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ビタミンA
Vitamin A

写真に掲載している食材の成分表一覧
位置 食品 100gあたりの
含有量(μg)
A 魚介類・ぎんだら・生 1500
B 嗜好飲料類・緑茶類・抹茶 2400
C 藻類・あまのり・味付けのり 2700
D 肉類・ぶた・肝臓・生 13000
E 魚介類・あんこう・きも・生 8300
F 魚介類・うなぎ・かば焼き 1500
G 肉類・ぶた・スモークレバー 17000
H 嗜好飲料類・緑茶類・煎茶 1100
I 藻類・あまのり・焼きのり 1900
J 嗜好飲料類・青汁・ケール 860

[補足]
本文中の必要摂取量、推奨摂取量、上限値・下限値等はアメリカ人を対象としたデータです。日本人に関するデータについては「日本人の食事摂取基準(厚生労働省)」などをご覧ください。
日本人の食事摂取基準(厚生労働省)

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版改訂年月(翻訳時):2020年2月14日

このファクトシートは医療関係者向けです。平易なビタミンAの概要については、「一般向け:ビタミンA」をご覧ください。

はじめに

ビタミンAは、レチノール、レチナール、レチニルエステルなどの脂溶性レチノイド類の総称である[1-3]。ビタミンAは免疫機能、視覚、生殖、細胞情報伝達に関与している[1,4,5]。ビタミンAは、網膜の受容体内で光を吸収するタンパク質であるロドプシンの構成に欠かせない物質であり、また、結膜や角膜の正常な分化・機能を補助する物質でもあるため、視覚にとって非常に重要である[2-4]。また、ビタミンAは細胞の成長や分化にも関わっているため、心臓、肺、腎臓などの器官の正常な形成や維持においても重要な役割を果たしている[2]。

食物中には、既成ビタミンA(レチノールとそのエステル体であるレチニルエステル)とプロビタミンAカロテノイドという、2種類のビタミンAが含まれている[1-5]。既成ビタミンAは、乳製品、魚、肉(特にレバー)などの動物性食物に含有されている。最も重要なプロビタミンAカロテノイドはβ-カロテンである。この他、プロビタミンAカロテノイドにはα-カロテンやβ-クリプトキサンチンがある。これらの植物性色素は体内でビタミンAに変換される。プロビタミンAと既成ビタミンAはいずれも細胞内で活性型ビタミンAであるレチナールやレチノイン酸に代謝され、ビタミンAの重要な生体機能を担っている[2,3]。食物中に含有されるその他のカロテノイド(リコピン、ルテイン、ゼアキサンチンなど)は、ビタミンAには変換されない。

さまざまな形のビタミンAは腸管内でミセルを形成することで可溶化され、十二指腸粘膜細胞から吸収される[5]。レチニルエステルとプロビタミンAカロテノイドはいずれもレチノールに変換された後、酸化を受けてレチナールに、次にレチノイン酸へと変換される[2]。体内のビタミンAのほとんどはレチニルエステルの形で肝臓に貯蔵される。

通常、レチノールやカロテノイドの濃度は血漿中濃度を測定する。血漿中レチノール濃度はビタミンA欠乏症の指標に有用である。しかし、末梢のビタミンA濃度は肝臓内のビタミンAがほとんど枯渇するまで低下しないため、この測定法には限界がある[3]。相対的用量反応試験を用いて肝臓内のビタミンA貯蔵量を間接的に測定することができる。この方法では、少量のビタミンAを投与する前後に血漿中レチノール濃度を測定する[5]。血漿中レチノール濃度が20%以上上昇した場合は、ビタミンAが欠乏している可能性がある[3,5,6]。臨床現場では、血漿中レチノール濃度測定のみで重度のビタミンA欠乏症と診断できる。

対象集団においては血漿中レチノール濃度が0.70マイクロモル/L (または20マイクログラム[µg/dL])より低い場合はビタミンA欠乏症と考えられ、また0.70〜1.05マイクロモル/Lの場合は一部の人にビタミンA欠乏症の疑いがある[5]。血漿中または血清中のある種のプロビタミンAカロテノイド濃度が高いことが、さまざまな健康上の転帰のリスク低減に関連しているという一部の研究が報告されているが、これらの研究で両者の因果関係は完全には示されていない。

推奨摂取量

ナショナルアカデミーズ(旧全米科学アカデミー)医学研究所の食品栄養委員会(Food and Nutrition Board:FNB)が設定した食事摂取基準(Dietary Reference Intakes:DRI)には、ビタミンAや他の栄養素の推奨摂取量が提示されている[5]。DRIは、健常人の栄養摂取の計画と評価に関する一連の基準値に対する総称である。これらの基準値は年齢や性別ごとに異なり、次のような項目がある。

  • 推奨栄養所要量(Recommended Dietary Allowance:RDA):ほとんどすべての(97~98%)健常人が栄養所要量を満たすのに十分な平均1日摂取量。
  • 適正摂取量(Adequate Intake:AI):RDAを設定するためのエビデンスが不十分である場合に示され、十分な栄養が確保できると推定される値に設定されている。
  • 推定平均必要量(Estimated Average Requirement:EAR):健常者の50%において所要量を満たすと推定される平均1日摂取量。通常、母集団の栄養摂取量の妥当性を評価し、栄養学的に適切な食事を計画するために使用される。また、個人の栄養摂取量の評価にも利用できる。
  • 許容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level:UL):健康上の有害作用を引き起こすとは考えにくい最大1日摂取量。

ビタミンAのRDAは、レチノールとプロビタミンAカロテノイドのさまざまな生物活性に対応するためにレチノール活性当量(retinol activity equivalents:RAE)で表されている(表1参照)。これらはすべて、体内でレチノールに変換される。レチノール1 µg、サプリメント由来のβ-カロテン2 µg、食物由来のβ-カロテン12 µg、食物由来のα-カロテンまたはβ-クリプトキサンチン24 µg

表1:ビタミンAの推奨栄養所要量(RDA)[5]
表1:ビタミンAの推奨栄養所要量(RDA)
年齢 男性 女性 妊婦 授乳婦
生後0〜6カ月* 400 µg RAE 400 µg RAE
生後7~12カ月* 500 µg RAE 500 µg RAE
1〜3歳 300 µg RAE 300 µg RAE
4~8歳 400 µg RAE 400 µg RAE
9~13歳 600 µg RAE 600 µg RAE
14~18歳 900 µg RAE 700 µg RAE 750 µg RAE 1,200 µg RAE
19〜50歳 900 µg RAE 700 µg RAE 770 µg RAE 1,300 µg RAE
51歳以上 900 µg RAE 700 µg RAE

*適正摂取量(AI)、健康な母乳栄養児におけるビタミンA平均摂取量に相当。

国際単位およびµg RAE

ビタミンAは、新しい「栄養およびサプリメント成分表」のラベルにµg RAEで記載されている [8]。米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration:FDA)は、2020年1月からこれらの新しいラベルを使用するよう製造業者に要求したが、年間売上高1,000万ドル未満の企業は、2021年1月までビタミンAを国際単位(IU)で記載した古いラベルを使用し続けることがでる [9]。µg RAEとIUの変換率は以下のとおりである[7]:

  • 1 IU レチノール= 0.3 µg RAE
  • 1 IU サプリメント由来β-カロテン = 0.3 µg RAE
  • 1 IU食物由来β-カロテン = 0.05 µg RAE
  • 1 IU α-カロテンまたはβ-クリプトキサンチン = 0.025 µg RAE

RAEは、ビタミンAの供給源がわかっている場合にのみ、直接IUに変換することができる。例えば、食物またはサプリメントが既成ビタミンA(レチノール)である場合は、青年および成人男性における900 µg RAEのRDAは3,000IUに相当する。このRDAは、食物由来のβ-カロテンの18,000IUに、また、食物由来のα-カロテンまたはβ-クリプトキサンチンの36,000IUに相当する。従って、食事として色々取りその含有量が900 µg RAEの場合、摂取した食物にもよるが、ビタミンA摂取量は3,000〜36,000IUとなる。

ビタミンAの摂取源

食物(1オンスは約28g、1カップは240ml)

既成ビタミンA含有量が最も多い食物はレバーと魚油である[2]。その他、既成ビタミンAを含有する食物は牛乳と卵で、これらの食物にはプロビタミンAも含有されている[2]。プロビタミンA含有量が最も多い食物は、青菜野菜、オレンジ色や黄色の野菜、トマト製品、果物、植物油である[2]。アメリカでは、ビタミンA含有量が最も多い食物は乳製品、レバー、魚、栄養強化シリアルである。プロビタミンA含有量が最も多い食物はニンジンやブロッコリー、カンタロープメロン(赤肉種)、カボチャである[4,5]。

表2ではビタミンA源となる食物を多数紹介している。表2の動物性食物には主に既成ビタミンAが、植物性食物にはプロビタミンAが、また、動物と植物の両方が原料の食物には既成ビタミンAとプロビタミンAの両方が含有されている。

表2:ビタミンA源となる食物群[11]
表2:ビタミンA源となる食物群
食物(1オンスは約28g、1カップは240ml) 1食あたりのマイクログラム(µg) RAE %DV*
牛レバー、焼いたもの、3オンス(90 g) 6,582 731
サツマイモ、皮つきで加熱、1本 1,403 156
ホウレンソウ、冷凍、茹で、1/2カップ(120ml) 573 64
市販のカボチャパイ、1切れ 488 54
ニンジン、生、1/2カップ(120ml) 459 51
アイスクリーム、フレンチバニラ味、ソフトクリーム、1カップ(240ml) 278 31
チーズ、リコッタ、一部スキムミルク、1カップ(240ml) 263 29
大西洋ニシン、酢漬け、3オンス(240g) 219 24
牛乳、無脂肪乳またはスキムミルク、ビタミンAおよびD添加、1カップ(240ml) 149 17
カンタロープメロン、生、1/2カップ(120ml) 135 15
ピーマン、赤、甘味種、赤、生、1/2カップ(120ml) 117 13
マンゴー、生、1個 112 12
朝食用シリアル類、ビタミンAの1日摂取量10%添加、1食分 90 10
卵、固ゆで、Lサイズ1個 75 8
ササゲ、茹で、1カップ(240ml) 66 7
アプリコット、乾燥、硫黄剤添加、半分のものが10個 63 7
ブロッコリー、茹で、1/2カップ(120ml) 60 7
紅鮭、調理済み、3オンス(240g) 59 7
トマトジュース、缶詰、3/4カップ(180ml) 42 5
ヨーグルト、プレーン、低脂肪、1カップ(240ml) 32 4
マグロ、低カロリー、オイル漬缶、身の油切り、3オンス(240g) 20 2
ベイクドビーンズ(インゲン豆を甘辛いソースで調理した料理)、プレーンまたはベジタリアン用缶詰、1カップ(240ml) 13 1
ペポカボチャ、種類を問わず、茹で、1/2カップ(120ml) 10 1
鶏むね肉、皮付き、加熱、1/2枚 5 1
ピスタチオ、炒り、1オンス(30g) 4 0

*DV = 1日摂取量。FDAは、消費者が食事全体における食物およびサプリメントの栄養素含有量を比較するのに役立つよう1日摂取量(Daily Value: DV)を設定した。最新の栄養成分表示と補足成分表示のラベルに記載され、表2の値に使用されているビタミンAのDVは、成人よび4歳以上の小児で[8]、1 µg RAE = 1 µgレチノール、サプリメントから2 µgのβ-カロテン、食物から12µgのβ-カロテン、24 µgのα-カロテン、または24µgのβ-クリプトキサンチンである。FDAは、製造業者に2020年1月より最新の栄養成分表示 を使用するよう義務付けているが、年間売上1千万ドル以下の業者に関しては、2021年1月まではビタミンA DV5000IUの古い表示の継続使用を許可している。[9,10]。FDAは、ビタミンAが食物に追加されていない限り、ビタミンA含有量を食品ラベルに表記することを要求していない。DVが20%以上となる食物は高栄養源と考えられるが、DVのパーセンテージが低い食物でも健康的な食事をとることができる。

米国農務省(USDA)のFoodData Central(栄養素データベースウェブサイト)(英語サイト) [11] では、数多くの食物の栄養素含有量を表示しており、栄養素含有量および 食物名で網羅しているビタミンA(UI)、また栄養素含有量および食物名で網羅しているβカロテン(µg)

サプリメント

ビタミンAは、マルチビタミンまたはビタミンA単体(多くの場合、酢酸レチニルまたはパルミチン酸レチニル)のサプリメントとして入手することができる[2]。サプリメント中のビタミンAは、一部はβ-カロテン、残りは既成ビタミンAの形で含有されている。既成ビタミンAのみやβ-カロテンのみを含有するサプリメントもある。通常、サプリメントのラベルには各種ビタミンの含有割合(%)が記されている。ビタミンA単体サプリメントの含有量はさまざまである[2]。マルチビタミンサプリメントには通常、ビタミンAがレチノールやβ-カロテンの形で750~3,000µg RAE(2,500~10,000IU)含有されている。

一般人口の約28%〜37%が、ビタミンAを含有するサプリメントを利用している[12]。71歳以上の高齢者や9歳未満の小児の摂取率は、その他の年齢層よりも高い傾向がある。

ビタミンAの摂取状況

2007〜2008年に実施された米国国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey:NHANES)のデータ分析によると、2歳以上のアメリカ人におけるビタミンAの1日平均摂取量は607 µg RAEであった[13]。成人男性の摂取量(649 µg RAE)は成人女性(580 µg RAE)より若干高値であった。これらの摂取量は男性および女性の個人のRDAよりは低値であったが、人口集団の値としては適正であると考えられる。

1988〜1994年に実施されたNHANES IIIのデータによると、アメリカではビタミンAのRAEのうち男性では約26%が、女性では34%がプロビタミンAカロテノイドの形で、残りは既成ビタミンA(主にレチニルエステルとして)として摂取されていた[5]。

小児では、年齢が高くなるに従って適正量のビタミンAが摂取されなくなっている[4]。さらに、女児およびアフリカ系アメリカ人の小児では、それ以外の小児と比較してビタミンA摂取量がRDAの2/3未満となる危険性が高くなっている[4]。

ビタミンA欠乏症

アメリカでの真性ビタミンA欠乏症は稀である。しかし、多くの発展途上国では、既成ビタミンAを含有する動物性食物の入手が困難であり、貧困のためβ-カロテンを含有する食物を日常的に摂取していないことが多いため、ビタミンA欠乏症が多発している[2]。世界保健機関によると、世界中で1億9000万人の未就学児童および1910万人の妊娠女性の血清中レチノール濃度が0.70マイクロモル/L未満であった[14]。これらの国では、栄養要求量の高い時期、すなわち乳児期、幼児期、妊娠期および授乳期の健康状態とビタミンA摂取量の低さが最も大きく関与していた。

発展途上国では通常、十分な初乳や母乳を与えることができないために乳児期にビタミンA欠乏症を発症する[14]。 また、慢性的な下痢も幼児におけるビタミンAの過剰喪失を引き起こし、ビタミンA欠乏症は下痢のリスクを高める[5,15]。小児および妊娠女性のビタミンA欠乏症で最も多くみられる症状は眼球乾燥症である。眼球乾燥症の初期徴候のひとつに夜盲症や暗がり・暗闇での視力障害がある[2,16]。ビタミンA欠乏症は小児の予防可能な失明原因の上位を占めている[14]。ビタミンA欠乏症患者(多くは眼球乾燥症の特徴であるビトー斑を伴発)では鉄分が不足していることが多いため、貧血が認められる場合がある[3,14]。また、ビタミンA欠乏症では、眼球乾燥症の発症前でも感染症(特に下痢や麻疹)の重症度や死亡率が増加する[5,14,16]。

ビタミンA欠乏のリスク群

ビタミンA摂取量が不足する可能性が非常に高い集団は以下のとおりである。

早産児

先進国では、乳児の臨床的なビタミンA欠乏症は稀であり、吸収不良障害患者にのみ認められる[17]。しかし、早産児は出生時の肝臓のビタミンA貯蔵量が少ないため、多くの場合、レチノールの血漿中濃度は1歳になるまで低値を示す[17,18]。ビタミンA欠乏症の早産児では、眼疾患、慢性肺疾患および胃腸疾患を発症するリスクが高くなっている[17]。

発展途上国の乳幼児

先進国では、生後6カ月までの乳児の要求量を満たすビタミンAが母乳中に含まれている。しかし、ビタミンA欠乏症の女性では泌乳量およびビタミンA含有量が十分ではないため、完全母乳栄養の乳児では適切なビタミンA貯蔵量を維持することができない[19]。発展途上国の小児におけるビタミンA欠乏症の発症率は母乳栄養終了直後から上昇し始める[3]。乳児のビタミンA欠乏症で最も多くみられ、また気づきやすい症状は眼球乾燥症である。

発展途上国の妊娠中・授乳中の女性

妊娠中の女性は、胎児の成長や組織の維持のため、また、自身の代謝を支持するために、通常より多くのビタミンAを必要とする[20]。世界保健機関によると、世界中で推定980万人の妊娠女性がビタミンA欠乏症による眼球乾燥症を発症している[14]。この他、妊娠中や授乳中の女性におけるビタミンA欠乏症の影響は、母体および乳児の発病率や死亡率の上昇、貧血のリスクの上昇、乳児の成長・発達遅延などがある。

嚢胞性線維症患者

嚢胞性線維症患者の多くは膵機能不全を呈しており、脂肪がうまく吸収されないため、ビタミンA欠乏症のリスクが高くなる[21,22]。複数の横断的研究では、嚢胞性線維症患者の15%〜40%がビタミンA欠乏症を発症していた[23]。しかし、膵酵素補充療法の向上、栄養改善およびエネルギー補充によって、多数の嚢胞性線維症患者が十分量のビタミンAを摂取できるようになった[22]。嚢胞性線維症患者の血清中β-カロテン濃度を経口補充によって補正できることが数例の研究によって示されているが、嚢胞性線維症患者の臨床転帰に対するビタミンA補充の影響を検証した対照研究は実施されていない[22-24]

ビタミンAと健康

ここでは、主にビタミンAが関与している可能性がある疾患や障害(がん、加齢黄斑変性[age-related macular degeneration:AMD]および麻疹)について述べる。

がん

ビタミンAは細胞の増殖や分化を調節しているため、ビタミンAとさまざまな種類のがんとの関係が研究されている。しかし、血清中ビタミンA濃度またはビタミンA補充とがんリスクとの関連性は明らかになっていない。

喫煙歴を有する人、喫煙者および非喫煙者を対象とした前向き観察研究では、カロテノイドならびに果物や野菜、あるいはその両方の摂取量が多い人では肺がんのリスクが低いことが明らかになった[1,25]。一方で、臨床試験ではβ-カロテンまたはビタミンAのいずれかまたは両方の補充による肺がんの予防効果は認められなかった。Carotene and Retinol Efficacy Trial(カロテンおよびレチノールの有効性試験、[CARET])では、喫煙歴を有する人、または喫煙者(職業上アスベストに暴露された男性を含む)18,314例がβ-カロテン30mgおよびパルミチン酸レチニル7,500µg RAW(25,000IU)を含有するサプリメントを平均4年間、毎日摂取した[26]。Alpha-Tocopherol, Beta-Carotene (ATBC) Cancer Prevention Study(α-トコフェロール、β-カロテン[ATBC]のがん予防効果研究)では、男性喫煙者29,133人がα-トコフェロール50mg/日、β-カロテン20mg/日、α-トコフェロール50mg/日+β-カロテン20mg/日、またはプラセボを5〜8年間摂取した[27]。Physicians' Health Study(医師の健康に関する研究)のβ-カロテンに関する調査では、男性医師22,071人がアスピリン325mg+β-カロテン50mg、β-カロテン50mg+アスピリンのプラセボ、アスピリン325mg+β-カロテンのプラセボ、またはアスピリンとβ-カロテンの両者ともプラセボの組み合わせのいずれかを12年間、毎日摂取した[28]。ここで紹介した3研究では、パルミチン酸レチニル7,500µg RAE(25,000IU)やアスピリン325mgの併用の有無はあるものの非常に高用量のβ-カロテンを摂取しても肺がんの予防効果は認められなかった。むしろ、CARET研究とATBC研究のいずれにおいても、β-カロテンサプリメントまたはβ-カロテン+パルミチン酸レチニルサプリメントを摂取した研究参加者で肺がんリスクの著しい上昇が認められた。Physicians' Health Studyでは、β-カロテンサプリメントを摂取した研究参加者において肺がんリスクの上昇は認められなかったが、これは研究に参加した医師のうち喫煙歴を有する、または喫煙者が11%のみであったことが原因である可能性がある。

β-カロテンと前立腺がんの関係に関する研究では、結果は一貫していない。 CARET研究では、β-カロテン+パルミチン酸レチニルサプリメントを摂取した参加者ではサプリメントを摂取していない男性と比較して非侵襲性前立腺がんのリスクが35%低いという結果であった[29]。しかし、ATBC研究では血清中β-カロテンおよびベースラインのレチノール濃度およびβ-カロテン補充と生存率との間に関連性は認められなかった[30]。さらに、ベースラインの血清中レチノール濃度が全体の上位20%に入る男性群では、下位20%の男性群よりも前立腺がんの発症率が20%高いという結果が得られた[31]。

ATBC研究とCARET研究の結果は、高用量β-カロテンの補充は、パルミチン酸レチニルの併用の有無にかかわらず、喫煙歴を有する、または喫煙者ならびに職業上アスベストに暴露される人に対して有害であることを示唆している。これらの結果が非喫煙者にも該当するのか、β-カロテンまたはレチノールを含有する食物やマルチビタミンサプリメント(多くの場合β-カロテン含有量はそれほど高くない)でも同様の結果が得られるのかは不明である。前立腺がん、肺がんおよびその他のがんに対するビタミンAの効果を検証するためには、さらに研究が必要である。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性症(age-related macular degeneration:AMD)は、高齢者における著しい視力低下の主な原因となっている。多くの場合、AMDの原因は不明であるが、酸化ストレスの蓄積効果が関与していると考えられている。この仮説が正しいとすれば、抗酸化作用を有するカロテノイド(β-カロテン、ルテイン、ゼアキサンチンなど)を含有するサプリメントは、AMDの予防や治療に役立つかもしれない。特にルテインとゼアキサンチンは、AMDで傷害を受ける眼組織である網膜に蓄積される。

Age-Related Eye Disease Study(加齢性眼疾患研究、[AREDS])は大規模ランダム化臨床試験で、さまざまな進行度のAMD患者がβ-カロテン(15mg)、ビタミンE(180mg[400 IU] dl-α-トコフェリル酢酸)、ビタミンC(500mg)、亜鉛(80mg)および銅(2mg)を含有するサプリメントを5年間、毎日摂取した結果、プラセボを摂取した参加者と比較してAMDの進行が25%抑制された[29]。

AREDSの追跡研究であるAREDS2研究では、追跡期間の中央値5年間において上記用量のサプリメント摂取によりAMDの進行が抑制されることが確認されたが、この処方にルテイン(10mg)、ゼアキサンチン(2mg)、またはオメガ-3脂肪酸を追加しても抑制効果の増大は認められなかった[33]。重要な点は、この研究によって、β-カロテンが必須物質ではないと判明したことである。最初のβ-カロテンなしのAREDS処方でも、AMDの進行に対し同様の抑制効果が認められた。この研究結果をさらに詳しく分析すると、ルテインとゼアキサンチンを食物から摂取している割合が最も低い研究参加者群に、この2種類のカロテノイドを含有するサプリメントを補充すると、サプリメントを摂取していない参加者よりもAMDの進行が26%抑制された[33]。β-カロテンなしのAREDS処方にルテインとゼアキサンチンを追加したサプリメントを摂取した参加者では、β-カロテンを添加したAREDS処方(ルテインとゼアキサンチンの追加なし)を摂取した参加者よりAMD進行のリスクが18%低下した。

AMDを発症した、または発症しつつある人は、AREDSで用いられたいずれかの処方のサプリメントを摂取する場合、医療スタッフに相談すること。

麻疹

麻疹は発展途上国における小児の主な死亡原因である。麻疹による死亡の約半数はアフリカにおけるものであるが、麻疹は低所得国に限定された疾患ではない。ビタミンA欠乏症は、麻疹重症化の危険因子であることが知られている。世界保健機関は、ビタミンA欠乏症の発症率が高い地域に居住する1歳以上の幼児が麻疹に罹患した場合、高用量(60,000µg RAE[200,000IU])のビタミンAを2日間経口投与することを推奨している[34]。

麻疹に罹患した小児に対するビタミンA投与に関するランダム化対照試験8試験のコクランレビューでは、ビタミンAを60,000µg RAE(200,000IU)/日で連続2日間投与した場合、2歳未満の幼児では麻疹による死亡率が、また小児では肺炎による死亡率が低下することが明らかになった[34]。また、ビタミンA投与によりクループの発症率も低下したが、肺炎や下痢の発症率には変化がみられなかった。一方で、ビタミンAを補充した小児では、発熱、肺炎および下痢の平均罹患期間が短縮した。また、麻疹の治療に関する質の高いランダム化対照試験6試験のメタアナリシスでも、乳児に30,000 µg RAE (100,000IU)、小児に60,000 µg RAE(200,000IU)のビタミンAを2回投与した場合、麻疹による死亡率が有意に低下した[35]。これらの研究で採用されたビタミンA投与量はULよりも極めて高用量である。通常のビタミンA摂取量が適正であるアメリカなどの国では、麻疹の治療にビタミンA補充が有効であるかどうかは不明である。

身体が角膜などの上皮表面を維持するためにはビタミンAが必要であるため、特にタンパク質・エネルギー栄養失調症患者では麻疹が原因で血清中ビタミンA濃度が低下すると視力障害を招くおそれがある。コクランレビューでは、視力障害を主要評価項目とした研究は評価されていない[36]。しかし、麻疹に罹患したアフリカ人小児130人を対象とした綿密な臨床研究では、角膜潰瘍を発症した小児の半数が、また両側性の視力障害を発症した小児のほぼ全員がビタミンA欠乏症を併発していた[37]。

ビタミンA過剰摂取による健康上のリスク

ビタミンAは脂溶性であるため、体内、主に肝臓に過剰に貯蔵され、その量は蓄積されていきる。過剰量の既成ビタミンAの毒性は非常に高いのであるが(いわゆるビタミンA過剰症)、β-カロテンやその他のプロビタミンAカロテノイドの大量摂取により重大な有害作用が起こることはない[38]。ビタミンA過剰症の発現は、過剰摂取した量と速度に依存する。北極探検家がホッキョクグマのレバーを食べて、突然大量にビタミンAを摂取した場合には、ビタミンA過剰症の急性症状が認められる[39]。過剰量のビタミンAを慢性的に摂取した場合には、頭蓋内圧の上昇(偽脳腫瘍)、浮動性めまい、悪心、頭痛、皮膚炎、関節や骨の痛み、昏睡がみられ、死亡することもある[2,4,5]。ビタミンA過剰症は食物からの過剰摂取が原因となる場合もあるが、多くはサプリメント由来の既成ビタミンAや医療用レチノイド剤の過剰摂取によるものである[3,5]。ビタミンAを過剰摂取した場合、摂取を中止してから組織中のビタミンA濃度が低下するまでに長時間を要するため、不可逆的な肝障害を生じることもある。

既成ビタミンAの過剰摂取(1,500 µgを超える量を毎日——これはRDAよりわずかに多い)により骨量が減少し、骨折のリスクが上昇することが、観察研究により示唆されている[1,4,40]。しかし、骨折のリスクに関するこれらの研究結果には相反するものがみられるため、骨折のリスクに関連したレチノールの安全な摂取量は不明である。

既成ビタミンAの総摂取量がULを超えた場合や局所治療に用いられる一部の合成レチノイド(イソトレチノインやエトレチナートなど)は、先天異常を生じる可能性がある[2-4]。先天異常には、眼球、頭蓋、肺および心臓の奇形などがある[4]。妊娠の可能性がある女性は高用量のビタミンAサプリメントを摂取しては ならない[2]。

既成ビタミンAとは異なり、β-カロテンの催奇形性や生殖毒性は知られていない[1]。高用量(20〜30mg/日)のβ-カロテンやカロテノイド含有量の多い食事を長期間摂取した場合でも毒性は報告されていない。β-カロテンを長期間過剰摂取した場合の最も深刻な影響は柑皮症(carotenodermia)で、皮膚が橙黄色になるが、有害ではない[1,25]。この状態はβ-カロテン摂取を中止すれば回復する。

喫煙歴を有する、または現在喫煙している男性および女性ならびに職業上アスベストに暴露された男性にβ-カロテン(パルミチン酸レチニルの併用の有無に関わらず)を5〜8年間補充した結果、肺がんや新血管系疾患のリスクが増加することが明らかになった[27,41]。 ATBC研究でも、β-カロテンサプリメントの補充(20 mg/日)は、主に肺がんおよび虚血性心疾患による死亡率上昇との関連性が認められた[27]。 ARET研究では、β-カロテン(30mg/日)とパルミチン酸レチニル(7,500 µg RAE[25,000IU]/日)の補充によって肺がんや新血管系疾患による死亡リスクが上昇すると治験責任医師や治験担当医師が判断したため、研究を早期に終了した[41]。

FNBは、食物とサプリメントの両方に適用可能な既成ビタミンAのULを設定した[5]。FNBは、男性および女性における肝機能異常のリスク上昇、催奇形性、および乳幼児に対する毒性作用に関連した摂取量を基準にこのULを設定している。また、FNBは骨量低下に関連した既成ビタミンA濃度も考慮しているが、これらのデータは科学的根拠(エビデンス)が不十分であるため、ULの設定基準には採用しなかった。 FNBはβ-カロテンをはじめとするプロビタミンAカロテノイドのULは設定していない[25]。FNBは、ビタミンA欠乏症を予防するためにプロビタミンA源を補充する必要がある場合を除き、一般集団においてβ-カロテンを補充する必要はないと勧告している。

表3:既成ビタミンAの許容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level:UL)[5]*
表3:既成ビタミンAの許容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level:UL)
年齢 男性 女性 妊婦 授乳婦
生後0~12カ月 600 µg 600 µg    
1~3歳 600 µg 600 µg    
4~8歳 900 µg 900 µg    
9~13歳 1,700 µg 1,700 µg    
14~18歳 2,800 µg 2,800 µg 2,800 µg 2,800 µg
19歳以上 3,000 µg 3,000 µg 3,000 µg 3,000 µg

*ULは、動物由来製品およびビタミンA成分がすべてレチノールまたはパルミチン酸レチニルなどのエステルとして配合されているサプリメントにのみ適用。ただし、多くのサプリメント(マルチビタミンなど)では、ビタミンAの成分すべてがレチノールやエステルの形で配合されているとは限らない。例えば、一部のサプリメントに含まれるビタミンAは部分的または全体的にベータカロチンまたは他のプロビタミンAカロテノイドで構成されている。このような場合は、サプリメントに含まれるレチノールやレチニルエステルの割合を用いて、個々のビタミンA摂取量がULを超えていないかどうかを判断する。例えば、ラベルに「RAEビタミンAが3,000µg含まれており、このビタミンAの60%がβ-カロテンに由来する(したがって、40%がレチノールまたはレチニルエステルに由来する)」と表示されているサプリメントでは、1,200µgのRAEビタミンAを摂取することができる。 この量は、出生から8歳までの小児の場合はULを超えているが、それ以上の年齢の小児や成人の場合はULを下回っている。

医薬品との相互作用

ビタミンAは特定の医薬品との間で相互作用が認められ、一部の医薬品によってはビタミンA濃度に有害な作用を及ぼす場合がある。以下に例を記載する。定期的にこれらの医薬品を服用している人は、ビタミンA 摂取について医療スタッフと話し合う必要がある。

オルリスタット

一部の患者においては、肥満治療薬であるオルリスタット(Alli®、Xenical®)が、ビタミンAやその他の脂溶性ビタミン、β-カロテンの吸収を阻害するため、これらの血漿中濃度が低下する可能性がある[42]。 AlliおよびXenicalの製造会社は、オルリスタット服用患者にビタミンAやβ-カロテン、その他の脂溶性ビタミンを含有するマルチビタミンサプリメントの摂取を推奨している[43,44]。

レチノイド類

ビタミンAを原料とした数種類の合成レチノイドが経口薬として使用されている。例としては、乾癬治療薬のアシトレチン(Soriatane®)やT細胞性リンパ腫による皮膚病変の治療に用いられるベキサロテン(Targretin®)などがある。レチノイド類をビタミンAサプリメントと併用した場合、ビタミンA過剰症のリスクが上昇する可能性がある[42]。

ビタミンAと健康的な食事

米連邦政府が発行する「アメリカ人のための食生活の指針2015-2020」では、「栄養は主として食事から摂取すべきである。栄養分を豊富に含む食物(多くは未加工品)には、サプリメントに含まれることの多い必須ビタミンやミネラルだけでなく、食物繊維や体によい天然成分も含有している。場合によっては、強化食品やサプリメントは、補充しなければ推奨量を下回る可能性のある1つ以上の栄養素の摂取に有用と考えられる」と指摘している。

健康的な食事に関する詳細はDietary Guidelines for Americans(アメリカ人のための食生活指針) (英語サイト)と米国農務省の食事の指針システム、 MyPlate(私の食事)(英語サイト)を確認すること。

「アメリカ人のための食生活指針」では健康的な食事を次のように述べている。

  • さまざまな種類の野菜、果物、全粒穀物、無脂肪もしくは低脂肪牛乳と乳製品、油を重視している
  • 多くの果物、野菜および乳製品は良質のビタミンA源である。一部のインスタント朝食シリアルにはビタミンAが添加されているものもある。
  • 魚介類、赤身の肉、鶏肉、卵、マメ科植物(インゲン豆、エンドウ豆)、ナッツ類、種子、大豆食品などのタンパク質食物に含む。
  • 牛レバーにはビタミンAが多く含まれている。その他のビタミンA源には一部の魚、豆類、ナッツ類がある。
  • 飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、添加糖質、塩分および(ナトリウム)を少なくする。
  • 1日に必要なカロリー摂取量を超えない。
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参考文献

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監訳:大野智(島根大学) 翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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