢は、発展途上国における小児の高い死亡率と関係している[63]。亜鉛欠乏症は、免疫反応の変化を引き起こし、特に小児において下痢を引き起こす感染症などに対する易感染性を亢進させる[52]。

インド、アフリカ、南アメリカ、東南アジアの貧しい栄養不良児で、亜鉛のサプリメント摂取後に感染性下痢の期間が短縮することが示されている[64]。これらの研究では、小児は、1日に4~40 mgの亜鉛を酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛または硫酸亜鉛の形で摂取した[64]。

さらに、発展途上国における亜鉛補充のランダム化比較試験の蓄積された解析の結果、亜鉛欠乏児または栄養不良児の下痢の期間短縮および重症度軽減に亜鉛が役立つことが示唆されている[65]。2008年に報告されたメタアナリシスならびに下痢予防および治療のための2007年のレビューでも、同じような所見が報告されている[66,67]。たとえばアメリカの大多数の小児のような、亜鉛状態が十分な小児における下痢に対する亜鉛補充の効果は不明である。

世界保健機構およびユニセフは、現在、小児期の急性下痢症の治療に短期亜鉛補充(10~14日間、1日に亜鉛20 mg 、6カ月未満の乳児には10 mg)を推奨している[63]。

風邪

研究者らは、亜鉛が鼻粘膜内でのライノウイルスの結合および複製を直接阻害し、炎症を抑えることにより、風邪症状の重症度および期間を軽減・短縮できるという仮説を立てている [68,69]。風邪症状に対する亜鉛治療の効果を検討した研究の結果は相反しているが、全体的に亜鉛は、特定の状況下では有益なように思われる。一部の研究が下記に示されているが、この中で亜鉛は口腔内または咽喉内で一時的に「粘着する」トローチまたは亜鉛含有シロップとして投与される。これによって、亜鉛はそれらの部位でライノウイルスと接触ができるようになる。

ランダム化二重盲検プラセボ対照臨床試験で、50例の対象者(感冒発症後24時間以内)には酢酸亜鉛トローチ(亜鉛13.3 mg)またはプラセボを覚醒時に2~3時間ごとに摂取させた。プラセボと比較して、亜鉛トローチは、風邪症状(咳、鼻汁および筋肉痛)を有意に軽減した[70]。

実験的に誘発した感冒患者273例が参加した別の臨床試験では、グルコン酸亜鉛トローチ(亜鉛13.3 mgを提供)がプラセボよりも有意に罹患期間を短縮したが、症状の重症度には効果がなかった [71]。しかし、酢酸亜鉛トローチ(亜鉛5 mgまたは11.5 mg)の場合、感冒罹患期間にも重症度にも効果がなかった。別の試験では、自然に(実験的な誘発によらない)風邪をひいた281例の対象者において、グルコン酸亜鉛または酢酸亜鉛のトローチのどちらも風邪症状の期間や重症度を変化させなかった [71]。

自然に風邪をひいた77例の対象者において、グルコン酸亜鉛スプレー式点鼻薬とオロチン酸亜鉛トローチを併用したところ(覚醒時、2~3時間ごとに37 mg)、7日間の治療後に無症候性患者の数に変化の見られないことが判明した [72]。

2007年の9月に、Caruso氏らは、亜鉛トローチ、スプレー式点鼻薬および鼻腔用ジェルが感冒に及ぼす効果に関する構造化レビューを報告した [69]。14のランダム化プラセボ対照研究のうち、7研究(5研究:亜鉛トローチを使用、2研究:スプレー式点鼻薬を使用)で亜鉛治療が有益な効果を生じることが示され、7研究(5研究:亜鉛トローチを使用、1研究:スプレー式点鼻薬を使用、1研究:トローチとスプレー式点鼻薬を使用)では何も効果が示されなかった。

ごく最近、コクランレビューは、「亜鉛(トローチまたはシロップ)は、症状が発現して24時間以内に摂取すると、健康な人の感冒の期間と重症度を短縮・軽減するために有益である」と結論づけている [73]。2004年に完成した別のレビューの著者らも、亜鉛は風邪症状の期間および重症度を短縮・軽減できると結論づけた [68]。しかし、感冒治療に対する亜鉛の一般的推奨度を作成する前に、至適用量、亜鉛配合、投与期間を確定するための研究を重ねる必要がある [73]。

先述のとおり、亜鉛の鼻腔内投与安全性は、亜鉛を含む鼻腔用ジェルまたはスプレーの使用による、一部で長期または永久的な無嗅覚(嗅覚の消失)の報告多数のため、疑問視されている [17-19]。

加齢黄斑変性

亜鉛および抗酸化剤のいずれも、おそらく網膜の細胞傷害を抑止することにより、加齢黄斑変性症(age-related macular degeneration:AMD)および視力障害の進行を遅らせることが示唆されている [74,75]。オランダの集団ベースのコホート研究では、ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンEと同様、亜鉛の食事摂取量の多いことが高齢対象者におけるAMDリスクの軽減と関係していた[76]。しかし、2007年に出版されたシステマティックレビューおよびメタアナリシスの著者達は、進行AMDへの進行リスクを軽減するものの、 [77]亜鉛は早期AMDの一次予防に効果的でないと結論づけた。

加齢性眼疾患研究(Age-Related Eye Disease Study:AREDS)に関する大規模ランダム化プラセボ対照臨床研究(n= 3,597)において、さまざまな程度のAMD高齢患者において、高用量の抗酸化物質(ビタミンC 500 mg、ビタミンE 400IU、ベータカロチン15 mg)に亜鉛(酸化亜鉛として80 mg)を併用、または併用せずに投与し、進行AMD発症への影響について評価した [75]。対象者は、亜鉛の大量摂取に関連する銅欠乏症を防ぐため、銅2 mgも摂取した。平均6.3年の追跡期間後に、抗酸化剤と亜鉛の補充(ただし、抗酸化剤単独投与の場合は異なる)によって、進行AMDおよび視力障害の発症リスクを有意に軽減した。亜鉛の補充だけの場合、高リスクの対象者が進行AMDを発症するリスクは有意に軽減したが、研究の集団全体における軽減効果はみられなかった。視力障害は、亜鉛補充だけでは有意な効果が見られなかった。

AREDS2追跡研究で、中央値5年の追跡期間にわたるAMD進行抑制におけるこのサプリメントの有用性が確認された [78]。AREDS2では、亜鉛25 mg(元のAREDS製剤の約1/3の量)を含む製剤が、進行AMDの発症に対して同じ保護効果を示すことが判明した。しかし、AREDS2の参加者数は当初のAREDS試験よりも少なく、また、より低い亜鉛製剤を摂取していたのは半数以下であったため、研究者らはこの知見を予備的なものとみなしている。80mgの亜鉛を含有するAREDS製剤の使用を推奨しています。 [79,80].

その他の2つの小規模臨床試験では、ドル-ゼンまたは加齢黄斑変性の対象者に2年間硫酸亜鉛200 mgを補充(亜鉛45 mgを提供)することによる効果を評価した。亜鉛補充は、1つの研究では視力障害を有意に軽減したが [81] 、もう1つの研究では効果がなかった [82]。

コクランレビューでは、AMDに抗酸化ビタミンと亜鉛を使用することを支持する根拠は、主にAREDS研究をもとにしていると結論づけている [74]。AMD患者またはAMDを発症しつつある患者は、亜鉛含有AREDSサプリメントの摂取について、医療スタッフと相談すべきである。

鉄・銅との相互作用

鉄欠乏性貧血は、深刻な世界的公衆衛生上の問題である。何百万人もの女性、乳児、小児の鉄状態を改善する鉄強化プログラムが実施されている。鉄による食物強化は、亜鉛の吸収に有意な影響を及ぼさない。しかし、多量の鉄補充(25 mgを越える)によって亜鉛の吸収は低下する可能性がある [2,83]。食間に鉄のサプリメントを摂取すると、亜鉛吸入に及ぼす影響の緩和に役立つ[83]。

亜鉛を多く摂取すると、銅の吸収を阻害し、時には銅欠乏症やそれに関連した貧血を生じることがある[84,85]。このため、AREDS研究[75]に使用されている製剤のように、多量の亜鉛を含むサプリメント製剤には、銅が含まれることがある。

亜鉛過剰摂取による健康上のリスク

亜鉛の毒性については、急性および慢性のいずれもが発生する。大量の亜鉛摂取による急性の副作用は、悪心、嘔吐、食欲不振、腹部痙攣、下痢、頭痛などである [2]。ある症例報告で、グルコン酸亜鉛4 g(亜鉛元素570 mg)摂取から30分以内の重度悪心と嘔吐が取り上げられている[86]。1日に150~450 mgの亜鉛を摂取すると、銅含有量の低下、鉄機能の変化、免疫機能の低下、および高比重リポ蛋白の濃度低下などの慢性的影響がみられた [87]。銅代謝のマーカーである、銅含有酵素の減少が、1日に約60 mgとやや大量の亜鉛を最大10週間摂取した結果報告されている [2]。AREDS研究で使用した亜鉛用量(平均で、酸化亜鉛の形で1日に80 mgの亜鉛を6.3年間)は、泌尿生殖器系に起因する入院の有意な増加と関係し、慢性的な亜鉛の大量摂取が、尿路系の生理機能の一側面に悪影響を与える可能性が提起される [88]。

米国科学アカデミー医学研究所の食品栄養委員会は、亜鉛の上限摂取量(UL)を定めている(表3)。UL値を越える長期摂取は、健康に悪影響を与えるリスクを増加させる[2]。UL値は、薬物治療で亜鉛を摂取する患者には適用されない。ただし、これらの患者は、健康上の悪影響について医師の管理下に置かれる。

表3:亜鉛の許容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level:UL) [2]
年齢 男性 女性 妊婦 乳婦
生後0~6(カ月) 4 mg 4 mg
生後7~12(カ月) 5 mg 5 mg
1~3(歳) 7 mg 7 mg
4~8(歳) 12 mg 12 mg
9~13(歳) 23 mg 23 mg
14~18(歳) 34 mg 34 mg 34 mg 34 mg
19(歳)以上 40 mg 40 mg 40 mg 40 mg

医薬品との相互作用

亜鉛のサプリメントは複数の医薬品との相互作用を引き起こす。以下に例を記載する。定期的にこれらの医薬品を服用している人は、亜鉛摂取について医療スタッフと話し合う必要がある。

抗生物質

キノロン系抗菌薬(Cipro®)やテトラサイクリン系抗菌薬(Achromycin®、Sumycin®)は、どちらも消化管の亜鉛と相互作用し、亜鉛と抗菌薬の両者の吸収を阻害する [89,90]。抗菌薬は、亜鉛のサプリメントを摂取する2時間前まで、または摂取の4~6時間後に服用すると、この相互作用が最小限になる[91]。

ペニシラミン

亜鉛は、関節リウマチの治療に使用されるペニシラミンの吸収と作用を低下させる [92]。この相互作用を最小限にするには、患者は、ペニシラミン服用前後2時間を避けて亜鉛サプリメントを摂取すること。 [90]。

利尿剤

「クロルタリドン」(Hygroton®)などのサイアザイド系利尿薬およびヒドロクロロチアジド(Esidrix® とHydroDIURIL®)は、尿への亜鉛排泄を60%ほど増加させる [93]。サイアザイド系利尿薬を長期的に使用すると、亜鉛の組織中濃度を枯渇させる可能性があるので、臨床医はこれらの薬剤を服用する患者における亜鉛状態を監視すること。

亜鉛と健康的な食事

米連邦政府が公表している「アメリカ人のための食生活の指針2015-2020」では、「栄養は主として食事から摂取すべきである。栄養分を豊富に含む食物(多くは未加工品)には、サプリメントに含まれることの多い必須ビタミンやミネラルだけでなく、食物繊維や体によい天然成分も含有している。場合によっては、強化食物やサプリメントは、補充しなければ推奨量を下回る可能性のある1つ以上の栄養素の摂取に有用と考えられる」と指摘している。

健康的な食事に関する詳細はDietary Guidelines for Americans(アメリカ人のための食生活指針)(英語サイト)と米国農務省の食事の指針システム、MyPlate(私の食事)(英語サイト)を確認すること。

「アメリカ人のための食生活指針」では健康的な食事を次のように述べている。

  • さまざまな種類の野菜、果物、全粒穀物、無脂肪もしくは低脂肪ミルクと乳製品、油を重視している
    全粒穀類や乳製品は、良好な亜鉛の供給源である。多くのすぐに食べられる朝食用シリアルは、亜鉛で強化されている。
  • 魚介類、赤身の肉、鶏肉、卵、マメ科植物(インゲン豆、エンドウ豆)、ナッツ類、種子、大豆食物などのタンパク質食物に含む。
    牡蠣、赤身の肉および鶏肉は、亜鉛の優れた供給源である。ベイクドビーンズ、ヒヨコ豆やナッツ類(カシューナッツやアーモンドなど)も亜鉛を含んでいる。
  • 飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、添加糖質、塩分および(ナトリウム)を少なくする。
  • 1日に必要なカロリー摂取量を超えない。
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参考文献

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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

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