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「統合医療」とは?

いわゆる「統合医療」は、近代西洋医学と相補(補完)・代替療法や伝統医学等とを組み合わせて行う療法であり、多種多様なものが存在します。

社団法人日本統合医療学会によると、「統合医療とは、さまざまな医療を融合し患者中心の医療を行うものです。科学的な近代西洋医学のみならず、伝統医学と相補(補完)・代替医療、更に経験的な伝統・民族医学や民間療法なども広く検討しています。」とされています。

国立補完統合衛生センター[米国]においては、「統合医療」を、「従来の医学と、安全性と有効性について質の高いエビデンスが得られている相補(補完)・代替療法とを統合した療法」と定義しています。また、相補(補完)・代替療法については、「一般的に従来の通常医療と見なされていない、さまざまな医学・ヘルスケアシステム、施術、生成物質など」と定義しています。具体的には、以下のような分類をしています。

  1. 天然物(Natural Products)

    ハーブ、ビタミン、ミネラル、プロバイオティクス、サプリメント・健康食品など
  2. 心身療法(Mind and Body Practices)

    鍼灸、マッサージ療法、瞑想、運動療法、リラクゼーション、脊椎の徒手整復術、太極拳・気功、ヨガ、ヒーリングタッチ、催眠療法など

国立補完統合衛生センター[米国]、2014/2/15現在

なお、世界保健機関(World Health Organization:WHO)は、「伝統医療」について、「それぞれの文化に根付いた理論・信心・経験に基づく知見、技術及び実践の総和であり、健康を保持し、更に心身の病気を予防、診断、改善、治療することを目的としている。」としています。

以上の現状を踏まえつつ、2012(平成24)年度におこなわれた厚生労働省の『「統合医療」のあり方に関する検討会』においては、「統合医療」を、「近代西洋医学を前提として、これに相補(補完)・代替療法や伝統医学等を組み合わせて更にQOL(Quality of Life:生活の質)を向上させる医療であり、医師主導で行うものであって、場合により多職種が協働して行うもの」と位置付けることとしています。(下図を参照)

近代西洋医学と組み合わせる療法

以下の表は、2010(平成22年)度厚生労働科学研究「統合医療の情報発信等の在り方に関する調査研究」で採り上げられた療法について、効果の有無を問わず整理したものです。

図. 近代西洋医学と組み合わせる療法 【食や経口摂取に関するもの】国家資格等、国の制度に組み込まれているもの:食事療法・サプリメントの一部(特別用途食品(特定保健用食品含む)、栄養機能食品) その他:左記以外の食事療法・サプリメント・断食療法・ホメオパシー 【身体への物理的刺激を伴うもの】国家資格等、国の制度に組み込まれているもの:はり・きゅう(はり師・きゅう師) その他:温熱療法、磁器療法 【手技的行為を伴うもの】国家資格等、国の制度に組み込まれているもの:マッサージの一部(あん摩マッサージ指圧師)、骨つぎ・接骨(柔道整復師) その他:左記以外のマッサージ、整体、カイロプラクティック 【感覚を通じて行うもの】その他:アロマテラピー、音楽療法 【環境を利用するもの】その他:温泉療法、森林セラピー 【身体の動作を伴うもの】その他:ヨガ、気功 【動物や植物との関わりを利用するもの】その他:アニマルセラピー、園芸療法 【伝統医学、民族療法】国家資格等、国の制度に組み込まれているもの:漢方医学の一部(薬事承認されている漢方薬) その他:左記以外の漢方医学、中国伝統医学、アーユルベーダ →組合せ(補完・一部代替)→統合医療、近代西洋医学

『これまでの議論の整理(2013年(平成25)年2月「統合医療」のあり方に関する検討会)』より抜粋

【「漢方医学」に関する補足説明 】

※現在、大学での医学教育として、漢方薬に関する教育が実施されてます。
※日本医学会の分科会として、日本内科学会などと同じく、日本東洋医学会があり、専門医制度が設置されています。

公開日:2014年3月28日

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