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海外の情報

ライコウトウ
Thunder God Vine

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2016年9月
一般名(英名):
thunder god vine, lei gong teng
学術名:
Tripterygium wilfordii

はじめに

このファクトシートには、ライコウトウ(タイワンクロヅル)に関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

ライコウトウは、中国と台湾原産の多年草です。炎症による腫れの治療に、伝統的な漢方薬として何百年も使用されてきました。

現在、ライコウトウは関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患のためのサプリメントとして使用されています。関節リウマチ用の塗布剤としても使用されています。

ライコウトウ抽出物はライコウトウの根から調製されます。

これまでに解明されていること

  • 関節リウマチへのライコウトウ経口使用に関する研究もわずかにあります。他の健康状態や関節リウマチでの局所使用に関するライコウトウの研究はほとんどされていません。

研究で明らかになったこと

  • 関節リウマチに対するライコウトウ経口投与の効果を見た臨床研究で、質の高いものは少ないですが、ライコウトウが関節リウマチのいくつかの症状を改善する可能性があることが示唆されています。
  • 2009年に国立関節炎・筋骨格・皮膚研究所(NIAMS)の助成で行われた小規模試験では、関節リウマチに対して、従来の薬剤(スルファサラジン)とライコウトウ抽出物の比較試験が行われ、患者の症状(関節痛や腫れ、炎症など)が、スルファサラジンよりもライコウトウによって有意に改善することが示されました。
  • 2014年に中国で行われた試験では、ライコウトウを従来の薬剤(メトトレキサート)と比較すると、いずれも関節リウマチの症状緩和に同程度の有用性が示されたものの、ライコウトウと薬剤の併用の方が、いずれか単独よりも優れていることが判明しました。
  • ライコウトウが関節リウマチ以外の健康状態に有用であるか否か、または関節リウマチへの局所使用で効果がみられるか否かを示すエビデンスは十分でありません。

安全性について

  • ライコウトウの副作用には、骨量減少(長期使用の場合)、不妊症、月経周期の変化、発疹、下痢、頭痛、脱毛などが考えられます。一部の副作用は重篤であるため、ライコウトウを使用するメリットよりもリスクの方が大きいかもしれません。
  • ライコウトウは、適切に調製されていない場合、非常に有毒となりえます。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

薬用植物と医薬品の相互作用の可能性に関する学術文献を検索

参考文献

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

更新日:2018年3月22日

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。
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