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コミュニケーション

認知機能、認知症およびアルツハイマー病の補完療法について知っておくべき5つのこと
5 Things To Know About Complementary Health Practices for Cognitive Function, Dementia, and Alzheimer’s Disease

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終改訂年月(翻訳時):2014年2月3日

多くの人、特に高齢者はもの忘れを心配し、それが認知症またはアルツハイマー病の最初の徴候ではないかと不安になります。実際、もの忘れにはさまざまな原因があります。通常の加齢に伴うものや、治療可能なさまざまな健康問題もしくはストレス、不安、抑うつなどの情緒障害と関連していることもあります。国立老化研究所[米国]には、脳の老化、認知機能、認知症およびアルツハイマー病に関する情報が集まっています。認知症やアルツハイマー病をくい止める治療法は証明されていませんが、従来の薬剤には疾患の初期段階で一定の期間は症状の悪化を防止する可能性があるものもあります。

多くのサプリメントは、記憶力を強化し脳機能と脳の健康を改善すると謳って市販されています。現時点では、サプリメントが認知症やアルツハイマー病の進行を逆行させたり遅らせたりするという確固たる報告は研究から得られていません。サプリメントに関する研究は進行中であり、音楽療法や心的イメージ療法などの心身療法に関する研究も基礎研究や予備的臨床試験では有望な結果を示しています。

次に、認知機能、認知症およびアルツハイマー病の補完療法に関する現在の研究について知っておくべき5つのことを紹介しています。

  1. サプリメントが、認知症やアルツハイマー病に関連する認知機能障害の悪化を防止する可能性があるとする研究は数多くありますが、イチョウ、オメガ3脂肪酸(魚油)、ビタミンBおよびE、 朝鮮ニンジン、ブドウ種子エキス、クルクミンなど、いずれも現段階では確固たる根拠はありません。 これらのサプリメントについてはさらに科学的研究が進められています。
  2. 音楽療法のような心身療法の予備的臨床試験は、興奮や抑うつなど認知症に関連した症状の緩和に有用であることを示唆しています。 アルツハイマー病患者が音楽療法により興奮や抑うつ、生活の質を改善させることを示す複数の研究もされています。
  3. 「気づき(マインドフルネス)」に基づくストレス低減プログラムは認知症患者の介護者のストレスを低減させるのに役立つ場合があります。 介護者のストレスを低減させて心の健康を改善するには、「気づき」に基づくストレス低減プログラムが、教育や支援プログラムに参加したり、ただ単に介護から離れたりするより効果的であることを示唆する研究があります。
  4. 記憶喪失に関しては、補完療法の利用は医療機関の受診を後回しにする理由として用いてはいけません。 抑うつ、薬物療法への反応が悪い場合、甲状腺・肝臓・腎臓に疾患がある場合など治療可能な疾患に対して補完療法を行うと記憶を障害することがあります。
  5. 補完療法の中には、治療と相互作用し、重篤な副作用を引き起こす可能性のあるものもあります。 通常の治療法をそれ以外の治療法に置き換えることを考えている場合は医療スタッフに相談しましょう。

監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学) 翻訳公開日:2014年3月28日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
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