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海外の情報

クランベリー
Cranberry

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
cranberry, American cranberry, bog cranberry
学術名:
Vaccinium macrocarpon

はじめに

このファクトシートには、クランベリーに関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

クランベリーは、北アメリカ原産の植物の実です。赤い実は食べ物やハーブ製品に使われています。歴史的に、クランベリーの実と葉は、創傷、尿路系疾患、下痢、糖尿病、胃腸障害や肝臓障害等のさまざまな疾患に使われていました。最近では、民間療法または伝統療法で、尿路感染症や胃潰瘍になる可能性のあるヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)感染または歯垢予防に使われています。また、クランベリーには抗酸化物質があり抗がん作用があると報告されています。

クランベリーの実は、飲料や多くの食料品として生産され、また、サプリメントとして抽出物、カプセル、錠剤の形で使われています。

科学的根拠

  • クランベリーは尿路感染症を予防するのに役立つ可能性があるという根拠もありますが、決定的なものではなく、さらなる研究が必要とされています。クランベリーは既に発症している尿路感染症の治療に有効であるとは証明されていません。
  • 研究により、クランベリーの成分は、大腸菌等の細菌が尿路の細胞に付着し、感染症を引き起こすのを予防する可能性があることがわかっています。またクランベリーは、ピロリ菌が胃の中に住みついて潰瘍を引き起こすのを減少させる可能性があるという予備的な証拠もあります。
  • わずかな基礎研究の結果ですが、クランベリーには抗酸化特性があり歯垢(歯周病の原因)を減らす可能性があることも示唆されています。
  • NCCIHはクランベリーの研究に助成しており、尿路感染症に対するその効果をよりよく理解することを主な目的としています。ダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements)やその他の国立衛生研究所(NIH)の機関もクランベリーの研究を支援しており、例えば国立老化研究所はアンチエイジング効果があるかどうかの基礎研究に助成しています。

副作用と注意事項

  • クランベリージュースの飲用は安全と考えられていますが、飲みすぎると胃腸障害や下痢を引き起こします。
  • 尿路感染症と思われる患者は、診察してもらい適切な診断と治療を受けるべきです。クランベリー製品は感染症の治療には使われるべきではありません。
  • クランベリーは、抗凝固剤(ワーファリン等)や肝臓の薬やアスピリンを服用している人は注意して利用すべきだと一部で示唆されています。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

参考文献

  • Cranberry. Natural Medicines Comprehensive Database Web site. Accessed at www.naturaldatabase.com on May 11, 2009.
  • Cranberry (Vaccinium macrocarpon). Natural Standard Database Web site. Accessed at www.naturalstandard.com on May 11, 2009.
  • Jepson RG, Craig JC. Cranberries for preventing urinary tract infections. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2008;(1):CD001321.
  • Klein MA. Cranberry (Vaccinium macrocarpon) Aiton. In: Coates P, Blackman M, Cragg G, et al., eds. Encyclopedia of Dietary Supplements. New York, NY: Marcel Dekker; 2005:143–149.

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

■ NIH National Library of Medicine's MedlinePlus

Cranberry Listing: www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/natural/958.html

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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