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海外の情報

ティートリー油
Melaleuca alternifolia

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
Australian tea tree oil, tea tree essential oil, melaleuca oil
学術名:
Melaleuca alternifolia

はじめに

このファクトシートには、ティートリー油に関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

ティートリー油は、ティートリーの葉から得られ、何世紀もの間オーストラリアのアボリジニによって薬用に使用されてきました。現在では、ティートリー油は民間療法または伝統療法で、ざ瘡、足白癬、爪白癬、創傷、感染症に対する外用薬として用いられることが多いです。また、シラミ、口腔カンジダ(鷲口瘡)、ヘルペス、ふけ症および皮膚病変にも用いられます。

ティートリー油は、主に局所薬(皮膚に塗布)として用いられます。

科学的根拠

  • 2004年のNCCIHが助成したレビューでは、ティートリー油の殺菌能力を検証し、in vitro(試験管内)試験では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの難治性の細菌感染を伴う創傷治療の補助(追加)療法としてティートリー油が有用であるかもしれないという予備的根拠が得られました。しかし、ティートリー油に関する大規模で適切にデザインされた臨床試験が実施されていないため、ティートリー油がヒトにおける新興耐性菌株に対して有効であるかは依然として不明です。
  • 小規模臨床試験の中には、足白癬、爪白癬、ふけ症、ざ瘡に対する有効性が示されているものもありますが、より規模が大きく適切にデザインされた臨床試験が必要です。
  • ティートリー油は、ざ瘡に有効である可能性があります。ある臨床試験では、ざ瘡の治療に対する5%ティートリー油ゲルと5%過酸化ベンゾイル製品の効果を比較し、過酸化ベンゾイルの方がわずかに有効性が高かったものの、ティートリー油の方が副作用が少ないという結果が得られました。

副作用と注意事項

  • ティートリー油に含有される皮膚刺激物質(1,8–シネオール)の量は様々です。この化合物の含有量が高い製品では、一部の人に皮膚のかぶれや接触性皮膚炎、アレルギー反応がみられる可能性があります。酸化したティートリー油(空気と接触していた精油)は、新鮮なティートリー油と比較してアレルギー反応を引き起こす可能性が高いです。
  • ティートリー油は飲用してはいけません。主に子供で中毒をおこし、眠気、見当識障害、発疹および運動失調(腕や脚の筋肉の制御が不能になり、バランスや協調性を失う)の原因となります。ティートリー油を1/2カップ飲用した後に昏睡状態に陥った例が1例報告されています。
  • 希釈したティートリー油の局所使用は通常多くの成人に対して安全であると考えられます。しかし、若齢男児がラベンダー精油とティートリー油を含有する整髪剤とシャンプーを使用した後、乳房の発育が認められたという症例が1例報告されています。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

参考文献

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。
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