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海外の情報

アルツハイマー病
Alzheimer Disease

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

アルツハイマー病の詳細
最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2019年6月

研究者らは、アルツハイマー病を含む認知症の予防や進行を遅らせるために多くの補完療法を探求してきました。現時点では、どのような補完療法や食事療法にも認知機能障害を予防できるという強固な科学的根拠(エビデンス)はありません。

科学的根拠

近年研究されている補完療法を以下に示します。

  • 魚油オメガ3脂肪酸。高齢者の認知機能の低下を防ぐために研究されている栄養や食事の要因の中で、最も一貫して肯定的な研究結果はオメガ3脂肪酸に関するものであり、多くの場合、魚をどれだけ食べたかで測定されています。しかし、オメガ3サプリメントを摂取しても、認知症のない高齢者の認知機能に有益な効果はありませんでした。
  • イチョウ葉。非常に特徴的なイチョウ葉のサプリメントEGB-761に関する米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)助成の研究では、高齢者のアルツハイマー病を含む認知症の発症率を低下させないことがわかりました。同じデータをさらに解析したところ、イチョウ葉は認知機能の低下を遅らせたり、血圧を下げたり、高血圧の発生率を下げたりすることはありませんでした。イチョウ葉の記憶への影響評価研究(Ginkgo Evaluation of Memory study)として知られているこの臨床試験では、研究者らはイチョウを240mg/日摂取した75 歳以上の3,000例を超えるボランティアを募集しました。参加者は、平均約6年間追跡されました。
  • ビタミンB群。短期研究の結果、認知症の有無にかかわらず、ビタミンBサプリメントは50歳以上の成人の認知機能の助けにならないことが示唆されています。研究対象となったのは、ビタミンB12B6葉酸塩で、単独または組み合わせて摂取した場合です。
  • ウコンに由来するクルクミンは、抗炎症性と抗酸化特性を持っておりアルツハイマー病に関連する脳内の化学プロセスに影響を与える可能性があると、臨床研究で示唆されています。しかし、アルツハイマー病へのクルクミンの効果を調査している人を対象とした少数の臨床試験では、有益な効果は見つかっていません。
  • メラトニン。認知症の人は興奮して眠れなくなることがあります。メラトニンは睡眠を調整するのに役立つ自然発生のホルモンであり、そのサプリメントは、一部の認知症のある人々の睡眠を改善するかどうかを調べるために研究されています。しかし、ある研究では、メラトニンのサプリメントが認知症の人の気分を悪化させる可能性があると指摘されています。
  • 介護者にとっては、マインドフルネス瞑想クラスや介護者教育クラスを受講することで、介護を休むよりもストレスが軽減したことが、2010年に行われたNCCIH助成の小規模な研究で示されています。

副作用とリスク

  • 記憶障害(物忘れ)について、医療スタッフへの診察を先延ばしにする理由として補完療法を使用しないでください。うつ病、医薬品に対する好ましくない反応、または甲状腺や肝臓、腎臓の問題などの治療可能な症状・疾患は、記憶障害を引き起こす可能性があります。
  • 多くのサプリメント(および一部の処方薬)は天然のものを使用していますが、「天然」とは必ずしも「安全」という意味ではないことを覚えておいてください。
  • サプリメントの中には、処方薬でも市販薬でも医薬品と相互作用することがわかっているものがあります。例えば、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)というハーブのサプリメントは、多くの医薬品と相互作用し効果を弱めます。かかりつけの医療スタッフがあなたにアドバイスしてくれます。

さらなる情報

米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたが今かかっている医療機関の医療従事者の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについてあらゆる意思決定をする際、今かかっている医療機関に相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。
ダイエタリーサプリメントと認知機能、認知症、アルツハイマー病:概要
最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2019年6月

健忘症(物忘れ)や、それ自体がアルツハイマー病の最初の兆候であるかどうかについては、多くの高齢者が不安を感じています。しばしば憶力や脳機能の向上、健康増進などと宣伝して販売されているサプリメントの使用について患者から質問をうける可能性もあります。

このダイジェストでは認知機能、認知症、アルツハイマー病との関連性が研究されている複数のサプリメントについて、最新の科学的根拠(エビデンス)を要約しています。認知機能低下や認知症の予防と天然物の関連性については、少数の試験である程度の効果が示されていますが、直接的なエビデンスは不足しています。また、音楽療法や心的イメージ(メンタルイメージ)など一部の心身療法に関する研究も進んでおり、認知症に関連する症状の治療や介護者のストレス軽減に有望であることが示されています。

ダイエタリーサプリメントと認知機能、認知症、アルツハイマー病:科学的根拠
最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2022年7月

イチョウ葉(Ginkgo biloba)

イチョウ葉が認知症や認知機能の低下を予防したり遅らせたりするのに有用性があるという決定的なエビデンス(科学的根拠)はありません。

研究でわかったことは?
  • 高齢者3,000例以上を対象とした、大規模なプラセボ対照ランダム化比較床試験では、イチョウ葉製品であるEGb-761は、認知症およびアルツハイマー病の全発症率を下げるのに有用ではないという結果が得られました。また、同じデータをさらに解析したところ、イチョウ葉は認知機能の低下を遅らせたり、血圧を下げたり、高血圧の発生を抑えるのに有用ではないことがわかりました。
  • 2020年に報告された、アルツハイマー病患者939例を含む7件のランダム化比較試験のメタアナリシスでは、イチョウ葉抽出物(エキス)EGb-761を投与された患者には認知機能がある程度の改善がみられました。投与量は120、160、240mg/日と試験により異なり、投与期間も3カ月から26週間と幅がありました。日常生活への影響についての解析では、イチョウ葉製剤とプラセボとの間に差は認められませんでした。
  • しかし、2015年に報告された、参加者総数2,561例を含むシステマティックレビューおよびメタアナリシスでは、240mg/日のイチョウ葉EGb-761は、認知機能症および認知症、特に神経精神症状を有する人において、22~26週での認知、機能、行動および全般臨床症状評価における変化の低下を安定化または遅らせることができると結論付けました。
  • また、2016年に報告された参加者2,608例を含む21件のランダム化比較試験のシステマティックレビューおよびメタアナリシスでは、イチョウ葉は軽度認知機能障害またはアルツハイマー病患者の認知機能、日常生活活動度、全般臨床症状評価の改善に潜在的に有用であると結論付けています。しかし、サンプルサイズが小さく、レビューに含まれる研究の知見や方法論の質が一貫しないため、イチョウ葉の認知障害およびアルツハイマー病の治療に対する有効性と安全性を確認するにはさらに研究が必要です。
安全性
  • イチョウ葉のサプリメントの副作用には、頭痛、悪心、消化器の不調、下痢、めまい、皮膚のアレルギー反応などがあるかもしれません。より重篤なアレルギー反応の報告もあります。イチョウ葉が、出血リスクを高める可能性を示唆したデータがいくつかあります。

オメガ3脂肪酸のサプリメント

高齢者の認知機能低下を防ぐために研究された栄養・食事要因の中で、最も一貫した肯定的な研究結果はオメガ3脂肪酸に関するもので、しばしば食事でどれだけの魚を摂取しているかで評価されています。しかし、いくつかの質の高いレビューでは、軽度から中等度のアルツハイマー病の治療におけるオメガ3多価不飽和脂肪酸のサプリメントの有用性を示す確固たるエビデンスは得られませんでした。

研究でわかったことは?
  • 高齢者の認知機能低下を防ぐために研究された栄養・食事要因の中で、最も一貫した肯定的な研究結果は、オメガ3脂肪酸に関するもので、しばしば、どれだけ魚を摂取しているかで評価されています。しかし、2016年に報告された、参加者総数632例を含む3件のランダム化プラセボ対照試験のコクランレビューでは、軽度から中等度のアルツハイマー病の治療におけるオメガ3多価不飽和脂肪酸のサプリメントの有用性ついて確固たるエビデンスは得られませんでした。認知症の人に関連する全アウトカム(転帰)の結果には、一貫性がありました。
  • 2020年に報告された、参加者総数49,757例を対象とした38件のランダム化比較試験のシステマティックレビューおよびメタアナリシスでは、オメガ3、オメガ6、または総多価不飽和脂肪の増加対減少の影響と新規に発症した神経認知疾患、認知機能障害、全体的な認知機能に関するアウトカムについて評価されました。レビューアらは、長鎖オメガ3は、おそらく新たな神経認知アウトカムや認知機能障害にほとんど影響を与えないと結論付け、α-リノレン酸、オメガ6、または総多価不飽和脂肪酸の増加による有用性は不明であると指摘しました。
  • さらに、2012年に報告された、参加者3,500例以上を含む3件のランダム化比較試験を評価したコクランレビューでは、認知症のない高齢者の認知機能に対するオメガ3系のサプリメントのエビデンスは、ベネフィット(有益性)がないことが示されたと結論付けました。
安全性
  • オメガ3系脂肪酸のサプリメントは、通常、副作用はありません。副作用が起こる場合は、通常、軽度の消化器症状ですみます。

ビタミンE

アルツハイマー病の予防と治療におけるビタミンEの役割については、多くの基礎研究や動物研究で検証されていますが、人を対象とした研究のエビデンスは非常に限定的です。

2017年に報告されたコクランのシステマティックレビューでは、軽度認知障害の人にビタミンEを投与することで認知症への進行を予防するというエビデンスや、軽度認知障害やアルツハイマー病による認知症の人の認知機能が改善されるというエビデンスは得られませんでした。しかし、ビタミンEがアルツハイマー病における機能低下を遅らせるかもしれないという、1件の単独研究による質が中等度のエビデンスがあります。

研究でわかったことは?

    アルツハイマー病の予防と治療におけるビタミンEの役割については、多くの基礎研究や動物研究で検証されていますが、人を対象とした研究のエビデンスは非常に限定的です。

  • 2017年に報告された、軽度認知機能障害またはアルツハイマー病のどちらかを有する参加者総数820例を含む2件のランダム化比較試験のコクランレビューでは、軽度認知機能障害の人にα-トコフェロール型ビタミンEを投与しても認知症への進行を予防するエビデンスや、軽度認知機能障害またはアルツハイマー病による認知症の人の認知機能を向上させるエビデンスは得られませんでした。しかし、ビタミンEがアルツハイマー病における機能低下を遅らせるかもしれないという、1件の単独研究による質が中等度のエビデンスがあります。研究者らは、これらの知見は少人数で行われた数少ない試験に基づいたもので、さらに研究を行うことで結果に影響を与える可能性がかなり高いと指摘しています。
  • 2021年に行われた、合計参加者14,262例を含む5件のコホート研究と3件のランダム化比較試験のシステマティックレビューおよびメタアナリシスでは、アルツハイマー病の発症リスクに対するビタミンEの有用性と、アルツハイマー病の進行に対するビタミンEの有用性について解析が行われました。しかし、ビタミンEとアルツハイマー病との関連性や相関性に関する決定的なエビデンスは得られませんでした。
安全性
  • 食品を介したビタミンEの摂取による有害な作用は、これまでの研究では得られていません。しかし、動物の場合、高用量のα‐トコフェロールのサプリメントの摂取により体内に出血が生じ、血液凝固が妨げられる可能性があり、また、in vitroデータから、高用量摂取が血小板凝集能を阻害することが示唆されています。
  • セレニウムおよびビタミンEがん予防効果試験(Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial:SELECT)」の最近の結果では、ビタミンEのサプリメント(400IU/日)が、前立腺がんリスク(危険)を増加させるかもしれないことを示唆しています。この知見を検証するフォローアップ研究が現在行われています。
  • ビタミンEのサプリメントは、抗凝固剤や抗血小板剤、シンバスタチンやナイアシン、化学療法や放射線療法など、いくつかの種類の薬と相互作用する可能性があります。

クルクミン(Curcumin)

前臨床研究では、クルクミンが(直接的に)アミロイド凝集だけでなく、炎症および抗酸化経路も標的としていることが示されています。しかし、アルツハイマー病に対するクルクミンの有用性を検証した臨床試験はほとんどなく、その結果は限定的であり、かつ一貫性がないため、潜在的なベネフィット(有益性)について結論を出すことは困難です。

研究でわかったことは?

アルツハイマー病に対するクルクミンの有用性を評価した数件の予備的臨床研究が行われています。

  • 2019年に報告されたシステマティックレビューでは、前臨床研究でアルツハイマー病の認知機能に対するクルクミンの有益な効果が実証されていることがわかりました。しかし、臨床試験の結果は、あまり一貫性がありません。臨床研究から得られた予備的な結果は、クルクミンが健康な集団の認知機能の低下を予防するかもしれないことを示唆していますが、レビューアらは、クルクミンのバイオアベイラビリティー(生物学的利用能)を向上させるためには、より多くの研究が重要であり、クルクミンの認知機能改善効果を検証するためのより多くの人を対象とした研究が必要であると述べています。
  • 2016年に報告された、地域在住の認知的に健康な高齢者96例を含むランダム化プラセボ対照試験で、クルクミンは12カ月間の認知機能、気分、一般的な生活の質(Quality of Life:QOL)への影響は限定的であることが示されました。研究者らは、クルクミンが認知機能の低下やアルツハイマー病につながる神経変性を遅らせることが可能かどうかを判断するためには、さらなる長期的研究が必要であると結論づけました。
安全性
  • クルクミンは、ほとんどの成人にとって安全であると考えられていますが、高用量または長期にわたる使用により、消化不良、悪心、または下痢を引き起こすかもしれません。
  • 動物では、非常に高用量のクルクミンが肝障害を引き起こしました。人では肝障害の症例報告はありません。

ビタミンB群

短期研究の結果、ビタミンB群のサプリメント(B12B6葉酸)は、認知症の有無にかかわらず、50歳以上の成人の認知機能には有用でないことが示唆されました。しかし、95件の長期研究(12カ月以上)のメタアナリシスでは、ビタミンB群の補充が認知機能の低下を遅らせることと関連しているかもしれないことが示唆されています。

研究でわかったことは?
  • 2018年に報告された、参加者879例を含む5件の試験のコクランのシステマティックレビューでは、ビタミンB群の6~24カ月間の補充が認知機能に有益な効果をもたらすというエビデンスはないと結論づけられました。また、レビューアらは、ビタミンB群を摂取している参加者の脳萎縮率の低下と、ベースラインで血漿ホモシステイン(tHcy)が高い人のエピソード記憶に対するビタミンB群の有益な効果という1つの研究からのエビデンスは、再現の試みが必要であると指摘しました。
  • 2022年に報告された、参加者46,175例を対象とした、12カ月以上継続した95件の研究のメタアナリシスでは、ビタミンBの補充は、特に早期介入と長期介入を受けた集団において、認知機能の低下を遅らせるかもしれないことが示唆されました。また、レビューアらは、認知症でない高齢者では、ビタミンB12やB6ではなく、食事性葉酸の摂取量が多いほど、認知症発症リスク低減と関連するかもしれないことも指摘しました。
安全性
  • 健康な人では、食品やサプリメントからのビタミンB12の過剰摂取に関連した有害な作用はありませんでした。しかし、ビタミンB12は一部の薬と相互作用を起こす可能性があります。さらに、プロトンポンプ阻害剤、クロラムフェニコール、H2受容体拮抗剤、メトホルミンなど、いくつかの種類の薬剤は、ビタミンB12レベルに悪影響を及ぼすかもしれません。
  • 食事から高用量のビタミンB6を摂取して有害作用を引き起こしたという報告はありません。しかし、経口ピリドキシンを1~6 g/日で12~40カ月長期使用すると、運動失調(動作の制御の喪失)を特徴とする重篤な進行性の感覚性ニューロパチーを引き起こす可能性があります。症状の重症度は用量依存性であると考えられるため、神経症状が現れたらすぐにピリドキシンのサプリメントの使用を中止すれば、通常は症状も消失します。ビタミンB6過剰摂取によるその他の影響には、痛みを伴い外観を損なう皮膚病変、光線過敏症、消化器症状(悪心や胸やけなど)があります。

その他の天然物

  • 研究により、マルチビタミンを摂取したり、またはセレニウム、ビタミンB群、カルシウムビタミンDなどの個々のビタミンを高用量摂取したりしても、栄養が十分な人の認知機能に明らかなベネフィット(有益性)は認められませんでした。

    • セレニウムの過剰摂取(セレン症)により、毛髪や爪の脱落やもろさ、皮膚や神経系の病変、悪心、下痢、皮膚の発疹、斑状歯、倦怠感、過敏症、神経系の異常などが起こるかもしれません。
    • 高カルシウム血症と呼ばれる血液中のカルシウム濃度が過度に高い場合、腎不全、血管や軟部組織の石灰化、高カルシウム尿症(尿中のカルシウム濃度が高い)、腎臓結石を引き起こす可能性があります。カルシウムを多く摂取すると便秘を引き起こす可能性があります。
    • ビタミンDは過剰摂取すると毒性を示します。ビタミンDは消化管でのカルシウム吸収を増加させるため、ビタミンD中毒は著しい高カルシウム血症、高カルシウム尿症、高い血清25(OH)D濃度を引き起こします。
  • メラトニンは、健康な人の睡眠を促進するのに役立つかもしれませんが、2014年に報告された、2件の研究のコクランレビューでは、メラトニンが即時放出型でも徐放型でも、アルツハイマー病患者の主要な睡眠のアウトカムを改善するというエビデンスは得られませんでした。

    • メラトニンのサプリメント、特に体内で通常生成される量よりも多い量のサプリメントについては、考えられる副作用についてまだ十分な情報がなく、全体的な安全性を明確に把握することはできません。メラトニンのサプリメントを短期間使用することは、ほとんどの人にとって安全と思われますが、メラトニンのサプリメントの長期的な安全性についての情報は不足しています。
  • アルツハイマー病の予防や治療に対してココナッツオイルを使用することは、研究者にとって興味深いことです。しかし、これまで小規模な臨床試験が行われただけで、アルツハイマー病へのココナッツオイルの使用は、大規模で厳密な臨床データによって裏付けられていません。

    • ココナッツオイルのサプリメントは、短期間(10mLを1日2~3回、12週間まで)の使用であれば安全であると考えられます。

参考文献

米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたが今かかっている医療機関※の医療従事者の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについてあらゆる意思決定をする際、今かかっている医療機関※に相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

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更新日:2024年5月28日

監訳:大野智、富塚啓貴(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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