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海外の情報

レッドクローバー
Red Clover

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
red clover, cow clover, meadow clover, wild clover
学術名:
Trifolium pratense

はじめに

このファクトシートには、レッドクローバーに関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

エンドウ豆やインゲン豆と同様、レッドクローバーもマメ科植物に属しています。レッドクローバーには、エストロゲン(女性ホルモン)に類似した化合物である植物性エストロゲンが含まれています。歴史的に、がんや、百日咳、喘息、気管支炎などの呼吸器疾患に利用されてきました。現在では、レッドクローバーは、更年期障害、月経周期に起因する乳房痛、高コレステロール血症、骨粗鬆症および前立腺肥大の症状に対する民間療法または伝統療法として用いられています。

レッドクローバーの花頂から得られる抽出物は、錠剤やカプセルの調剤に用いる他、ハーブティーや液状形態としても市販されています。

科学的根拠

  • 更年期障害に対するレッドクローバーの効果に関する複数の小規模試験では、一貫性のある結果が得られませんでしたが、ほとんどの試験に試験デザインの不備が認められています。大規模臨床試験や複数の研究論文レビューでは、レッドクローバーには更年期障害に対して、統計学的に有意差を持った有益な効果は認められないという結論が出されています。
  • 更年期障害以外の他の疾患に対して、レッドクローバーに効果があるかどうかを判断するに足る科学的根拠はありません。
  • NCCIHは、レッドクローバーの有効成分に対する理解を深め、体内での動態(レッドクローバーに含まれるイソフラボン類がヒトの前立腺細胞にどのような作用をおよぼすか等)を解明し、更年期障害に対するレッドクローバーの安全性および有効性を証明するための研究を行っています。

副作用と注意事項

  • レッドクローバーは、短期間の使用であれば、ほとんどの成人に対して安全であると考えられます。重篤な副作用は報告されていません。
  • レッドクローバーは、エストロゲン様物質を含有しているため、長期間の使用は、女性における子宮内膜癌のリスクを上昇させる可能性があります。しかし、これまでに発表されている研究は、試験期間が短すぎる(6カ月未満)ため、レッドクローバーが子宮にエストロゲン様作用をおよぼすかどうかを評価することはできません。
  • レッドクローバーが妊娠中または授乳中の女性、あるいは乳癌をはじめとするホルモン感受性癌に罹患した女性に対して安全であるかどうかは明らかになっていません。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

薬用植物と医薬品の相互作用の可能性に関する学術文献を検索

参考文献

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

■ NIH National Library of Medicine's MedlinePlus

Red Clover Listing: www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/natural/308.html

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。
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