• 一般の方へ
  • 医療関係者の方へ
  • 統合医療エビデンス
  • 「統合医療」とは?
  • コミュニケーション
  • 冊子・資料
  • 海外の情報
ホーム  >  コミュニケーション  >  セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)と抑うつについて知っておくべき5つのこと

コミュニケーション

セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)と抑うつについて知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About St. John’s Wort and Depression

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2013年10月25日

セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)は、何世紀もの間、精神状態を安定させるために用いられてきた野生植物で、ヨーロッパでは抑うつ症状に対して広く処方されています。しかし現在のところ、抑うつにセイヨウオトギリソウを使う決定的な根拠はなく、重篤な副作用が起こる可能性もあります。セイヨウオトギリソウによる抑うつ治療は米国民の関心を引くところではありますが、食品医薬品局(FDA)[米国]は抑うつに対する使用を市販薬としても処方薬としても承認していないという点に留意すべきです。

  1. セイヨウオトギリソウは抑うつ治療として確立されていません。 セイヨウオトギリソウの抑うつに対する有効性を扱った研究で、決定的な結果は出ていません。セイヨウオトギリソウによる抑うつ治療は米国民の関心を引くところではありますが、食品医薬品局(FDA)[米国]は抑うつに対する使用を市販薬としても処方薬としても承認していないという点に留意すべきです。
  2. 重要なのは、セイヨウオトギリソウは多くの薬剤の代謝に影響し、重篤な副作用を引き起こす可能性があることです。 セイヨウオトギリソウをある種の抗うつ剤と併用すると、抗うつ剤の標的である脳内化学物質セロトニンが増え、生命を脅かす可能性もあります。また、セイヨウオトギリソウは、ピル、ジゴキシン、一部のHIV薬や抗癌剤などといった、多くの処方薬の効果を弱めてしまうこともあります。
  3. 通常医療による治療に代えて、または、受診を先送りにするためにセイヨウオトギリソウを利用しないでください。 抑うつは適切に治療しないと、重症化するおそれがあり、場合によっては自殺につながることもあります。 あなたや知り合いの方に抑うつ症状があれば、医療スタッフに相談しましょう。
  4. サプリメントの多くは、妊婦、授乳中の母親、子供を対象に試験は行われていません。 セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)の妊婦や子供に対する安全性情報はほとんどないため、妊娠もしくは授乳中、あるいは子供にサプリメントを与えようと検討している場合は専門家に相談することが特に大切です。
  5. あなたが行っている補完療法をすべてのかかりつけの医療スタッフに伝えてください。 健康管理のためにあなたがどんなことをしているのか、すべて話しましょう。それによって連携のとれた安全な治療が受けられるでしょう。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください
ページトップ