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海外の情報

ニンニク
Garlic

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
garlic
学術名:
Allium sativum

はじめに

このファクトシートには、ニンニクに関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

ニンニクはユリ科の植物で、球根を食用としています。何千年も前から医療用や香辛料として使われています。ニンニクは、民間療法または伝統療法では、高コレステロール血症や心疾患、あるいは高血圧に対するサプリメントとしてもっとも多く使用されています。その他に、胃がんや結腸がんなどのある種のがんの予防にも使われる場合もあります。ニンニクの鱗片(りんぺん)は、生でも調理しても食べられます。また乾燥させたり粉末にしたりして、錠剤やカプセル剤といった形状で使用されることもあります。生の鱗片は、油を取ったり液体抽出物を作ったりするのに使われます。

科学的根拠

  • ニンニクを摂取すると、血液中のコレステロール値がわずかに下がることが示唆されており、特に短期間(1~3カ月間)の摂取で有効であることがわかっています。しかし、3種類のニンニク製剤(生ニンニク、乾燥ニンニク粉末配合錠剤、および成熟ニンニク抽出液配合錠剤)の安全性と有効性に関するNCCIHが助成した研究によると、これらには血中コレステロールを低下させる効果はありませんでした。
  • 予備研究では、ニンニクを摂取すると、心疾患や脳卒中を引き起こすアテローム性動脈硬化(動脈の硬化)の進行を遅らせる可能性があることが示唆されています。
  • ニンニクを摂取すると、特に高血圧の人の場合、若干ではありますが血圧が下がる可能性があることが示唆されています。
  • ニンニクを日常の食事の一部として摂取することで、ある種のがんのリスクが低下する可能性について示唆した研究結果もあります。しかし、このことは臨床試験によって検証されていません。胃がんの予防策としてニンニクのサプリメントを長期間摂取した臨床試験では、効果は明らかにはされませんでした。
  • NCCIHが助成した最近の研究には、ニンニクとある特定の医薬品との相互作用、肝機能や血管の拡張と収縮に対する効果、およびニンニクの主な活性化合物であるアリシンの生物学的利用能(バイオアベイラビリティ:物質がどのように効率よく体内に吸収されるか)についての試験があります。

副作用と注意事項

  • ニンニクは、大抵の成人にとって安全であると考えられています。
  • 副作用には、口臭や体臭、胸やけ、胃のむかつき、およびアレルギー反応がありますが、これらは一般的に生のニンニクによるものです。
  • ニンニクは、アスピリンと同様に血液を薄める作用(血液を固まりにくくする)があります。この作用は、術中・術後において問題となる場合があります。手術や歯の治療の予定があったり、あるいは出血性疾患があったりする場合は、注意してニンニクを摂取してください。
  • ニンニクは、HIV感染の治療薬であるサキナビルの効果を阻害することがわかっています。その他の医薬品に対する影響については十分に研究されていません。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

薬用植物と医薬品の相互作用の可能性に関する学術文献を検索

参考文献

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

■ NIH National Library of Medicine's MedlinePlus

Garlic Listing: www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/natural/300.html

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。
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