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海外の情報

セイヨウサンザシ
Hawthorn

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2012年4月
一般名(英名):
hawthorn, English hawthorn, harthorne, haw, hawthorne
学術名:
Crataegus laevigata (also known as Crataegus oxyacantha), Crataegus monogyna

はじめに

このファクトシートには、セイヨウサンザシに関する基本的情報(一般名、科学的根拠、起こりうる副作用と注意事項、詳しい情報の入手先)が記載されています。

セイヨウサンザシは、バラ科で棘があり、花をつける低木です。ここで取り上げる種のセイヨウサンザシは、北ヨーロッパ地域の原産で、全世界に分布しているものを対象としています。

歴史的に、セイヨウサンザシの実は、最初の世紀(一世紀)から心疾患に使われており、また消化器や腎臓の病気にも用いられてきました。最近では民間療法または伝統療法で、セイヨウサンザシの葉や花が、心不全に使われています。心不全だと心臓の収縮力が低下し、血液を体内に十分に行き渡らすことができないために疲労したり、身体活動が限られたりする可能性があります。また、セイヨウサンザシは、冠動脈疾患(狭心症など)の症状を含む心疾患にも使われます。

セイヨウサンザシの葉や花は、通常、水やアルコールと共に流エキス剤を作るのに使われます。また、乾燥抽出物はカプセルや錠剤にすることができます。

科学的根拠

  • セイヨウサンザシの葉や花が、軽度の心不全に対しては安全で有効である可能性を示唆する科学的根拠がありますが、相反する試験結果もあります。
  • セイヨウサンザシが、心不全以外の心疾患に有効かどうかを判断するに足る科学的根拠はありません。
  • これまでにNCCIHが助成してきた研究には、心不全に有効な可能性を示すセイヨウサンザシの機序を解明するための研究があります。

副作用と注意事項

  • セイヨウサンザシは、成人が短期間摂取する場合は、ほとんどの人に対して安全だと考えられています。まれにおきる副作用として、胃のむかつき、頭痛、めまいがあります。
  • セイヨウサンザシと薬剤との相互作用は十分に研究されていませんが、ある種の心臓の薬を含む多種多様な薬剤と相互作用する可能性があると示唆するエビデンスがあります。
  • 適切に処理されたセイヨウトチノキの種子の抽出物には、エスクリンは全くないかほとんど含まれていないので、一般的に短期間の使用は安全だと考えられています。しかし、かゆみや吐き気、胃腸障害などの副作用を起こす場合があります。
  • あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。
    医療スタッフに補完療法について話す際のポイントについては、NCCIH’s Time to Talk campaignをご覧ください。

【補足】

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

薬用植物と医薬品の相互作用の可能性に関する学術文献を検索

参考文献

  • Busse WR, Juretzek W, Koch E. Hawthorn (Crataegus). In: Coates P, Blackman M, Cragg G, et al., eds. Encyclopedia of Dietary Supplements. New York, NY: Marcel Dekker; 2005:337–347.
  • Hawthorn. In: Blumenthal M, Goldberg A, Brinckman J, eds. Herbal Medicine: Expanded Commission E Monographs. Newton, MA: Lippincott Williams & Wilkins; 2000:182–191.
  • Hawthorn. Natural Medicines Comprehensive Database Web site. Accessed at www.naturaldatabase.com on July 23, 2009.
  • Hawthorn (Crataegus laevigata, C. oxyacantha, C. monogyna, C. penagyna). Natural Standard Database Web site. Accessed at www.naturalstandard.com on July 23, 2009.

詳細情報

■ Using Dietary Supplements Wisely

nccih.nih.gov/health/supplements/wiseuse.htm

■ NCCIH 情報センター

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完療法に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト: nccih.nih.gov
E-mail:info@nccih.nih.gov

■ PubMed®

国立医学図書館(NLM)[米国]のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。

ウェブサイト:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed

■ ODS(ダイエタリーサプリメント室)

国立衛生研究所(NIH)[米国]内に設置されたダイエタリーサプリメント室(Office of Dietary Supplements:ODS)は、科学情報の評価、研究支援、研究結果の共有、啓発活動を通して、国民のサプリメントの知識と理解が深まるよう努めています。出版物(例えば「サプリメント:知っておきたいこと」など)、さまざまなサプリメント成分や製品に関する個別のファクトシート(例えば「ビタミンD、マルチビタミン・ミネラルサプリメント」など)、および「PubMed Dietary Supplement Subset(PubMedで検索する際、サプリメントに関する論文を自動的に限定検索可能)」等を提供しています。

PubMed Dietary Supplement Subset(パブメッド・ダイエタリーサプリメント・サブセット)
ウェブサイト: ods.od.nih.gov
E-mail: ods@nih.gov

国立補完統合衛生センター(NCCIH)[米国]は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたのプライマリーヘルスケア提供者(かかりつけ医等)の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについて意思決定をする場合は、必ずかかりつけの医療スタッフと相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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