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海外の情報

朝鮮ニンジン
Asian Ginseng

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
Asian ginseng, ginseng, Chinese ginseng, Korean ginseng, Asiatic ginseng
学術名:
Panax ginseng

はじめに

このファクトシートには、朝鮮ニンジン(オタネニンジン、高麗人参)に関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

朝鮮ニンジンは、中国および韓国が原産であり、何世紀にもわたってさまざまな医学体系で用いられてきました。朝鮮ニンジンは、数種類ある純種のニンジンのうちの一種です(その他に、アメリカニンジンPanax quinquefoliusがあります)。シベリアニンジンまたはエゾウコギ(Eleutherococcus senticosus)と呼ばれる植物は、純種のニンジンではありません。

朝鮮ニンジンの効能は多く、健康全般の維持や免疫系の増強のためなどに使用されます。ニンジンの伝統療法および民間療法としての使用目的には、疾患の回復期にある人の健康改善、幸福感や体力の増強、精神的および身体的パフォーマンスの改善、勃起不全やC型肝炎および更年期関連症状の治療、ならびに血糖降下や血圧のコントロールが挙げられます。

朝鮮ニンジンの根には、この薬用植物の薬効成分と考えられているジンセノシド(またはパナキソシド)と呼ばれる活性物質が含まれています。根は乾燥させて錠剤またはカプセル、抽出物、茶として用いられるほか、クリームまたはその他の外用製剤としても用いられます。

科学的根拠

  • 一部の研究で、朝鮮ニンジンが血糖値を低下させる可能性が明らかになりました。また、他の研究では、免疫機能に対する有益な効果が示唆されています。
  • 朝鮮ニンジンのさまざまな用途については幅広く研究されてきたものの、これまでの研究結果は、朝鮮ニンジンの健康上の効能を決定的に支持するものではありません。大規模で質の高い臨床試験はごく少数が実施されたに過ぎません。ほとんどの科学的根拠は予備的なもの、すなわち基礎研究または小規模な臨床試験に基づいています。
  • NCCIHは朝鮮ニンジンの用途をより深く理解するための研究を支援しています。NCCIHが助成した最近の研究には、朝鮮ニンジンのインスリン抵抗性、癌およびアルツハイマー病の治療における植物としての潜在的役割に関するものがあります。

副作用と注意事項

  • 朝鮮ニンジンの推奨用量での短期使用は、ほとんどの人にとって安全であると考えられます。一部の文献では、長期使用によって副作用が生じる可能性が示唆されています。
  • 最も多くみられる副作用は、頭痛、睡眠障害および胃腸障害です。
  • 朝鮮ニンジンは、アレルギー反応を引き起こすことがあります。
  • 朝鮮ニンジン製品の使用に伴う乳房の圧痛、月経不順および高血圧が報告されていますが、これらの製品の成分は分析されておらず、同製品に含まれる他の植物や薬剤による作用とも考えられます。
  • 朝鮮ニンジンは血糖値を低下させることがあります。この効果は糖尿病患者で特に多くみられます。したがって、糖尿病患者は、血糖降下薬を使用していたり、血糖値を下げると考えられるツルレイシ(ニガウリ)やフェヌグリーク(コロハ)のような他の植物を服用していたりしている場合には、朝鮮ニンジンの使用に特に注意する必要があります。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

薬用植物と医薬品の相互作用の可能性に関する学術文献を検索

参考文献

  • Ginseng. Natural Standard Database Web site. Accessed at www.naturalstandard.com on May 7, 2009.
  • Ginseng, Panax. Natural Medicines Comprehensive Database Web site. Accessed at www.naturaldatabase.com on May 7, 2009.
  • Ginseng root. In: Blumenthal M, Goldberg A, Brinckman J, eds. Herbal Medicine: Expanded Commission E Monographs. Newton, MA: Lippincott Williams & Wilkins; 2000:170–177.
  • Soldati, F. Ginseng, Asian (Panax ginseng). In: Coates P, Blackman M, Cragg G, et al., eds. Encyclopedia of Dietary Supplements. New York, NY: Marcel Dekker; 2005:265–277.

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY:聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

■ NIH National Library of Medicine's MedlinePlus

Ginseng Listing: www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/natural/1000.html

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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