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海外の情報

インフルエンザと風邪
Flue and Colds

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2016年11月

要点は?

インフルエンザと風邪に対する補完療法の有効性についてわかっていることは?

  • インフルエンザに対する有用性は認められた補完療法はありません。
  • 風邪について:
    • 有望性がいくらか期待されている補完療法には、経口(口から)の亜鉛製品、鼻と副鼻腔の洗浄(ネティポットなどの洗浄器を使用)、蜂蜜(子供向けの夜間咳止めとして)、ビタミンC(激しい肉体的ストレス下にある人に対し)、プロバイオティクス瞑想などがあります。
    • 科学的根拠(エビデンス)が相反するか、不十分か、またはほとんど否定的なアプローチとしては、ビタミンC(ほとんどの人に対して)、エキナセアニンニク、アメリカニンジンなどが挙げられます。

インフルエンザと風邪の安全性についてわかっていることは?

  • ネティポットなどの洗浄器を不適切に使用した場合、重度の感染症にかかる可能性があります。水道水は、ろ過、処理、または特定の方法で処理されていない限り、鼻洗浄剤としての使用は安全ではありません。
  • 鼻に使用されている亜鉛製品(鼻用ジェルや綿棒など)は、長期的、あるいは永久的な嗅覚の低下に関連しています。
  • 風邪予防のためにサプリメントを使用すると、しばしば長期間に渡って摂取することになります。しかし、アメリカニンジンやプロバイオティクスなど、風邪予防のために研究されたサプリメントの長期的な安全性については、ほとんど知られていません。
  • ある人にとって安全な補完療法は、他の人にとっては安全ではない可能性があります。年齢、健康状態、特別な状況(妊娠など)および服用・摂取している薬やサプリメントが補完療法の安全性に影響を与える可能性があります。

インフルエンザと風邪についての基礎知識

毎年、アメリカ人は10億回を超える風邪をひいており、5~20%のアメリカ人がインフルエンザにかかっています。この2つの疾患には共通した症状があり、どちらもウイルスによって引き起こされます。しかし、両者は別の疾患であり、インフルエンザの方が重症化します。風邪はインフルエンザと違って、一般的には肺炎などの重篤な合併症を起こしたり、入院に至ったりすることはありません。

風邪から身を守るワクチンはありませんが、ワクチンはインフルエンザから身を守ることができます。生後6カ月を過ぎたら、全員インフルエンザのワクチン接種を毎年受けましょう。インフルエンザにかからないようにするには、ワクチンが最も良い対策です。

処方された抗ウイルス薬は、重症の人やインフルエンザ合併症のリスクが高い人のインフルエンザ治療に使われることがあります。ワクチン接種の代わりになるものではありません。ワクチン接種はインフルエンザに対する第一の防御策であり、抗ウイルス薬は第二の防御策です。インフルエンザにかかってしまったと思ったら、抗ウイルス薬があなたに適しているかどうか、かかりつけの医療スタッフに確認するとよいでしょう。速やかに電話をかけましょう。薬は病気の初期に使うのが一番効果的です。

インフルエンザや風邪について詳しくは、米国国立アレルギー・感染症研究所のウェブサイト(英語サイト)をご覧ください。

科学的観点からみたインフルエンザに対する補完療法

インフルエンザを予防または症状を緩和すると認められた補完療法はありません。

インフルエンザに対し研究されてきた補完療法には、以下のようなものがあります。いずれの場合も、その療法が有用であるかどうかを示す十分な科学的根拠(エビデンス)はありません。

科学的観点からみた風邪に対する補完療法

風邪に対しては、以下のような補完療法が研究されています。

アメリカニンジン

  • 複数の研究では、アメリカニンジン(Panax quinquefolius)を風邪予防に使用することを評価されています。これらの研究を対象とした2011年の評価では、このハーブは風邪の期間を短縮する可能性はあるものの、罹る風邪の回数を減らすことは示されていないと結論しています。評価を実施した研究者は、アメリカニンジンを風邪の予防に使用することを支持するエビデンスが不十分であると判断しています。
  • 風邪を予防するためにアメリカニンジンを摂取するということは、長期間摂取することを意味します。しかし、このハーブの長期的な安全性については、ほとんど知られていません。アメリカニンジンは、抗凝固剤(血液希釈剤)のワルファリンと相互作用する可能性があります。

エキナセア

  • 少なくとも24件の研究で、エキナセアが風邪を予防、または風邪の症状を緩和できるかどうか検証しています。この研究を対象とした2014年の包括的な評価では、エキナセアの有益性は説得力を持って示されていないと結論しています。しかし、少なくとも一部のエキナセア製品が弱い効果を有する可能性があります。
  • このハーブについて明確な結論を出すのが難しい理由の一つは、エキナセアの製品が大きく異なることです。それらは、植物の異なる種(種類)を含み、異なる植物の部分(地上部、根、またはその両方)から作られている場合があります。また、製造方法が異なる場合もあり、エキナセア以外にも他の成分が含まれている製品もあります。ある一つのエキナセア製品に関する研究結果は、他の製品には当てはまらない場合があります。
  • エキナセアの研究では、副作用はほとんど報告されていません。しかし、中にはこのハーブにアレルギーを持つ人もおり、小児を対象としたある研究では、エキナセアの摂取は発疹の増加に関連していました。
  • エキナセアについて詳しくは、国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)のウェブサイトをご覧ください。

ニンニク

  • ニンニクに関する研究を対象とした2014年の評価では、このハーブが風邪の予防や症状の緩和に有用であるかどうかを示す十分なエビデンスがないと結論づけられています。
  • ニンニクは口臭や体臭などの副作用を引き起こす可能性があります。ニンニクは抗凝固剤(血液希釈剤)と相互作用する可能性があるため、これらの薬を服用している人は、ニンニクを摂取する前にかかりつけの医療スタッフに相談してください。
  • ニンニクについて詳しくは、NCCIHのウェブサイトをご覧ください。

蜂蜜

  • 咳止めとしての蜂蜜の伝統的な評判は、それを裏付ける科学的なものがあります。わずかな研究では、蜂蜜が小児の夜間の咳を減らすのに役立つ可能性があると示されています。
  • 幼児ボツリヌス症の原因となる細菌の胞子を含む可能性があるため、蜂蜜は1歳未満の乳児に与えてはいけません。蜂蜜は、より年上の小児には安全であると考えられています。

瞑想

  • ストレスを減らし全身の健康状態を改善することで、風邪や他の呼吸器感染症から身を守ることができる可能性があります。NCCIHが助成した2012年の研究では、50歳以上の成人を、ストレスを軽減できる可能性があるマインドフルネス瞑想のトレーニング、身体の健康を改善する可能性がある運動トレーニングプログラム、または何も介入を受けない対照群に無作為に割り付けました。研究参加者は、風邪やインフルエンザの季節の間、自分の病気を記録しました。瞑想を受けたグループの人々は、対照群の人々よりも急性呼吸器感染症(そのほとんどが風邪)が短く、重度ではなく、これらの病気のために仕事を休んだ日は少数でした。運動もある程度の効果はありましたが、瞑想ほどではありませんでした。
  • この研究は、瞑想が風邪の影響を軽減する可能性があることを示唆する最初のものです。これはこの種の唯一の研究であるため、その結果が決定的なものとはみなすべきではありません。
  • 瞑想は、健康的な人には一般的に安全であるとされています。ただし、ある慢性の身体的または精神的な健康問題のある人々の症状を悪化させるかもしれないという報告があります。もし、あなたに進行中の健康問題がある場合、瞑想を始める前にかかりつけの医療スタッフに相談してください。
  • 瞑想について詳しくは、NCCIHのウェブサイトをご覧ください。

プロバイオティクス

  • 13件の研究を対象とした2015年の評価では、プロバイオティクスを摂取することで、風邪やその他の上気道感染症にかかる回数や罹患期間を減らすことができる可能性を示唆する一部のエビデンスが見つかりましたが、エビデンスの質は低いか、非常に低いものでした。
  • 一般的に健康な人であれば、プロバイオティクスは安全性に優れています副作用は、発生としても、通常はガスのような軽度の消化器症状だけです。しかし、プロバイオティクスの長期的な安全性に関する情報は限定的で、安全性はプロバイオティクスの種類によって異なる場合があります。プロバイオティクスは、重篤な内科的基礎疾患を抱えている人には、危険な感染症などの重篤な副作用との関連性が指摘されています。
  • プロバイオティクスについて詳しくは、NCCIHのウェブサイト(英語サイト)をご覧ください。[eJIMサイト内日本語訳

生理食塩水による鼻洗浄

  • 生理食塩水による鼻洗浄とは、塩水で鼻や副鼻腔をすすぐことです。ネティポット(アーユルヴェーダの伝統に由来する鼻洗浄器、またはボトル、スプレー、ポンプ、ネブライザーなどの器具を使用して行うことができます。生理食塩水による鼻洗浄は、副鼻腔のうっ血やアレルギー、風邪などに使用されることがあります。
  • 生理食塩水による鼻洗浄が風邪の症状を緩和するのに役立つというエビデンスは限定的です。鼻洗浄の研究はあまりにも小規模で、研究者は明確な結論を得られていません。
  • 以前は生理食塩水による鼻洗浄は、鼻の不快感や刺激などの軽い副作用しかなく、安全性が高いとされていました。しかし、2011年にはアメーバ(微生物の一種)による重度の疾患が水道水による鼻洗浄と関連していることが判明しました。米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration:FDA)は、ろ過、処理、または特定の方法で処理されていない水道水は、鼻洗浄器の使用に安全ではないと警告し、これらの洗浄器を安全に使用し清潔にする方法を説明しています。

ビタミンC

  • ビタミンCと風邪に関する膨大な研究(11,000例を超える人を対象とした29件の研究)を評価した結果、ビタミンCを摂取しても一般の人々の風邪予防にはならず、風邪の期間が短くなるのはほんのわずかであると結論しました。風邪の症状を感じ始めてからビタミンCを摂取しても、風邪の期間や重症度には影響がありません。
  • 一般の人々の状況とは異なり、ビタミンCは短期間に極度の肉体的ストレスにさらされる人々(マラソン走者やスキーヤーなど)の風邪の回数を減らすことができるようです。これらのグループの研究では、ビタミンCを摂取すると風邪の回数が半分になりました。
  • ビタミンCを摂りすぎると、下痢、吐き気、胃けいれんが生じる場合があります。鉄蓄積症である血色素症(ヘモクロマトーシス)の人は、ビタミンCの大量摂取を避ける必要があります。がんの治療を受けている人やコレステロールを下げる薬を服用している人は、ビタミンCのサプリメントを摂取する前に、かかりつけの医療スタッフに相談してください。
  • ビタミンCについて詳しくは、ダイエタリーサプリメント室のウェブサイト(英語サイト)をご覧ください。[eJIMサイト内日本語訳]

亜鉛

  • 亜鉛は、風邪の治療には、トローチ、錠剤、シロップなどの経口(口から)摂取や、綿棒やジェルなどの経鼻(鼻から)使用する形で使用されてきました。
  • 経口亜鉛
    • さまざまな種類の亜鉛トローチ剤、錠剤、シロップに関する17件の研究を対象とした2012年の評価では、亜鉛が成人の風邪の期間を短縮できることがわかっています。2015年と2016年に行われた、成人を対象とした高用量の酢酸亜鉛トローチ剤に関する研究3件のうち2件の評価では、風邪の期間を短縮することがわかりました
    • 亜鉛を風邪に対して検証した研究の参加者の中には、亜鉛が悪味や吐き気の原因になったと報告した人もいました。
    • 亜鉛の高用量の長期使用は、銅濃度の低下、免疫力の低下、HDLコレステロール(「善玉」コレステロール)の低下を引き起こす可能性があります。亜鉛は抗生物質やペニシラミン(関節リウマチ治療薬)などの医薬品と相互作用する可能性があります。
  • 経鼻亜鉛
    • ジェルや綿棒などの亜鉛製品を鼻の中に使用することで、嗅覚が低下してしまい、これが長く続く場合もあれば、永久的に続く場合もあります。2009年、FDAはこのリスクを理由に、風邪薬として販売されている複数の経鼻亜鉛製品の使用を中止するよう消費者に警告しました。
    • 嗅覚への影響に関する警告が出る前に、経鼻亜鉛の研究では、風邪の症状に対する効果の可能性が示唆されていました。しかし、軽度の病気の治療では、重篤で持続的な副作用のリスクが、治療効果を上回る可能性があります。
    • 亜鉛について詳しくは、ダイエタリーサプリメント室のウェブサイト(英語サイト)をご覧ください。[eJIMサイト内日本語訳]

他の補完療法

上述した補完療法に加えて、いくつかの他の療法が風邪に対して研究されてきています。いずれの場合も、これらの療法が風邪の予防や風邪症状の緩和に役立つかどうかを示す十分なエビデンスはありません。

  • アンドログラフィス属(Andrographis paniculata)
  • 中薬(中医学の薬草療法)
  • 緑茶
  • 誘導イメージ法
  • 水治療法
  • ビタミンD
  • ビタミンE

NCCIHによる研究助成

NCCIHの助成を受けた研究者は、インフルエンザや風邪に関連したさまざまな研究を行っています。

最近の研究のトピックには、以下のようなものがあります:

  • プロバイオティクスが高齢者のインフルエンザワクチンへの反応を高めるかどうか
  • 急性呼吸器感染の予防のための瞑想とエクササイズ
  • 社会的関係の量や質などの心理社会的要因が風邪を引く可能性にどのように影響するか
  • エキナセアの免疫系への影響

さらに考慮しなければならないこと

  • 補完療法は、決してインフルエンザ予防接種に代わるものとして用いてはいけません。
  • あなたが行っている補完療法についてかかりつけの医療スタッフに相談しましょう。健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。

さらなる情報

■ NCCIH 情報センター

米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完・統合医療に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。

米国内の無料通話:1-888-644-6226
テレタイプライター(TTY、聴覚障害者や難聴の方用):1-866-464-3615
ウェブサイト:https://nccih.nih.gov/(英語サイト)
Email:info@nccih.nih.gov

■ 米国国立アレルギー・感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases:NIAID)

NIAIDは、アレルギー性疾患、免疫性疾患、感染症の原因を研究し、これらの疾患を予防、診断、治療するためのより良い方法を開発するための研究を実施し、支援しています。

米国内の無料通話:1-866-284-4107
ウェブサイト:https://www.niaid.nih.gov/(英語サイト)

■ Flu.gov

米国保健福祉省が運営するFlu.govは、季節性インフルエンザ、H1N1(豚)、H5N1(鳥)、パンデミックインフルエンザに関する包括的な政府全体の情報を、一般市民、医療従事者などに提供しています。

ウェブサイト: https://www.flu.gov/(英語サイト)

■ PubMed®

米国国立医学図書館(National Library of Medicine, PubMed®:NLM)のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。NCCIHによるPubMed使用のガイダンスは、「How To Find Information About Complementary Health Approaches on PubMed」(英語サイト)をご覧ください。

ウェブサイト: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/(英語サイト)

■ MedlinePlus

健康に関する質問に答えるのに役立つリソースを提供するために、MedlinePlus(米国国立医学図書館のサービス)では、国立衛生研究所をはじめ、他の政府機関や健康関連組織からの信頼できる情報をまとめています。

ウェブサイト: www.medlineplus.gov(英語サイト)

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謝辞

  • NCCIHは、この出版物の2016年の更新に貢献したJohn S. Williamson, Ph.D.とDavid Shurtleff, Ph.D.、Bruce Barrett, M.D., Ph.D. (ウィスコンシン大学)、Sheldon Cohen, Ph.D. (カーネギーメロン大学)、Ronald B. Turner, M.D. (バージニア大学医学部)に感謝しています。
米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)は、個人の参考情報として、この資料を提供しています。この資料は、あなたが今かかっている医療機関の医療従事者の医学専門知識やアドバイスに代わるものではありません。NCCIHは、治療やケアについてあらゆる意思決定をする際、今かかっている医療機関に相談することをお勧めします。この資料に記載されている特定の製品、サービス、治療法のいずれも、NCCIHが推奨するものではありません。

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。

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