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海外の情報

朝鮮ニンジン(高麗人参、オタネニンジン)
Asian Ginseng

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2016年9月
一般名(英名):
Asian ginseng, ginseng, Chinese ginseng, Korean ginseng, Asiatic ginseng
学術名:
Panax ginseng

はじめに

このファクトシートには、朝鮮人参に関する基本情報(一般名、効能と安全性、詳しい情報の入手先)が記載されています。

朝鮮人参は中国や韓国などの極東が原産で、健康に関連した用途で2,000年以上利用されています。朝鮮人参は数種類あるニンジン(ginseng)の一種です(他にアメリカニンジン(Panax quinquefolius)があります)。紅参および白参は朝鮮人参の根を2種類の異なる方法で加工した場合の呼称です。シベリア人参またはエゾウコギ(Eleutherococcus senticosus)と呼ばれる薬草は、純種のニンジンではありません。

伝統中医学では、朝鮮人参は強壮剤として利用され、エネルギーを補充すると考えられていました。現在、朝鮮人参は全般的な健康促進、体力増強、集中力向上、免疫機能刺激、老化防止に、また、呼吸器障害、心血管障害、うつ病、不安障害、勃起不全、更年期のほてりなどさまざまな健康障害を軽減するためのサプリメントとして用いられています。

朝鮮人参の根はジンセノシド(またはパナキソシド)と呼ばれる化学物質を含有しており、これが有効成分と考えられています。

これまでに解明されていること

  • ヒトを対象とした朝鮮人参の試験が多数実施されていますが、質の高い試験はほとんどありません。したがって、朝鮮人参の健康促進効果に対する理解には限界があります。

研究で明らかになったこと

  • 現在、健康に対する朝鮮人参の有益性を裏付ける決定的なエビデンスは存在しません。

安全性について

  • 朝鮮人参を推奨量で短期間使用する場合、多くの人では安全だと考えられます。しかし、長期安全性に関する疑問が生じており、一部の専門家は幼児、小児、妊婦および授乳期の女性に対する朝鮮人参の使用に反対しています。
  • 朝鮮人参で最も多い副作用は頭痛、睡眠障害および消化器障害です。
  • 朝鮮人参が血糖値や血圧に影響することを示唆するエビデンスが得られています。糖尿病や高血圧の人は、朝鮮人参を使用する前にかかりつけの医療スタッフに相談してください。
  • 朝鮮人参と薬物の相互作用のリスクは低いと考えられますが、朝鮮人参が抗凝固剤(抗凝血剤)のワルファリン(クマディン)などの特定の薬物と相互作用を有するかどうかは不明です。薬を服用している人は、朝鮮人参を使用する前にかかりつけの医療スタッフに相談してください。

注意事項

  • あなたが行っている補完・統合療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。

さらなる情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

参考文献

Geng J, Dong J, Ni H, et al. Ginseng for cognition. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2010;(12):CD007769. Accessed at http://www.thecochranelibrary.com on March 31, 2015.

Ginseng, panax. Natural Medicines Web site. Accessed at naturalmedicines.therapeuticresearch.com/ on March 30, 2015. [Database subscription].

Ginseng root. In: Blumenthal M, Goldberg A, Brinckmann J, eds. Herbal Medicine: Expanded Commission E Monographs. Newton, MA: Integrative Medicine Communications; 2000:170-177.

Gurley BJ, Fifer EK, Gardner Z. Pharmacokinetic herb-drug interactions (part 2): drug interactions involving popular botanical dietary supplements and their clinical relevance. Planta Medica. 2012;78(13):1490-1514.

Jia L, Soldati, F. Ginseng, Asian. In: Coates PM, Betz JM, Blackman MR, et al., eds. Encyclopedia of Dietary Supplements. 2nd ed. New York, NY: Informa Healthcare; 2010:348-362.

Karmazyn M, Moey M, Gan XT. Therapeutic potential of ginseng in the management of cardiovascular disorders. Drugs. 2011;71(15):1989-2008.

Shergis JL, Zhang AL, Zhou W, et al. Panax ginseng in randomised controlled trials: a systematic review. Phytotherapy Research. 2013;27(7):949-965.

NCCIH Pub No.:D284
更新日:2016年9月

このページの最新更新日は2016年11月29日です。

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

更新日:2018年3月22日

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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