文字サイズ変更
  • 標準
  • 特大
医療関係者の方へ ホーム  >  コミュニケーション  >  小児および10代の若者に向けたサプリメントの安全性について知っておくべき5つのこと

コミュニケーション

小児および10代の若者に向けたサプリメントの安全性について知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About Safety of Dietary Supplements for Children and Teens

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終アクセス確認日:2021年2月12日

サプリメントやハーブ系サプリメント(漢方薬)を含む多くの補完療法関連製品は、小児に対する安全性や有効性についてテストされていないことを親は知っておく必要があります。小児の代謝と免疫、消化器、および中枢神経系はまだ成熟途中のため、副作用は大人でみられるものと異なる場合があります。このことは、特に幼児や低年齢の小児に当てはまります。

2012年には、アメリカの子供たちの約5%がサプリメント(ハーブ系含む)を使用しました。サプリメントハーブ系含む)には多くの化合物が含まれている可能性があり、その有効成分は不明な場合があります。表示されているものが、容器に入っていないかもしれません。ハーブ系を含むサプリメントの分析では、表示と実際の成分に差異がみられることがあります。さらに詳しくお知りになりたい方は、 NCCIHのファクトシート「Using Dietary Supplements Wisely(サプリメントを賢く使う)(英語サイト)」をご覧ください。[eJIMサイト内日本語訳]

ここでは、子供たちによく与えられる一部のサプリメントに関するその他の安全性の懸念の例を紹介しています。

  1. ハーブ系サプリメントを含むサプリメントは、子供が摂取している他のサプリメントや内服している薬剤と相互作用し、望ましくない副作用を起こす可能性があります。子供たちによくみられる組み合わせはアセトアミノフェンとビタミンCで、体がアセトアミノフェンを処理するスピードが遅くなります。
  2. セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、抗うつ薬、経口避妊薬、発作抑制薬、がんの治療に使用される特定の薬剤など、多くの薬剤と相互作用があることが示されています。
  3. 睡眠補助薬として使用されるホルモンであるメラトニンは、低年齢小児の他のホルモンのレベルを変えてしまう可能性があり、ホルモン障害、糖尿病、肝疾患または腎疾患、脳性まひ、発作性疾患、片頭痛うつ病および高血圧などの特定の疾患がある子供は使用してはいけません。
  4. プロバイオティクスは、腸の状態に対して研究されていますが、研究ではプロバイオティクスを摂ること(必要に応じて補水療法を併用)は一般的に安全であると報告されています。しかし、プロバイオティクスは重症患者には投与してはいけないとするエビデンスがあります。研究者らは、小児に対するプロバイオティクスの長期的な効果と安全性について十分に研究されていないことも指摘しています。
  5. 米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)はさまざまな食事(英語サイト)を摂っている健康的な小児や青少年に対してはマルチビタミンの摂取を推奨していません。2012年の報告によると、マルチビタミンを摂取している小児は摂取していない小児よりも、亜鉛、銅、セレニウム葉酸、およびビタミンAとCを過剰に摂取するリスク(危険)がより高くなります。しかし、さまざまな食事を摂っていない小児には必要な場合があり、マルチビタミンをとっていなかった小児ではビタミンDEおよびカルシウムの値が低いことがわかりました。

■ ボディイメージを対象としたサプリメント

体重を減らす、または筋力を強化すると宣伝している製品は、10代の若者の間で人気がありますが、危険な場合があります。

  • サプリメントとして広く販売されているボディビル製品には、ステロイドが含まれていることがわかっています。2009年、米国食品医薬品局は、ボディビル用に販売されており、ステロイドまたはステロイド様物質を含むと宣伝している製品の使用をやめるよう消費者に警告を発しました。このような製品は有害な可能性があり、重篤な肝障害、脳卒中、腎不全、またはその他の重篤な疾患につながる恐れがあります。
  • 減量サプリメントには、非常に多くの検査されていない成分が含まれている可能性があり、小児に対する安全性や有効性は検討されていません。製品汚染の可能性は、小児と成人どちらにとってもサプリメントに関する主な安全性の懸念ですが、小児に対する危険性の方がより高い可能性があります。特に減量のために販売されているサプリメントには、処方薬やその他の化合物が隠して入れてあることがわかっています。さらに、神経性食欲不振症や神経性過食症などの摂食障害の患者は、嘔吐を誘発したり体重をコントロールしたりするためにハーブを乱用する場合があります。
  • 健康リスクの可能性があるため、アメリカスポーツ医学会では、体内でも生理学的に生成される化合物であるクレアチンを、サプリメントとして運動能力を高めるために18歳未満が使用することを推奨していません。

重要なのは、子供が使用している、または使用を検討している補完療法について、親が子供のかかりつけの医療スタッフに相談すること、また10代の若者の場合は、かかりつけの医療スタッフに相談するよう親が促すことです。補完療法および関連製品について医療スタッフに相談することに関するヒントについては、NCCIHのTime to Talk キャンペーンをご覧ください。

このページの情報は役に立ちましたか?

監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

「統合医療」情報発信サイト
医療関係者の方へ 関連コンテンツ

統合医療とは?
情報の見極め方クイズ
eJIM利用マニュアル
ここくら【こころとくらし】
ページトップ
ページトップ