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海外の情報

ゲンゲ属(オウギ類)
Astragalus

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
astragalus, bei qi, huang qi, ogi, hwanggi, milk vetch
学術名:
Astragalus membranaceus, Astragalus mongholicus

はじめに

このファクトシートには、薬用植物であるゲンゲ属に関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

中国が原産であるゲンゲ属(オウギ類)は、何世紀にもわたって伝統中国医学で用いられてきました。米国でこの薬用植物が知られるようになったのは1980年代のことです。ゲンゲ属には実に2,000を超える種がありますが、健康目的では主としてキバナオウギとナイモウオウギの2種類の近縁種が用いられています。

ゲンゲ属は、歴史的には伝統中国医学において、免疫系を維持したり増強したりする目的で、通常は他の薬用植物と併用されてきました。現在でも中国では慢性肝炎の治療やがんの補助療法として広く使用されています。また、風邪や上気道感染症、心疾患の民間療法または伝統療法としても用いられています。

ゲンゲ属の根は、主としてスープ、お茶、抽出物、カプセルなどとして利用されます。ゲンゲ属は、ニンジン、アンゼリカ、甘草などの他の薬用植物と共に使われるのが一般的です。

科学的根拠

  • ゲンゲ属を何らかの疾患に対して使用した場合の効果裏付ける根拠は限られています。質の高い臨床試験(ヒトを対象とした試験)はほとんど実施されていません。一部の予備的な根拠によると、ゲンゲ属は単独または他の薬用植物との併用によって、免疫系、心臓および肝臓に対する効能やがんの補助療法としての効果をもたらす可能性が示唆されています。
  • NCCIHの助成を受けた研究者らが、ゲンゲ属の身体、特に免疫系に及ぼす効果について研究しています。

副作用と注意事項

  • ゲンゲ属はほとんどの成人にとって安全と考えられます。ゲンゲ属は、通常他の薬用植物と併せて使用されるため、起こりうる副作用については十分にわかっていません。
  • ゲンゲ属は、がん患者が服用するシクロホスファミドなどの免疫抑制剤や、臓器移植患者が服用する免疫抑制剤との相互作用を有する可能性があります。また、血糖値や血圧にも影響を及ぼすことがあります。
  • 通常ヒトが利用しているサプリメントには含まれなていない一部のゲンゲ属には毒性があることを知っておかねばなりません。例えば、米国に生育するいくつかの種は神経毒であるスワインソニンを含んでおり、動物の”locoweed”中毒の原因となっています。その他に、毒性が生じうる量のセレンを含む種もあります。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

薬用植物と医薬品の相互作用の可能性に関する学術文献を検索

参考文献

  • Astragalus. Natural Medicines Comprehensive Database Web site. Accessed at www.naturaldatabase.com on April 21, 2009.
  • Astragalus (Astragalus membranaceus). Natural Standard Database Web site. Accessed at www.naturalstandard.com on April 21, 2009.
  • Upton R. Astragalus. In: Coates P, Blackman M, Cragg G, et al., eds. Encyclopedia of Dietary Supplements. New York, NY: Marcel Dekker; 2005:25–30.

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY:聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

■ NIH National Library of Medicine's MedlinePlus

Ginseng Listing: www.nlm.nih.gov/medlineplus/druginfo/natural/1000.html

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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