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海外の情報

アロエベラ
Aloe Vera

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
aloe vera, aloe, burn plant, lily of the desert, elephant’s gall
学術名:
Aloe vera, Aloe barbadensis

はじめに

このファクトシートには、アロエベラに関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

アロエベラの利用は、今から6,000年前、石の彫刻に植物が描かれた古代エジプトまでさかのぼります。「不死の植物」として知られるアロエは、埋葬品として、亡くなったファラオにも贈られていました。

歴史的に、アロエは、傷の治療やさまざまな皮膚症状に対しては皮膚へ局所的に、下剤としては経口で使用されていました。今日では、アロエはこうした使用法に加え、糖尿病、喘息、てんかんや変形性関節症などのさまざまな疾患の民間療法または伝統療法として用いられています。また、アロエは変形性関節症、火傷、日焼けおよび乾癬に対しては皮膚へ局所的にも使われます。アロエベラゲルは、ローションや日焼け止めなどの何百種類ものスキンケア製品に含まれています。食品医薬品局(FDA)[米国]は、アロエベラを天然食品香料として承認しています。

アロエの葉には、局所軟膏としてよく用いられる透明なゲルが含まれています。ゲルを包む葉の緑色部分は、液汁または経口摂取用の乾燥物質(ラテックスと呼ばれる)を作るために用いることができます。

科学的根拠

  • アロエラテックスは強力な下剤成分を含みます。アロエのさまざまな成分(アロイン、アロエエモジン、バルバロイン)から作られた製品は、市販薬(OTC薬)の下剤として一時期FDAの管理下にありました。2002年、FDAは、メーカー各社が必要な安全性情報を提供しなかったことから、アロエ成分を含むすべてのOTC下剤を米国の市場から回収するか、または再製剤化するよう要求しました
  • 初期の研究では、アロエゲルの局所使用が、火傷や擦過傷の治癒を促進させ可能性が示されています。しかし、ある研究では、アロエゲルが深部にわたる手術創の治癒を妨げることが明らかになりました。アロエゲルが放射線治療による火傷を防ぐことは証明されていません。
  • アロエベラのその他の用法を裏づける十分な科学的根拠は得られていません。

副作用と注意事項

  • アロエベラの皮膚への局所使用によって重大な副作用が生じることはありません。
  • アロエベラの非脱色全葉抽出物の経口摂取に関する2年間のNational Toxicology Program(NTP)試験では、雌雄のラットに大腸における発がん作用の明らかな根拠根拠がみとめられました。NTPに従えば、この知見がヒトとは無関係であると考える理由は現時点ではどこにもありません。しかし、ヒトにおける潜在リスクを判断するには、各人が種類の異なるアロエベラ製品をどのように使用しているのかなど、さらに詳しい情報が必要となります。
  • アロエベラの経口摂取に伴う腹部疝痛(痙攣性腹痛)と下痢が報告されています。
  • 緩下作用を有するアロエベラの経口摂取によって下痢が起こり、多くの薬剤の吸収を低下させる可能性があります。
  • 予備的研究で、アロエが血糖値を低下させることが示唆されているため、血糖降下薬を使用している糖尿病患者が、アロエを経口摂取する場合には注意が必要です。
  • アロエベラの単独経口摂取による急性肝炎が数例報告されています。しかし、その根拠は確かなものではありません。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

薬用植物と医薬品の相互作用の可能性に関する学術文献を検索

参考文献

  • Aloe. Natural Medicines Comprehensive Database Web site. Accessed at www.naturaldatabase.com on May 4, 2009.
  • Aloe (Aloe vera). Natural Standard Database Web site. Accessed at www.naturalstandard.com on May 4, 2009.
  • National Toxicology Program. Aloe Vera. National Institute of Environmental Health Sciences Web site. Accessed at http://www.niehs.nih.gov/health/materials/aloe_vera_508.pdf [1.5MB PDF] on April 5, 2011.

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ NIEHS(国立環境衛生科学研究所)

国立環境衛生科学研究所(National Institute of Environmental Health Sciences:NIEHS)[米国]が取り組んでいる国家毒性プログラムが提供する(アロエベラの非脱色全葉抽出物)に関する技術レポートの詳細について知りたい方はこちら:
www.niehs.nih.gov/news/interviews/aloevera/

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

■ NIH National Library of Medicine's MedlinePlus

Aloe Vera Listing: www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/natural/607.html

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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