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ウェルネスとウェルビーイング
Wellness and Well-Being
本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。
英語版最終アクセス確認日:2022年12月1日
補完療法を健康問題の症状を抑えるためというより、全般的なウェルビーイング(well-being)やウェルネス(wellness)を増進させるために利用する人もいます。例えば、2012年の米国国民健康調査 によれば、ウェルネスのためにヨガやダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)[eJIMサイト内:一般向け・医療関係者向け] を利用する人が最も多いという結果が出ています。ウェルネスにはいくつかの側面があり、感情的なウェルビーイング(人生に効果的に対処し、満足のいく人間関係を築く)、身体的なウェルビーイング(身体活動、健康的な食事、睡眠の必要性を認識する)などが含まれます。
米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)が助成した研究によると、ウェルネスのために補完療法を利用する人は、健康問題に対処するために補完療法を利用する人よりも、全体的に健康で、身体活動をする割合が高く、肥満の割合が低い傾向があることが示唆されています。
特定の補完療法が、より良いセルフケアを促し、個人のウェルビーイング感を向上させ、健康的な生活様式への取り組みを促進するために、どのように役立つかをよりよく理解するために、さらなる研究が必要です。2018年4月に開催された感情的ウェルビーイングに関する円卓会議では、研究のギャップと機会について議論されました。(Emotional Well-Being: Emerging Insights and Questions for Future Research(感情的ウェルビーイング:新たな洞察と今後の研究課題)[英語サイト])
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さらなる情報
■ NCCIH 情報センター
米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)の情報センターは、NCCIHに関する情報、ならびに連邦政府が管理運営する科学・医学論文データベースから関連する文献や検索・調査などを含む補完・統合医療に関する情報を提供しています。情報センターでは、医学的なアドバイス、治療の推奨、施術者の紹介はおこなっていません。
米国内の無料通話: 1-888-644-6226
テレコム・リレー・サービス(Telecommunications relay service:TRS)。7-1-1
ウェブサイト:https://nccih.nih.gov/(英語サイト)
Email:info@nccih.nih.gov(メール送信用リンク)
■ 科学を知ろう
NCCIHと米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は、科学研究の基礎と用語を理解し、自分の健康について十分な情報を得た上で意思決定できるようにするためのツールを提供しています。科学を知ろう は、インタラクティブなモジュール、クイズ、ビデオなどのさまざまな教材や、消費者が健康情報を理解できるように設計された連邦政府のリソースから有益なコンテンツへのリンクを提供しています。
■ PubMed®
米国国立医学図書館(National Library of Medicine, PubMed®:NLM)のサービスであるPubMed®には、科学・医学雑誌に掲載された論文の情報(掲載号、出版年月日など)および(ほとんどの場合)その論文の要約が掲載されています。NCCIHによるPubMed使用のガイダンスは、「補完・統合医療に関する情報をPubMed® で検索する方法 」をご覧ください。
ウェブサイト:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/(英語サイト)
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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2023年3月7日
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