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海外の情報

ダイダイ
Bitter Orange

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
Seville orange, sour orange, zhi shi
学術名:
Citrus aurantium

はじめに

このファクトシートには、ダイダイ(ビターオレンジ)に関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

ダイダイ(ビターオレンジ)の木は、東アフリカおよび熱帯アジアが原産です。今日では、地中海地域全体やカリフォルニア、フロリダなど、各地で栽培されています。ダイダイ(ビターオレンジ)油は食品、化粧品およびアロマセラピー製品に使われています。ダイダイ(ビターオレンジ)の木の葉から作られるダイダイ油はプチグレン、花から作られるものはネロリと呼ばれます。ダイダイ(ビターオレンジ)は、中国伝統医学またはアマゾン熱帯雨林の先住民の医療において、吐き気、消化不良、便秘を治すのに使われてきました。現在の民間療法または伝統療法では、ダイダイ(ビターオレンジ)は胸やけ、食欲不振、鼻づまりおよび減量に使われています。白癬や水虫などの真菌症の治療のため、皮膚に塗布されることもあります。

乾燥させた果実や皮(時には花や葉も)は、エキス、錠剤およびカプセルの形で経口摂取されます。ダイダイ(ビターオレンジ)油は皮膚に塗ることもできます。

科学的根拠

  • ダイダイ(ビターオレンジ)の健康目的での使用を裏づける十分な科学的根拠はありません。
  • 現在、植物を用いた減量製品の多くには、マオウに代わってダイダイ(ビターオレンジ)の皮の濃縮エキスが使われています。しかし、ダイダイ(ビターオレンジ)はマオウに含まれる主要な化学物質と同様の化学物質、シネフリンを含有しています。食品医薬品局[米国]は、マオウが血圧を上昇させ、心臓発作や脳卒中の発症に関連することから、その使用を禁止しました。ダイダイ(ビターオレンジ)に同様の作用があるかどうかは明らかではありません。しかし、今のところ、ダイダイ(ビターオレンジ)の使用がマオウよりも安全であるという根拠はほとんど存在しません。

副作用と注意事項

  • ダイダイ(ビタ−オレンジ)には、心拍数を上げ、血圧を上昇させる可能性のある化学物質が含まれるため、サプリメントとしての使用は安全とはいえません。ダイダイ(ビターオレンジ)のサプリメントを単独またはカフェインと併せて摂取した健康な人に、失神、心臓発作および脳卒中が発症したことが報告されています。心臓病や高血圧の人、あるいはモノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬などの医薬品を服用している人、カフェインまたは他の心拍数を上げる植物やサプリメントを摂取している人は、ダイダイ(ビターオレンジ)のサプリメントの摂取を避けるべきです。
  • 安全性の根拠に欠けることから、妊娠中および授乳中の女性は、ダイダイ(ビターオレンジ)を含む製品の利用を避けるべきです。
  • ダイダイ(ビターオレンジ)油を皮膚に使用した場合、特に色白の人では、日焼けのリスクが高くなる可能性があります。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

参考文献

  • Bent S, Padula A, Neuhaus J. Safety and efficacy of citrus aurantium for weight loss. American Journal of Cardiology. 2004;94(10):1359–1361.
  • Bitter orange. Natural Medicines Comprehensive Database Web site. Accessed at www.naturaldatabase.com on May 5, 2009.
  • Bitter orange (Citrus aurantium). Natural Standard Database Web site. Accessed at www.naturalstandard.com on May 5, 2009.
  • Orange peel, bitter. In: Blumenthal M, Goldberg A, Brinckman J, eds. Herbal Medicine: Expanded Commission E Monographs. Newton, MA: Lippincott Williams & Wilkins; 2000:287–289.
  • U.S. Food and Drug Administration. FDA Requests Seizure of More Dietary Supplements Containing Ephedrine Alkaloids. U.S. Food and Drug Administration Web site. Accessed at www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/2006/ucm108606.htm on June 2, 2010.

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY:聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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