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催眠療法
Hypnosis

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

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英語版改訂年月(翻訳時):2020年1月

催眠療法は、過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)、状態不安(内科的治療や手術の前など)、更年期障害の症状、乳がん治療によるホットフラッシュ(ほてり)、頭痛、心的外傷後ストレス障害など、さまざまな症状・疾患を対象に研究されてきました。また、疼痛管理や禁煙についても研究されています。

  • 一部の研究では、IBS患者に対して催眠療法が消化器症状、不安、抑うつ、身体障害および健康に関連する生活の質に役立つ可能性があることを示唆しています。しかし、2018年の米国消化器病学会の勧告では、IBSに対する催眠療法などの心理療法の使用に関するエビデンスは「弱い」ものであり、科学的根拠(エビデンス)の質は「非常に低い」としています。
  • 催眠療法が一部の痛みを伴う症状・疾患の管理に有用な可能性を示唆するエビデンスが増えています。
  • 内科的治療や歯科治療に関連した不安に対する催眠療法について、一部の研究が有望な結果を示していますが、全般的にエビデンスは決定的ではありません。
  • 催眠療法を禁煙に役立てる研究では、相反する結果が出ています。
  • 催眠療法がホットフラッシュなどの更年期障害の症状の改善に有用な可能性を示唆する一部のエビデンスがあります。北米更年期学会の2015年のポジションペーパーでは、ホットフラッシュの管理に催眠療法を推奨していますが、有望なエビデンスは限られていることを認めています。

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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

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