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コミュニケーション

子供や10代の若者に向けたサプリメントの安全性について知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About Safety of Dietary Supplements for Children and Teens

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2013年3月14日

サプリメントや薬草療法など補完療法の多くは子供での安全性や有効性について検証されていないことを親は知っておくべきです。子供の代謝、免疫系、消化器系や中枢神経系はまだ成熟過程にあるため、副作用は成人で起こるものとは異なる可能性があります。特にこれは乳幼児で言えることです。

米国では子供の約12%(9人中1人)がサプリメントやハーブ製品などの何らかの補完療法を利用しています。サプリメントやハーブ製品には多くの成分が含まれており、その有効成分は明らかになっていない場合があります。また、ラベルに表示されているものが含有成分であるとは限りません。ハーブ製品を含むサプリメントを分析すると、ラベルに表示された成分と実際の含有成分とで異なる場合があります。さらなる情報は、国立補完統合衛生センター[米国]のファクトシート「Using Dietary Supplements Wisely」を参照下さい。

子供に与えることの多いサプリメントについて、その他の安全性の懸念を下記に例示します。

  1. ハーブ製品を含むサプリメントは、子供が摂取しているそれ以外の製品や薬剤と相互作用を起こす場合やそれ自体が好ましくない副作用を起こす場合があります。子供によくみられるアセトアミノフェンとビタミンCの併用は、ビタミンCがアセトアミノフェンの体内での排泄を遅らせます。
  2. セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)は、多くの薬剤と相互作用を起こすことが明らかになっており、例えば、抗うつ薬、経口避妊薬、てんかん発作抑制薬、ある種の癌治療薬などがあります。
  3. 睡眠補助薬として用いられるホルモンの一つであるメラトニンは、幼児のメラトニン以外のホルモンレベルを変化させる場合があり、ホルモン障害、糖尿病、肝臓疾患や腎臓疾患、脳性まひ、発作性疾患、偏頭痛、うつ病、高血圧などの特定の疾患を有する子供には使ってはいけません。
  4. プロバイオティクスは消化器系症状のある子供を対象に試験が行われてきました。それらの試験では、プロバイオティクス投与(必要に応じて補液療法と併用)は、一般的に安全と報告されています。しかし、プロバイオティクスは重篤な患者に投与してはならないという報告があります。また、子供にプロバイオティクスを長期間投与した場合の影響とその安全性は十分に検証されていないと研究者らは指摘しています。
  5. 米国小児科学会は、さまざまな食品を食べている健康な子供や青少年にはマルチビタミン剤を推奨していません。2012年度の報告によると、マルチビタミン剤を摂取した子供では、摂取していない子供と比較して、鉄、亜鉛、銅、セレン、葉酸、ビタミンAやビタミンCを過剰摂取するリスクが高まります。しかし、マルチビタミン剤は、さまざまな食品を食べない子供では必要な場合があり、マルチビタミン剤を摂取しなかった子供は、ビタミンD、ビタミンEやカルシウムの量が少なくなることがわかっています。

■ ボディイメージを目的にしたサプリメント

減量や体力強化を宣伝文句とした製品は10代の若者で人気がありますが、危険もあります。

  • サプリメントとして広く市販されている筋肉増強剤は、ステロイドを含有していることがわかっています2009年、米国食品医薬品局(FDA)は消費者に対し、筋肉増強を目的として市販されている、ステロイドやステロイドに類似した成分を含んでいる製品を使用しないよう警告を出しました。これらの製品は有害となる可能性があり、重篤な肝障害、脳卒中、腎不全やその他の重篤な症状を引き起こす場合があります。
  • 減量用サプリメントには未試験の成分が数多く含まれている場合があり、子供での安全性や有効性が検討されていません。子供向けおよび成人向けサプリメントの安全性で懸念されるのは製品汚染の可能性ですが、その危険性は子供の方が成人より大きくなる可能性があります。サプリメントの中でも特に減量用に市販されているサプリメントには、パッケージには表示されていない処方薬やその他の化合物が含まれていることが判明しました。さらに、ハーブは、神経性食欲不振症や神経性過食症などの摂食障害を有する人に、嘔吐や体重コントロールを引き起こすために誤って使われるときもあります。
  • 米国スポーツ医学会は、潜在的な健康上のリスクのため、18歳未満の若者に対してクレアチン(体内で自然に生成される成分であるが、運動能力を高めるために摂取する)を使用しないよう推奨しています。

重要なのは、子供が使用している、または使用を検討している補完療法について、両親が子供のかかりつけの医療スタッフに相談すること、また10代の若者の場合は、本人にかりつけの医療スタッフに相談するよう両親が促すことです。医療スタッフに補完的な健康法について話す際のポイントについては、NCCIH「Time To Talk」キャンペーンをご覧ください。

■ 補足

NCCIH’s Time to Talk campaignの翻訳サイトは以下を参照してください

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください
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