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海外の情報

バターバー
Butterbur

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
butterbur, petasites, purple butterbur
バターバーはPetadolexなど、いくつかの特許取得済みの標準化抽出物としても知られています。
学術名:
Petasites hybridusPetasitidis hybridus, Petasites officinalisまたはTussilago hybridaとしても知られています)

はじめに

このファクトシートには、バターバーに関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

バターバーはヨーロッパおよびアジアや北米の一部の、通常は湿った沼沢地に生育する灌木です。バターバーという名前は、温暖な気候の中で、その大きな葉がバターを包むのに伝統的に使われていたことに由来します。バターバーは歴史的には疼痛、頭痛、不安、咳嗽、発熱、胃腸疾患および尿路疾患などのさまざまな健康上の問題に対して使われてきました。また、創傷治癒を促すために皮膚に局所的にも用いられてきました。今日では、伝統または民間療法として、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚反応、喘息および片頭痛に使われています。

バターバーの錠剤に使う固体抽出物は、主に葉、根茎(地下茎)および根から採取されます。また、バターバーの抽出物を局所的に使うこともあります。

科学的根拠

  • NCCIHの助成による文献レビューでは、125人の参加者を対象とした臨床試験で、バターバーが眼のかゆみなどのアレルギー症状に対して一般的に用いられている経口抗ヒスタミン薬と同程度の効果を示したことが報告されています。
  • あるシステマティック文献レビューによれば、片頭痛の治療におけるバターバーの有効性を裏付ける根拠が存在します。
  • バターバー抽出物がアレルギー性鼻炎の関連症状を軽減するという科学的根拠がいくつか存在します。
  • アレルギー性皮膚反応と喘息に対するバターバーの有効性と安全性を示す十分な根拠は存在しません。

副作用と注意事項

  • 生で加工していないバターバーには、ピロリジンアルカロイド(PA)と呼ばれる化学物質が含まれています。PAは肝障害を引き起こすことがあり、これが重篤な疾患につながる可能性があります。加工によってPAが除去され、PAを含まないことがラベルに表示されているか、または証明されているバターバー製品のみを使用するべきです。
  • 小児や青年を対象とした数件の研究を含む複数の研究では、PAを含まないバターバー製品の推奨量を最長12週間から16週間経口摂取したところ、安全性かつ良好な忍容性を示したことが報告されています。さらに長期間使用した場合の安全性は、まだ確立されていません。
  • バターバーは、おくび(げっぷ)、頭痛、眼のかゆみ、胃腸疾患、喘息、倦怠感および眠気を引き起こす可能性があります。
  • バターバーは、ブタクサ、キク、マリーゴールド、ヒナギクなどの植物に敏感な人にアレルギー反応を引き起こすことがあります。
  • バターバーは、小児に対しては適格な医療従事者の監視下でのみ与えるべきです。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

参考文献

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。
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