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海外の情報

ブドウ種子抽出物
Grape Seed Extract

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
grape seed extract
学術名:
Vitis vinifera

はじめに

このファクトシートには、ブドウ種子抽出物に関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

古代ギリシャの時代から、ブドウの葉と果実は、医療用に使われてきました。今では民間療法または伝統療法として、ブドウ種子抽出物を、アテローム性動脈硬化(動脈の硬化)、高血圧、高コレステロール血症や血行不良などの心臓や血管に関連した病気や、神経および眼の障害など糖尿病の合併症、黄班変性(失明の原因になる場合がある)などの視覚障害、けがや手術後の腫れ、がん予防、創傷の治療に使われています。

ブドウ種子抽出物を生産するためのブドウ種子は、一般的にワイン製造業者から入手しています。そして、その抽出物がカプセルや錠剤として市販されています。

科学的根拠

  • 研究により、ブドウ種子抽出物に含まれる化合物には、慢性静脈不全(静脈が下肢から心臓に血液を送り返すのに障害がある)の症状を緩和したり、けがや術後の浮腫(腫れ)を抑えたりする効果がある可能性が示唆されています。
  • 小規模なランダム化試験により、ブドウ種子抽出物は、糖尿病性網膜症(糖尿病が原因の眼障害)や血管脆弱性(毛細血管の衰弱)に有益な効果があることが明らかになりました。これらの研究結果を確認するために、より大規模な試験が必要とされています。
  • ブドウ種子抽出物には、フリーラジカル(細胞の機能を損傷する高反応分子)が起こす細胞傷害を予防するのに役立つ抗酸化物質が含まれています。予備的研究では、ある程度の抗酸化作用の効果が明らかになりましたが、さらなる研究が必要です。
  • 国立がん研究所(NCI)[米国]が助成した研究により、ブドウ種子抽出物は乳癌の放射線治療後に起きる乳房組織の硬化を軽減させないということが明らかとなりました。
  • NCIはまた、閉経後の女性の乳癌や前立腺癌の予防に、ブドウ種子抽出物が効果的かどうか評価する研究も助成しています。
  • NCCIHでは、ブドウ種子抽出物やその成分が、心臓や認知力の低下予防、アルツハイマー病やその他の脳障害に有効な作用をおよぼす可能性があるかどうかを研究中です。他に大腸癌に対するブドウ種子の抽出物の効果を調べる研究も行われています。

副作用と注意事項

  • ブドウ種子抽出物は経口摂取の場合、一般的に問題はみられません。臨床試験では8週間までは安全に使用できています。
  • 報告されている副作用には、頭皮の乾燥とかゆみ、めまい、頭痛、高血圧、じんましん、消化不良、吐気などがあります。
  • ブドウ種子抽出物と医薬品、あるいは他のサプリメントとの相互作用は、十分に研究されていません。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

参考文献

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。
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